Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

不機嫌そうなワニ

2007-05-12 10:45:51 | つれづれなるままに
このワニの写真ですが、
CNNニュースから拝借しました。
実際はAPの写真みたいですが.....
この写真のキャプションがなんだか笑えたもので。
「不機嫌そうなワニ」
動物の心理描写をするあたりが、
さすがCNNです。

映画 『ドレスデン、運命の日』

2007-05-11 07:47:52 | 映画 「お段」
主演の女優さん可愛い方でしたね。

『ドレスデン、運命の日』  2006年
原題 : DRESDEN
監督 : Roland Suso Richter

航空機の空爆シーンとか、凄かったですね。

ちょっと安っぽいCGは予算の都合もあるのでしょうから、
自分の眼をボヤかすことでごまかすとして(笑).....

登場人物の誰をとっても、
善い人の部分と利己的な部分を持っていて、
そこがとても人間的で、今でもそのまま通じる心理かと。

連合国側が正しいとか、ドイツ人が悪いとか、
ユダヤ人が受けた差別とか、
そういうことをひとつひとつ描きたかったんじゃなく、
そんなところに行き着く前に、
人は "人を愛する人" という存在であって、
戦争の為、敵味方に分かれようと、
差別を受ける対象になろうと、
やっぱり人は人として愛すべき存在なんだと、
そこにブレが無くて、
ただの戦争映画にならず、
ただの恋愛映画にならず、
ただのお涙頂戴映画にならず、
戦争の中にいる人を描けたのではないかと。

構成がどうとか、セットが、役者が....などと細かいことは
どーでもよし、としましょう。
そんなこと、どーでも良いのですよ。
確かなのは戦争は悲惨であるということ。
それで充分かと。

大丈夫な一日

2007-05-10 07:43:47 | 
「大丈夫な一日」

何を悩むかと言えば
何故に今日を迎えなくてはいけないかということ。

何を悩むかと言えば
こんなに後ろ向きなのに明日が来てしまうこと。

何を悩むかと言えば
だれかに救いの言葉をかけて欲しいと思い続けていること。

しかし、
昨日は今日になり、今日は明日になる。

なにごとも無かったかのように
世間は動き
大事件も個人の悩みも
一言の慰みもなく一日を終える。

それは良かったワケではなく
それは正しかったワケではなく
それは無事だったワケではなく
ただ、一日として大丈夫だっただけ。

大丈夫な一日。
大丈夫な一日。

大丈夫な昨日は今日になり、
大丈夫な今日は明日になる。

大丈夫な一日。
大嫌いな毎日。

映画 『ブラッド・ダイヤモンド』

2007-05-09 07:44:01 | 映画 「う段」
ディカプリオは完全に童顔俳優から卒業できたようですな(笑)

『ブラッド・ダイヤモンド』  2006年
原題 : BLOOD DIAMOND
監督 : Edward Zwick

自分的にはかなり好きなタイプの作品ですね。

ジャイモン・フンスーっていつもかなりの存在感ですが、
こんなにセリフも動きも多いのは初めて観ました。
今回もかなり圧倒されましたね。
感情を剥き出すシーンなどは、さすがベテランって感じです。

とはいえディカプリオだって相当のベテランで...
彼もきっといいオヤジになりそうですよね、役者として。

アフリカという土地は未だ紛争が耐えない大陸で、
描いても描いても戦闘や虐殺のシーンは足りないばかり。
現在進行形の紛争を描くのに問題があるのなら、
せめて平和を迎えた土地の過去から描いて、描いて、
描き続ける。
そして、自分たちがいかに盲目であるかを認識し、把握し、
反省し続ける。

人間は馬鹿だから、同じ過ちを何度も何度も繰り返す。
だから、何度も何度も、繰り返し描き続けなければならないし、
何度も何度も人間の醜さと美しさを確認し続けなければならない。

サルコジ仏大統領

2007-05-08 07:47:22 | 言葉・本
ファーストネームはニコラだそうだ。
この人の当選に反対する人々が暴動を起こしているらしい。
フランスという国は、いつも国民が黙っちゃいない。
サルコジ氏は移民の二世で、両親も離婚していて、
特に優等生だったワケではないらしいけど、
市長時代に名を上げ、成功した。
だから、エリート政治家が嫌いらしいし、
逆に、移民たちの暴動は、
自分で這い上がる努力をしないだけの、
怠け者のの暴力に写るらしい。
「社会のクズ」
とか言ってたよね。
この間は
68年のパリ5月革命を
「フランスの道徳を崩壊させた」
とか言っちゃって、ひんしゅく買ってたし。
まぁ、大統領になったんですから、
もうちょっと広い視野を持って頂けると、いいんですがね。
そうしないと、また国民が黙っちゃいないのでは?.....

