どこまで行けるか80歳

崖から突き落とし。這い上がれるのか

〇ほー平安時代も同じとは

2024年04月10日 | 90を目指すには

「悩める平安貴族たち 山口博著」をよんでいる。

この時代に生きた人々、特に貴族たちが残した歌のなかから、彼らがどのように生きたかを考察した本であった。

その第5章の今に共通する小見出しをならべてみよう。

 1)年月は逆さまに行かぬものかは

 2)「長生きしたくない」と嘆く歌人たち

 3)老いにあらがうことこそ命を培う

 4)老いてもなお、情念は埋れ火のごとく

  5)女の黄昏は「家売ります」から

  6)退職後の落剝

  7)子は頼りにならぬ

  8)高齢者共同住宅や老人ホームがあった。

平安時代の老人とは50歳くらいと思っていた所、80、90迄生きた人も結構いたらしい。

1)は気が付くと、老いてしまっていた。年月の流れの速さをなげいたもの。今も。

2)ぽっくり逝きたいという願いだろうか。あるある。

3)それでもなお、若作りなどして頑張る人もいたらしい。今はさかんにやっている。

4)ホームに入っても男女での悶着はあるというが。

5)今は女だけではあるまいが。老後の経済は先細り。

6)これも女の問題ではなくなっているが。ぬれ落ち葉とか。

7)いうことはなかろう

8)へえ、と思った。が、この時代、定年がなかったという事情もある。大貴族の家に仕えていた者に限りということか。

他には出家という道もあった。これも大貴族に限っていたか。貧乏人は出家しようが貧乏にかわりないからなあ。

老いるとは人間の永遠の問題なのだ。

2千年たって、機械が人にとって代わろうとも、状況はかわっていなさそう。