庭のカタクリの葉が出てきました。今年も花が咲く様子はなさそうです。この庭に来てからもうまもなく30年になろうとしています。初めのころは花が咲くことが多かったように覚えているが、昨年に続いて咲きそうにない。野生ではコナラなど落葉樹林にあって、新緑によって地面へ太陽の光が届かなくなるまでのほんの一ヶ月ちょっとの間に、それも日当たりのあまりよくない場所で葉を広げて栄養を蓄える。5月以降は全く日が射さず、葉もまもなく枯れて地上から姿を消してしまう。というわけで植える場所を自然の状態にできるだけ合わせないと花を咲かせません。逆に自然の環境と同じにしてやれれば、毎年花をつけ、栽培にこれほどやさしい草はないと言ってもよいでしょう。
我が家の環境はというと、かなり自然に合わせたつもりであるが、年々木が伸びて日陰になったり、空気の流れがいまいちよくないために、どうしても自然にあるような立派な花を咲かせることはできませんし、花を咲かせない年も何回かありました。ここ2年は続けて花をつけないのは、異常気象による都市型の環境にカタクリがついてゆけないこと。また、都市型環境にあっても少しでも自然環境に近づける努力を怠ったためと思います。
そこで、今年は、木陰を作るために植えたが、伸びすぎてしまった常緑樹の枝を思い切って刈り込みすっきりとしました。カタクリは南北に走るブロック塀の東側近くに植えてあるが、北西の風が母屋の壁に当たって通るので比較的風通しがよい場所ではある。でも、あまりにも木の葉に覆われて風通しが悪くなったと思われるので改善してみたのである。果たしてこの効果はいかがなものであろうか。結果は来春に表れるはずである。
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