
もうセツブンソウの季節なのに、今年は節分には間に合わないのかなと思っていました。
やっぱり咲いていました。律儀なセツブンソウです。

もう庭に来てから20年以上になると思います。
実家の前の土手に生えていたものを庭に連れてきました。セツブンソウは土質も含めて特殊な環境にしか育たないのですが、日当たり等気象条件があう場所を選び、その上で植え方を工夫した結果長年咲き続けさせることができました。

ポイントは石灰岩質の石の多い場所ということで、たまたま屋根瓦をコンクリート製スレート瓦から瀬戸瓦に葺き替えたときだったので、スレート瓦を敷き詰めて駐車場にしました。この瓦㟴の上にわずかの土を置いたものです。この場所が気に入ったようで毎年たくさんの花をつけるようになりました。

セツブンソウは2月に咲いて3月には実をつけます。

4月には実が熟して、草は枯れてしまいます。

2月から3月にかけて葉が茂っている期間は半日くらいの日当たりがあるのが理想です。落葉樹により日当たりを調整しています。

セツブンソウのファミリーです。
この年に花を咲かせたもの。翌年花を咲かせるもの。翌翌年に花をさかせようとしている若い株などが混生しています。
セツブンソウは花を咲かせた翌年に発芽しますが、発芽2年目以降の株より少し遅れて芽を出します。この画像ではまだ発芽していません。

発芽したセツブンソウの葉は切れ込みがありません。
セツブンソウは発芽後4~5年で花が咲くようです。
残念ながら実家の前の土手は環境が変わってしまい、今では絶滅してしまったとのことです。日当たりが少なくなったのもありますが、里山の手入れがされなくなったように、この土手も草が生い茂るようになったのが大きいようです。