4シーズン目に入り、年5戦体制で争われた「ERK Cup Japan 2014シリーズ」、その最終戦が11月30日(日)フェスティカ栃木で開催されました。
(古いEVクラブの仲間、長岡氏率いるSanohチーム、SRモーターを搭載するハイパワーマシンだ)
我々が参戦する2クラスには、今回から新チームのエントリーが有り、また1クラスが不成立だった為、1クラスの「トヨタ東自大DRK」チームが1クラスに編入されて全6台となり、いよいよ混戦の2クラスとなりました。
今回のレース構成も前回と同じスプリント5。但し、各チーム有効ヒート3ヒートを事前に宣言してからレースに臨む為、最終順位に対して戦術の占める重要度が前回よりも増したレースとなりました。本シリーズはERKに造詣が深い(株)プロジェクション丹羽氏、トヨタ東自大森教諭の両名が創意工夫に知恵を絞られているので、毎戦絶妙なバッテリーマネジメントが参加者に求められます。単にマシンのスペックだけではなく、EVに関するトータルの経験値が求められるところが、このシリーズを他では真似ができない電気自動車の通好みなレースにしてくれています(特に2クラス)。
さて正回り6周のヒート1です。我々のチームは捨てヒートでしたが、完走すると1ポイント獲れるので、途中をピット待機してバッテリーを温存し、最後でチェッカーを受ける戦術でした。ところが、ピットクルーが先頭車両の確認を誤り、ヒット出口を閉鎖されて敢無く0ポイントに終わってしまいました。
続いてヒート2、逆回りの6周です。ZEVEX Racing Team は若手助っ人ドライバーの松村隊員にドライブを任せました。最後尾からのスタートでしたが、先行車両を上手く抜いて、JKB(女子カート部)・ZSSの両強豪チームを追う体制に入ります。が、3秒差まで追いすがったところで痛恨のスピン。ハーフウェットだった上に、ヒート1をほぼ走っていなかったことで、タイヤが冷えたままだったのが原因でした。
(ハーフWの路面を攻める松村隊員)
ヒート3逆回り5周、続けて有効ヒートです。ヒート3はJAF公認競技初のEVチャンピオンシップシリーズだった「JMRC神奈川ジムカーナ2010EVクラス」で第3戦に優勝した薄井隊員ドライブでした。
(3周目、ZSSを追い上げる薄井隊員)
JKBが捨てヒートだった為、ZSSと一騎打ちになりました。先行するZSSの後ろに付け、3周目のストレートエンドでインを取って抜き、1周抑えたんですが、そこはZEVEX、最終周に入た直後のストレートエンドでスピンして2位に終わりました。逆回りのストレートエンドは下りの左コーナーで普通は怖くてスピンしない場所なんですが、「久々のクリアラップで興奮した」からなのだそうです。
さて、ヒート4は最年長の藤井隊員にお任せしました。いぶし銀の落ち着いた走りを期待したいところです。正回りに戻ったこのヒート、5周ですがジョーカーLAPの義務(ピットスルー)が有ります。フロントローから順調にスタートした藤井隊員でしたが、松村隊員と同じくハーフウェットに乗ってスピンします。スピンのタイムロスは最小限で済んだのですが、スピンと同時にジョーカーLAPの義務も記憶から抜けた・・・とは本人談です。後続を大きく引き離してゴールしましたが当然の失格に終わりました。
(スタートは2位フロントローからの藤井隊員)
正回り4周の最終ヒートは鈴木がドライブだったのですが、バッテリーがアップアップで取り敢えず完走しただけ、レース以前の問題も含めて、自爆した感のある2014最終戦でした。
(最終戦優勝は常勝JKBチーム、今回お見事だったのは2位のトヨタ東自大「We Are Novi Novi」チーム。圧倒的に少ないバッテリー量ながら、他チームの間隙を縫う戦術でヒート4では1位を取り、見事な2位表彰台でした)
(こちらはシリーズ表彰。シリーズタイトルはトヨタ東自大「We Are Novi Novi」チーム、・・・ですが、こちらは戦術の勝利ではなく第3戦の白馬大会に唯一参加した皆勤賞。モータースポーツ的な意味で言えば、JKBとZSSが同ポイント37点で、最終戦順位優先なのでJKBでした。ちなみに我々はシリーズ4位/6台中、実質はドベです。来期は1回くらい優勝したいなあ~)
(こちらはリチウムイオン搭載のSPクラス、こちらは常に全開勝負なので、さしものリチウムイオンでも時々ブローします。こちらも激戦でシリーズチャンピオンはチーム「パレット」松永(左)。/田中(右)組。)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます