Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

移民と銃とアメリカ合衆国

2007-05-04 10:53:43 | 死・自死
移民二世、三世のアイデンティティの問題は
米国に限ったことではない。

親やその親が、何らかの理由で母国を去り、
新しい土地で暮らし始める。

移住した当人たちは良い。
というか、それなりの覚悟の上だったのだろうから、
苦労を重ねることも、ひとつのステップとして受け入れられたのかもしれない。

しかし、その子供や孫となると違う。
生まれたときから住んでいるのに、
外国人のように見られる。
親から、またはコミュニティ内で身につく発音は、
なかなかネイティブにならない。

そんな中、見返してやろうと発奮するヤツもいるだろうが、
どんどんカラに閉じこもってしまうヤツもいるだろう。

心に重りをつけたまま思春期を過ぎ、
黙々と勉強し、せっかく大学に入学しても、
そこが、米国であれば人種偏見はプライドをえぐる。

そんな若者は、いくつもの危険信号を発していた。

それでも、彼に引き金を引かせたのは、
銃規制を怠り続けるアメリカ合衆国という国家だ。

そして、その銃弾に倒れたのは、
彼と同世代の多くの若者たちと、
彼の親と近世代であろう教諭たち。

あの第二次世界大戦時のユダヤ人迫害を逃れた
教授もいたという。


もし、彼が持っていたのが銃ではなかったら?