Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

中銀カプセルタワービル

2008年09月20日 | 自転車生活

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浜離宮に行った帰り。すぐ横っちょにありました。
1972年黒川紀章。

古くなったカプセルはそこだけ新しいものに取り替えればよい。
都市の新陳代謝的発想。メタボリズムの作品。

今でもそれほど高くない家賃で普通に使用されています。ただし、とにかく狭い上に設備が老朽化していて実際に住むのは大変そうです。

こちらも間もなく取り壊して建て直しの予定。
偶然でも見られて良かった。

これを見ていて、1970年の日本万国博覧会でも同じようなパビリオンがあったことを思い出して、調べてみたらありました。

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タカラ・ビューティリオン。
同寸で組み上げられた鉄骨とカプセル。
中銀カプセルタワーの4年前、同じく黒川紀章作品。やっぱそうだったか。
http://www.kisho.co.jp/page.php/108

たった今飲んだ薬の数さえすぐに忘れてしまうボケな私ですが、妙な記憶はしっかり残っているもんだと自分で感心しちゃいました。


不忍池の蓮

2008年09月15日 | 自転車生活

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岩崎邸に着く前に、蓮が満開の不忍池で写真を撮った。

その時に、なんとなく頭の中にある不忍池の風景と今見ている風景が違うという違和感があった。なんか微妙に空が広いように感じていたのだった。

今日、別の調べものをしていて偶然その答えを知った。

上野の風景の中で万人に不安と落ち着かなさを与えるこの建物がなくなっていたのだ。

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ホテルソフィア東京。(写真は借り物です)

菊竹清訓設計により1996年に立てられたこのホテルは2006年に営業終了。その後、三井不動産が購入したものの、そのデザインからあまりに使い勝手が悪く、転用の用途が見つからないまま解体が決定。

1年以上に及ぶ解体工事が行われ今年2008年の5月に消滅したとのこと。

設計者は解体の決定に憤慨したとのことだが、元々周辺住民や見識者からの評判もすこぶる悪かったため、解体にあたりそれほどの議論もなされなかったとか。

なるほど。これがなかったから空が広かったんだね。と納得。

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じゃあ、つぎはこれも解体?


旧岩崎邸庭園

2008年09月08日 | 自転車生活

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ちょっと会社から離れたところで昼食を食べようと思って自転車を漕ぎ始めたらこんなところに来てしまいました。

明治26年。越後高田藩の江戸屋敷跡にイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによって建てられたもの。当時は1万5千坪の敷地内に20を越す建造物が並んでいたが、現在は写真の洋館、それに続く和館、そして地下道で続く別棟の撞球室(すべて重要文化財)が残るのみである。

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↑洋館中央、塔の部分。

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↑隙のない装飾。

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↑塔の部分の玄関上のステンドグラス

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↑玄関ホールに並ぶ列柱に施された装飾。

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↑洋館の室内は金唐革紙の壁紙で覆われている。(当時の技法を復元)

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↑模様の拡大。歴史や技法などはこちらをどうぞ。

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↑2回のテラス部分。こちらも木製の列柱が見事。

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↑広い庭。第二次大戦までは、この数倍の広さの庭園だった。

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↑洋館は突然に和の建物になります。

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↑和室の縁側から外に出ると洋館の庭側です。

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↑コロニアル。

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↑左が和館で右が洋館。後ろのビルが邪魔。