映画 『明日、君がいない』

2007-05-07 08:00:28 | 映画 「あ段」
監督が脚本を執筆した時は、19歳だったとか。

『明日、君がいない』  2006年
原題 : 2:37
監督 : Murali K. Thalluri

みんな若いのに役者です。

『エレファント』 と同じような技法ですよね、こういうの。
各演者ごとのコマ切れのシーンが、
ところどころリンクする。

学生生活ってそもそも、そーゆーものだったかもな。

誰もが、他愛も無いことで、悩み。
誰かは、たった一人でとてつもなく重い苦悩を背負う。

そして、みんなのことを解っているつもりでも、
誰一人、誰のことも解っていない。

教師も。
誰も。

怒りをぶつける方法も、方向も判らない。
前向きになりたくても、前がどっちか判らない。


とてつもなく重い苦悩を背負ったとき、
それでも前向きになろうなどと、思えるだろうか。
自分には無理だな。

バージニアが日本だったら?

2007-05-06 11:25:44 | 死・自死
移民。

親やその親が、何らかの理由で母国を去り、
新しい土地で暮らし始める。

もし、その先が日本だったら.....

アイデンティティを見失いがちな彼ら。
日ごろから鬱憤が蓄積される。

中には、
その鬱憤をどこかで爆発させてしまう人がいる。


それが、日本だったら、
思いつきで簡単に銃は手に入らない。

確かに、包丁を使い、
多数の人が一度に殺されてしまった事件が
無かったワケではない。

それでも、
自分を見失ってしまったとき、
手元にあるのが銃でなく、包丁だったら。
犠牲者の数で事の重大さが判断されるものではないけれど、
それでも、もし、それが銃でなかったら.....
そう思わないだろうか。


それが、日本だったら、
爆発させる方法さえ思いつかないままかもしれない。
そして、自ら命を絶つという方向へ進んでしまうのかも。
存在し続けることが苦痛なのなら、
存在を自ら否定してしまうことに、
解決を求めてしまうのかも。


何が、正しいのかなんて分からない。
人間だから。
生きているのだから。
同じモノは二つとない。同じヒトは二人といない。
そこにアイデンティティを見つけられるよう、
誰かが彼に伝えてあげられたら.....


人を傷つけても、そこに自分を見出すことはできない。
それを知った以上、自らの存在を抹消するしかなかったのか。



人は死ぬために生きている。
自分の居場所を探し、彷徨い.....
たどり着いた幸福の中で死の時を迎えたい。
たとえ、幸福が見つからなくとも、
探し続けた充足感の中でこそ死に行きたい。

映画 『ツォツィ』

2007-05-05 11:58:23 | 映画 「う段」
音楽がたまらなく良かった。

『ツォツィ』  2005年
原題 : TSOTSI
監督 : Gavin Hood

このポスター、なんだか 『アウトサイダー』 が思い浮かぶ。


ラストシーンが絶妙でしたね。

本当ならあそこから、もう1シーン入れたいところなんでしょうが、
つまらん説教や、いらぬうん蓄も無く、
あそこで終わってくれてホッとしてしまった。

彼は映画の中で変わってくれたのだから、
あの後もきっと前を向いてくれると、
観客に語らずも信じさせてくれて、
心地よいエンディングでした。

無垢な命の暖かみを知ったとき、
自分の心も少しは曇りが取れるのだろうか.....

