蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

毎日物置、毎日エルモ!

2007-11-03 19:28:04 | Weblog
久しぶりに水回りの工事に従事して、幸せな一時を堪能していた蛇口屋でした。

でも据え置き型の食洗機の設置と、1ホールタイプのキッチンの水栓の交換でした。
なんか、一瞬で終わっちゃったな。

その家、水抜き栓が床下にあって、潜ってみると、給水給湯システムそのものは、ポリブデンで配管されていたんですが、その分岐をするヘッダーが、本来、製品を使えば、ポリブデン製か非鉄金属になるはずなんですが、どういう訳か、普通に鉄管(しかも黒)をヘッダーにして分岐されていました。20A×15AのT字をニップル繋ぎで連続で付けてポリブデン管を伸ばしていました。

一応、その当時の施工した業者さんの気分で考えてみると、安易にコストダウンの為だけにそう言う事をしている訳ではなさそうです。だって、鉄管継ぎ手は安いかもしれませんが、そこに使用するポリブデン管用オスアダプターを結局、分岐の分買ってしまうと、多分、ヘッダーを買うよりは高上がりです。手間もかかるし。

多分、施工店さんの丁場さんが、管材屋さんにヘッダーを頼み忘れたのではないかと思われます。この家、築10年くらいですから、当時にしてみれば、ポリブデン管用のヘッダーなんて、大きな管材屋さんだって、在庫はしていませんよね。工期は遅らせられないし、苦肉の策で、施工者が頑張った結果が、この今のこの住宅の床下の無惨な姿と言うわけですね。

調子よく、ポリブデン管を伸ばしていたのに、ここまで来て、鉄管かよ…って感じで施工していた人もがっかりでしょうね。

そう考えれば、なんか涙を誘う物があります。

これ、このまま配管を生かしたまま、将来的にヘッダー部分だけを変えるのであれば、多分、銅管くらいしかないなあ、なんて、思わず、予算も出してしまいました。

本当に設備の仕事って、楽しめますよね。
人の家の床下入っただけで、その当時の光景が目に浮かぶようですもの。勢いと妥協の産物は今後も、このお宅の床下で眠るように、時折赤さびなんて吐きながら、佇んで行くことでしょう。

なんか、最近、水道代が高いなあ、と思ったら呼んでくださいね。

その後、物置を建てに行った蛇口屋でした。
最近、毎日、ヨドコウの物置の組み立てをやらされているので、ドンドン、手際よく組み立てが早くなって行く自分が嫌です。

でも、エルモはちょっとだけ好きになって来ている、割と状況に流されやすい蛇口屋でした。