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Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ペーパー・ムーン』

2006-11-12 09:49:19 | 映画 「え段」
自分にとって人生のBest3の中の1本です。

『ペーパー・ムーン』  1973年
原題 : PAPER MOON
監督 : Peter Bogdanovich

いったい何回観ただろうなぁ...
しかし、スクリーンでは一度も観てないのですよ。
テレビとかビデオとかDVDです。
それなのに、人生のBest3の中の1本などと言うのも、
失礼な話かもしれませんが、
ブラウン管を通して観ても、
この作品は、自分にとって、
名作なこと間違い無いと思うのです。

本当の親子なのかどうかは、
最後の最後までわからないままだけれど、
そんなことどうでもいいくらい、
心に温風を吹き込むようなラストシーンなのですよ。

なんて言ってもテータム・オニールが上手い!
表情も動きも父親顔負け。
アカデミー助演女優賞を受賞するだけある。

風景もストーリーも音楽も全部頭に刷り込んであります(笑)

あぁ、スクリーンで観れないかなぁ。
スクリーンで観たいなぁ。

映画 『戦争のはじめかた』

2006-10-30 08:04:19 | 映画 「え段」
2004年の12月に鑑賞。
2001年に製作したんだけれど、
9.11テロなんかあったので、
公開が延期になっていたとかいう作品です。

『戦争のはじめかた』  2001年
原題 : BUFFALO SOLDIERS
監督 : Gregor Jordan

年末も押し迫った29日の鑑賞だったのだけど、
とにかく可笑しかったね。

1989年の西ドイツ駐屯の米軍基地が舞台。
やることなくて、暇な米兵たちが、
ヘロイン作って儲けてる。

しかも、とてつもなく厳しい上官が赴任して、
彼らの悪事が暴かれるか?!...と思いきや、
その上官は死んじゃって、悪者が生き残る。

そして、この映画はイギリスとドイツの資本で製作されてます!
これを笑わずにいられますかッ!

米国の馬鹿さ加減は、米国人以外の人は良~く解っているっつーことですな(笑)

映画 『ヘイフラワーとキルトシュー』

2006-10-18 07:56:24 | 映画 「え段」
公開当時に観れなかったもので、
ビデオを入手しましたので、観ました。

『ヘイフラワーとキルトシュー』  2002年
原題 : Heinähattu ja Vilttitossu
監督 : Kaisa Rastimo

まぁ、姉妹ゲンカですよね。
姉がいつも我慢してて、
妹がいつもワガママ、みたいな。

姉が反旗を翻しても、本当の彼女の気持ちを理解する人なんていない。

カラフルなパン生地。
それだけだったような。

結末も忘れてしまった(笑)

自分が滞在していた頃のフィンランドを
思い出させてくれるような風景も特に無く。

ちょっと寂しかった(笑)

映画 『Dear フランキー』

2006-10-10 08:01:28 | 映画 「え段」
去年の6月に鑑賞。

『Dear フランキー』  2004年
原題 : Dear Frankie
監督 : Shona Auerbach

"チャーミング" という言葉は死語ですかね?
もし使用をゆるされるなら、
この映画の出演者は皆、チャーミングでしたね。

全員なんですよね、
おばあちゃんも、フランキー少年も、いじめっ子や偽パパ(ジェラルド・バトラー)まで、もちろんママも。
みなそれぞれが魅力的でしたね。

スコットランド訛が更に魅力を倍増させてくれました。

役者陣がもともと魅力的なんですかね?
それともこういうのは監督の力量なんでしょうか?

とにもかくにも、こういう映画は観た後、気分が穏やかになるものです。

映画 『セプテンバー・テープ』

2006-10-02 08:06:11 | 映画 「え段」
『セプテンバー・テープ』  2004年
原題 : SEPTM8ER TAPES
監督 : Christian Johnston

前にチラシは読んでいたはずなんだが、
すっかり内容を忘れてしまったまま鑑賞。

てっきりドキュメンタリーだと思ってた。

だから、ヤンキーのバカヤローはどこに行ってもやっぱりバカヤローなんだな、などと思いつつ、銃撃戦も本物だと思ってた。

でも、途中からあまりにも上手くできすぎたストーリーに、
あれ?ドキュメンタリーじゃないのかな?
と気がつきはじめました(笑)

しかし、アホンだらなヤンキーのことだから、
あんなヤラセのドキュメンタリーも作りかねないな、
などとも思ったり.....
あの主人公の男のバカさ加減に辟易しましたよ。

完全な作り物で良かったよ、まったく。


「絶対に殺してやる」 とか
「復讐してやる」 とか
テロリストと同じだよ、思考回路は。

映画 『es[エス]』

2006-09-30 12:53:55 | 映画 「え段」
2003年の3月鑑賞。

『es[エス]』  2001年
原題 : DAS EXPERIMENT
監督 : Oliver Hirschbiegel

それはそれは後味の悪い、
非常に不快な映画だったよね。

人間の醜さを、それも誰もが陥りそうな暗部を
突き付けられた感じでね。

あのドイツで、封印されていた事実を基に創られた作品らしいけど。

作品に関わった人の心は歪まなかったのかな。
平常心でいられたのだろうか。
作っていて辛くなかっただろうか。

『ソウ』なんかより、よっぽど怖いよ、人間が...


すばらしい作品だとは思うけど、
二度と観たくない。
っつーか、観れない。

映画 『ネバーランド』

2006-08-17 10:34:39 | 映画 「え段」
人間が夢を見れなくなったら、世の中から善が無くなってしまうような気がしないかな。

イマジネーションって、すごくすごく大切なんだ。

『ネバーランド』  2004年
原題 : FINDING NEVERLAND
監督 : Marc Forster

2004年の年末に観ました。

フレディ・ハイモア君がすばらしいんですな。
彼は『トゥー・ブラザーズ』でも『チャーリーとチョコレート工場』でもすばらしかったな。

心を大切にするからこそ心に壁を作ってしまった少年。

心を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返し成長していく少年。

ピーターパンなんてどうでもいいんだ。

そこには夢を見れなくなることで見えなくなるものがある。

大人になると夢を見れなくなるのか、
夢を見れなくなると大人になるのか、
大人になっても夢を見るのはいけないことなのか、
大人だからこそ夢を見るべきなのか。

映画 『ゲド戦記』

2006-08-04 07:42:22 | 映画 「え段」
あんな軽くて弱くて細い声で、生きるだ死ぬだを語って欲しくないんだがな。

『ゲド戦記』
2006年 アニメーション
監督 : 宮崎吾朗

アニメのことは良くわからない。
自分にとって一生で一番のアニメは『未来少年コナン』だ。
映画にはならなかったけどね。
CGとか、すっげー技術とかなんも無くても、
いいストーリーはいいんだ。

この映画はね、菅原文太が最高なのですよ。
彼の包容力のある声が、作品に厚みを与えているのですよ。
細っちい、弱っちい声たちも、彼の声に護られることで、
物語を語る力を与えられている。


生きるだ死ぬだの説教はまったく別モノだけどね.....

映画 『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』

2006-07-22 11:28:39 | 映画 「え段」
『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』  2005年
原題 : GET RICH OR DIE TRYIN'
監督 : Jim Sheridan

『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』 と同じ監督なんてな。
監督ってスゴイと思うワケですよ。

50セントはカッコ良いね。

"逆境に挫けず" って、正にこういうこと言うんだろうな。

ラスト・シーンとかメッチャいい!
防弾チョッキ脱ぎ捨てて、スポットライト浴びて。

無いモノねだりですかね.....
カッコ良すぎてたまらんです(笑)

映画 『エイプリルの七面鳥』

2006-07-06 08:01:20 | 映画 「え段」
人との繋がりとか考えてる時にはね、
こういう映画もいいんだよ。

『エイプリルの七面鳥』  2003年
原題 : pieces OF APRIL
監督 : Peter Hedges

鑑賞は2004年。 2004年のBest5です。

どこがいいかって言えば、エイプリルが一生懸命なとこですな。
人と人との繋がりって、ほんの些細なことで、太くもなり、切れたりもする。
世の中にはいろんな人がいて、いろんな感動といろんな愛情と暮らしている。
そういうのいいなぁ、と思い出させてくれるのです。

スナップ写真だけのラストシーンがなお良い。

映画 『レオポルト・ブルームへの手紙』

2006-06-22 08:00:22 | 映画 「え段」
 昨日の記事の続きで、更に考え込む。
 自分の日々の思考を振り返ったりしながら、こんな映画を思い出した。


『レオポルト・ブルームへの手紙』  2002年
原題 : LEO
監督 : Mehdi Norowzian

去年の3月に鑑賞。

服役囚が文通をしているんだ。
かなり早い段階で、いったい誰と手紙のやりとりをしているかは想像がつく。
相手は服役する前の自分。
自分を見つめなおす手段として、無意識のうちに見つけ出した方法が、犯罪に至るまでの自分との文通だった。


人生の中で、時に自分に対して手紙を書いたことのある人もいるだろう。
自分も書いたことがある。
自分を振り返る一つの方法として。
日記とは違うんだ。
日々の自分を振り返るのではなく、一歩離れたところから、自分を見つめ、書いた自分と読む自分に時差を持たせる。

行き詰まってしまったとき、心に時差が必要なんだな。

突っ走ってしまう前に.....

映画 『レント』

2006-05-22 07:40:40 | 映画 「え段」
カンヌやら米国やらインドやら
中国やらイタリアやら大阪やら東京やら、
世間のあちこちでは、
すっかり 『ダ・ヴィンチ・コード』 で
盛り上がってるご様子ですが、
自分はまだ観てませんので、
波に乗ること無くゴールデン・ウィークあたりの話を...(笑)


『レント』  2005年
原題 : RENT
監督 : Chris Columbus

GWに東劇で鑑賞。

しょっぱなの歌で鳥肌が立った。
ミュージカルなのに白々しさとかひつこさとかが無く、
重たいテーマも心地よくリズミカルに歌い上げる。
あぁ、あんな風に歌えたら、踊れたら、自分もあんな風に生き生きとした表情ができるのだろうか...そんなことも考えてみた。

久々に泣いたなぁ、結構泣いたなぁ。
みんながホントいい奴に見えて、泣いたなぁ。


昨日の本じゃ泣けなくても、
こういう映画だと泣けちゃうんだなぁ。

映画 『エデンの東』

2006-05-04 21:45:14 | 映画 「え段」
『エデンの東』 1955年
原題 : EAST OF EDEN
監督 : Elia Kazan

自分が最初に衝撃を受けた洋画が、エリア・カザンの名作『エデンの東』だった。
あのテーマ曲も、今では映画音楽の代名詞である。
もちろんテレビで観たワケで、以降幾度となくビデオを観たものだが、今まで一度もスクリーンで観たことがなかった。
去年、ジェームス・ディーン主演作のDVDが発売になったことに絡み、10月の東京国際映画祭、11月の東劇と彼の作品が上映された。
彼の作品をスクリーンで観れるのは、これが最後のチャンスかもしれないと思い、この作品に関してはスクリーンで3回観てしまった。

なぜ、この作品に衝撃を受けたのか・・・・・・

人は弱くなって初めて、
人を受け入れられるようになったりする。

物語の小難しい背景は大人になってから理解した。

でも、そんなことより・・・・・・
"そこに気持ちの動くものがある"
そういうことだったのだろう。


写真のシーンがこの映画の中で一番好きなシーンだ。

映画 『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

2006-04-28 07:33:37 | 映画 「え段」
『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』 2005年 Tommy Lee Jones監督

トミー・リー・ジョーンズの好きそうなストーリー。

汚ねぇ男の二人旅。
メルキアデスも天涯孤独だったのだろうか。
偽りの家族を語ることで、少しは癒されたのだろうか。
人の良さそうな笑顔だったな。
終着点のヒメネスに人間の求め続けるものがたまらなく描かれている。
そこまで来てもなお、更に銃でガンガン脅されて初めて、マイクはメルキアデスに対する謝罪を口にする。

マイクがピートにかける最後の言葉が彼の変化を現している。
「You're gonna be alright?」
トウモロコシ剥きを手伝う彼も良かったけどね。

映画 『ディア・ウェンディ』

2006-03-20 22:42:29 | 映画 「え段」
『ディア・ウェンディ』 2005年 Thomas Vinterberg監督

12月に観ました。


 銃を持つことが、正しいとか正しくないとか、そういうことをもし表現しているとするならば、この映画は銃を持つことで生んだ悲劇を描いているのだから、銃など持つべきではないという表現なのかもしれない。

正義感というものを持っている人がいる。
それはきっと正しいもので美しいものなんだろう。
しかし、それを維持できる、維持し続けることが出来る人間などいるのだろうか?
正義感自体は持ち続けることが出来たとしても、正しく美しいものでいることは出来ないのだろう。誰も悪い事も間違ったこともしていない。法律は破っていても、それでもそこには正義があった。

心が乱れたとき、そこに何かが流れこむ。
銃の解放を決断したとき、それでもやはりそこには正義があり、美しさがあった。
銃を構え、引き金を引いた彼らに銃弾を打ち込む警察官たち。
彼らにも法という正義があり、美しさがあった。

そして多くの人が死んだ。広場を縦断してコーヒーを届けるためだけに。
それが銃であり、それが人間である。
愛すべき人間たちである。