昨日北海道の知人から「北海道でジムニーの電気自動車がニュースになっていた」と、新聞の切り抜きが送られて来た。なるほど昨日のアクセス解析で「EVジムニー」の検索でこのブログにいらっしゃった方が普段より多い。
検索サイトでニュースを検索してみると、「寒冷地仕様のEV」ということでニュースになっている。
<毎日jp様のサイトから引用>
電気自動車:寒冷地仕様できた 道内で試験走行
北海道立総合研究機構(道総研)と道内企業4社が、寒冷地仕様の電気自動車(EV)を開発し、7日、北海道工業大(札幌市手稲区)で初の走行試験を実施した。電池消耗が激しいなど寒冷地特有の課題があったが、車載の小型発電機で電力を補給できるようにした。
道総研によると、EVは走行にリチウムイオン電池を使い、排ガスがなく環境に優しい半面、寒さで電池の性能が低下する。暖房を使えば持続時間はさらに縮まるという。
道総研などは昨年6月に研究会を発足させ、主に電気工事会社「エル電」(同市東区)が国産四輪駆動車をベースに車両の設計・製作を担当。電池の消耗に応じ、LPG(液化石油ガス)を燃料に使う小型発電機を車両下部に搭載した。
また、省電力のため、ドアやボンネットをFRP(繊維強化プラスチック)製にして車体を軽量化したほか、ライトにLED(発光ダイオード)を採用。断熱シートを車内に張り付けるなどして暖房効率も向上させた。
試作車は2月17~19日に同市豊平区の札幌ドームで開催される札幌モーターショーに出展する予定。エル電の長内豊治社長(61)は「断熱と省電力の対策に最も苦心した。寒冷地以外のEVでも通用する技術と思う」と話している。【岸川弘明】
毎日新聞 2012年1月7日 19時20分(最終更新 1月7日 19時29分)
記事を読んで率直に感じた。
「これ、EVやなくてシリーズハイブリッドやん!」
このマシンがもし充電器を車載していたら、プラグインハイブリッドってことになる。
ここ2~3年EVが一般的になり、また一部の実情を知らない学者が「EVのコンバートは簡単」と無責任に煽った為、ビジネス化を考えてEVコンバートの業界に新規参入して来る集団が急増している。
EV業界が活況になるのは嬉しいことだが、EVもハイブリッドもプラグインハイブリッド(PHEV)もごった煮で話をするのは如何なもんだろう?
報道する側ももう少し勉強するか?勉強する時間が無いなら詳しい人に確認するとかしないと、造っている側も経験が乏しいのだから、配布された資料の丸写しじゃあ駄目だろう、と言いたくなる。
LPG発電機を搭載している以上、それは通常EVとは呼ばないし、排気ガスも立派に出る。
我々がジムニーPHEVで2007年~2009年に日本列島縦断をした時に取材に来て下さったメディアさんは、概ねEVとシリーズハイブリッドの違いは説明すれば分かってもらったけどなあ~。
<ジムニーPHEV日本列島縦断:宗谷岬スタート>
いずれにしても我々がロシアでテストした「寒冷地仕様EVジムニー」とは随分違うなあ~、いうのが感想だ。
(間宮海峡で風車とソーラーパネルから充電中のEVジムニー2号機「ARK-2」号)
屋根もドアも無いけど、根性が有れば乗れるのが4WD電気自動車冒険チームが造る「寒冷地仕様EV」ってことか?