移民と銃とアメリカ合衆国

2007-05-04 10:53:43 | 死・自死
移民二世、三世のアイデンティティの問題は
米国に限ったことではない。

親やその親が、何らかの理由で母国を去り、
新しい土地で暮らし始める。

移住した当人たちは良い。
というか、それなりの覚悟の上だったのだろうから、
苦労を重ねることも、ひとつのステップとして受け入れられたのかもしれない。

しかし、その子供や孫となると違う。
生まれたときから住んでいるのに、
外国人のように見られる。
親から、またはコミュニティ内で身につく発音は、
なかなかネイティブにならない。

そんな中、見返してやろうと発奮するヤツもいるだろうが、
どんどんカラに閉じこもってしまうヤツもいるだろう。

心に重りをつけたまま思春期を過ぎ、
黙々と勉強し、せっかく大学に入学しても、
そこが、米国であれば人種偏見はプライドをえぐる。

そんな若者は、いくつもの危険信号を発していた。

それでも、彼に引き金を引かせたのは、
銃規制を怠り続けるアメリカ合衆国という国家だ。

そして、その銃弾に倒れたのは、
彼と同世代の多くの若者たちと、
彼の親と近世代であろう教諭たち。

あの第二次世界大戦時のユダヤ人迫害を逃れた
教授もいたという。


もし、彼が持っていたのが銃ではなかったら?

映画 『オール・ザ・キングスメン』

2007-05-03 11:02:23 | 映画 「お段」
ショーン・ペンは名優なのかも。

『オール・ザ・キングスメン』  2006年
原題 : ALL THE KING'S MEN
監督 : Steven Zaillian

こういう作品はきっと小説だともっと心拍数上がるんだろうな。
小説読んでないので、なんとも...ですが。

ショーン・ペンもジュード・ロウも心理描写が上手いよね。
パトリシア・クラークソンもアンソニー・ホプキンスも
存在感バリバリだったし。

特に激しい盛り上がりや強い感動があるワケではないけれど、
淡々と、でも飽きずに観れました。

結局のところ、知事は買収はしてないって事なんですよね、
.....きっと。 脅しまがいな事はしてたとしても。

原作が読みたくなった、と言うより、
実際の事件について知りたくなった。

チャップリンのユーモア

2007-05-02 07:51:40 | 言葉・本
 人生の主題が闘争と苦痛であることを知るくらいに、別に本を読まねばならぬということはなかった。わたしの喜劇的な演技はすべて、いわば本能的にこの認識を土台に成り立っていたのだ。喜劇のプロットをつくりあげるわたしの方法は、いたって簡単だった。人間を苦難に突っこんでみたり、また引きだしてみたりする、ただそれだけのことだったのである。
 ところが、ユーモアとなると、だいぶちがって、もっと微妙になる。つまり、それは、一見正常に見える行為の中に見出されるきわめて微妙な "ずれ" である。別の言葉でいえば、われわれはユーモアを通して、一見合理的なものの中に非合理を見、重要に見えるものの中に取るに足らぬものを見てとる。ユーモアはまた人間の生存意識をたかめ、健全な精神をささえる。ユーモアがあればこそ、人生の有為天変も、比較的軽く乗り切れるのだ。それはわれわれに均衡感覚を与え、オーバーな厳粛さの底にひそむ滑稽さを引き出して見せる。
『チャップリン自伝 ―栄光の日々』 著:Charles Chaplin
自分にはユーモアが皆無なのかも知れない。
だから、健全な精神を支えることができないのか。

映画 『ハッピー フィート』

2007-05-01 08:02:38 | 映画 「あ段」
おチャメとは、こういう時に使うのかいな?

『ハッピー フィート』  2006年
原題 : HAPPY FEET
監督 : George Miller

ロビン・ウイリアムズとかね、
ブリタニー・マーフィーとかの声が聞きたいもので、
字幕に行きましたよ。

なんとも子ペンギンが可愛いですな。
自分は鳥嫌いなの忘れてまして(笑)
時々鳥っぽいシーンとかあるとドキッとしてしまいましたが、
大体がおチャメで、笑わせてくれてたので、
気になりませんでした。

アミーゴスが最高ですね(笑)
やっぱりラテンの乗りは
どこの世界でもウケがいい(?)

マンブルのお陰で人間達が魚を獲るのを止めようとするのは、
ちょっとムリがあったけど、
とにかくノリが良かったので○マルでしょう。

楽曲も、ノリノリなものから、
歌い上げ系まで存分に楽しませてくれたし。

たまにはこういう映画を気を抜いて観るのも、
休日の過ごし方として正解ですな。