Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

愛がなくても喰ってゆけます。

2005年06月11日 | book

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ということで、せっかくご好意で送ってもらっておきながら、2週間ほど机の下で熟成されていた可哀想な一冊。ハチクロのコメントでも書いたけど、池袋のマンガ専門店でレジのまん前のワゴンにこれ一種類だけが山のように積み上げられて売られていた。事前の知識が皆無でもそんなの見たら思わず手にとってしまいますよね。ちなみにこの時は3話ほど眺めて、買うほどではないなと思ってワゴンに戻しました。買ってくれる人がいてありがたかったです。

自らを主人公としたいわゆる食べ歩きグルメ漫画。

食べることへの熱い情熱、緻密な料理描写と具体的なガイドブック風の作りに絡めて、いわゆるイマドキっぽい人間関係・男女関係なども混ぜこぜになっているところがミソ。
「美味しんぼ」などのグルメ漫画における背景のドラマが、単なる食事を紹介するために構成された「便宜的な人間関係」であるのと対照的に、こちらのドラマでは、作者周囲の人間への嗜好が、食べ物と同じくらい漫画全体の中で比重が高い点が特徴的。

大変面白く読ませていただきました。やっぱ買うほどではなかったけど(笑)

紹介されてるお店は、中央線沿線が多め。
ちなみに東京の美味しいお店紹介はほとんどの場合、六本木、青山、四谷、赤坂などという地名が主役。まあ、実際そうなんだろうから仕方ないんだけど、城東地区の住人としては歯がゆい限りです。六本木なんて気分的には函館より遠いぜ。