蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

久方ぶりに会社…

2007-11-30 20:51:19 | Weblog
会社に行って来ました。

なんでも、暖房器具が壊れて、大変な想いをしているお客さんがいるらしく、どうしても蛇口屋じゃないとダメ! とか言う方がいるらしく、仕方ないなあ…って会社に出てみれば、蛇口屋の替わりにこの種の設備工事ができる人がいなくて、ボイラーやら暖房やらが溜まりに溜まってましたね。もう、こんもりと。

風邪薬に抑えられた思考回路で、「これ誰がやるんだろう? 大変だなあ…」なんて人ごとの様に思ってました。

今日は普通に給湯器の交換をしてきましたが、やりながら、「あれ? 暖房じゃあ、なかったっけ?」と思いつつも、工事を行う身体に力が入らない。

据え置きの給湯器だったんですが、全くその場から退こうとはしないんですよ。チョウフの給湯専用ボイラーの癖に、なかなか見上げた根性の持ち主です。いつもならひょいって持ち上げるのになあ。

どうしようかと迷っていると、切り離して、未処理のお湯側の銅管から、水が噴き出して来ます。なんか、身体がほてっていたから、気持ちいいなあ、なんて水を眺めていました。いつもならネオプラグかなんかで、栓をしておくところですが、今日はどうにも間が抜けています。
流し台の混合水栓からの水の逆流ですね、セットキッチン以上の縦型水栓には良くあることです。

仕事も中頃にさしかかった時に、社長から電話が鳴りました。
「そっちの調子はどうだ? 何時頃終わりそうだ?」
ホント、朦朧としている意識に言いたいことばかりが良く響くだみ声だなあ、なんて感心していると、再び社長が、「あのな、もう気がついているかとは思うが、暖房器具が壊れて困っているのは俺だ、俺の部屋のストーブが壊れて、早く交換して欲しいんだ」
と言います。そうか、全く気がつかなかったなあ…、って思わぬだまし討ちあっていると、引き続き社長が、「だから、さっさと蛇口屋に、交換してもらえぬん!」なんか、変な所で、会話がとぎれて、社長の電話は唐突に切れました。
交換してもらえぬん… 、もれえぬん…、ぬん…、なんか可笑しいなあ! 
社長、もう最高!
蛇口屋はその後しばらく、一人、お客さんの家のユーティリィティーで笑い続けました。

もうダメだ、ゴメン、今日はここ終わったら勝手に帰るね。
携帯電話の電源をオフにして、工事を急ぐ蛇口屋でした。