Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

サミング

2008年04月15日 | リコーダー

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タンブランが終了して、次はリゴドン。
17世紀プロバンス地方。四分音符のアフタクトを持った2/2拍子の快活なダンス。

ということですが、実際のところこの音楽をどんな速度でだうやればいいのかは、踊りを見ないと想像しにくいですね。
ちなみにリコーダーの先生はロンドンのなんとか音楽院で古楽を学んだ時に、バロック・ダンスも勉強されたそうです。踊って見せてはくれませんが。

このD-duaの曲の中で曲で高い D-Cis-D-E-D-Cis-Hという部分があって、ちょっと苦労しました。D以上の音がきれいに鳴ったり鳴らなかったり。
指使いもちょっと複雑でもつれやすいんです。

今まで一人で吹いて遊んでいた時には、Eまで出す曲はなかったし、仮にあったとしても、強いタンギングで勢いだけで吹いていたはずです。でも今はレッスンなので、全体の流れの中で自然にきれいに鳴らさないといけない。

ポイントは左親指の穴のふさぎ方です。

穴は押さえるか、開けるか、半分開けるかの3つなんですが、この半分あけるという動作や開き具合が非常に重要。

穴はずらすのでなく親指を「く」の字に曲げて。
親指の爪を穴の弧で支えにして、ちょうどいいスペースを開けると、高い音が力をいれずに透明な音色でなります。逆に開き方が正しくないと、がんばってもD以上の音は出ません。(Cまではわりと適当な押さえ方でも鳴ります)

この親指の操作(サミング)は、音域によって変えない。開閉の形は常に一定である必要があります。

長年の悪い癖を修正するのはなかなか大変なことです。


マーサの幸せレシピ

2008年04月07日 | movie
マーサの幸せレシピ マーサの幸せレシピ
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2003-05-23

料理の腕はいいんだけど、他人との付き合いがうまくできない女性シェフが、事故でなくなった姉の娘と暮らし始める。仕事も子供の世話も懸命にがんばるのだが、やはり人間関係に不器用なマーサは娘ともぎくしゃくし、仕事もうまくいかない。そこへ陽気なイタリア人のシェフがやってくる。

最後はすべて丸く収まり、やっぱりイタリア人の男はすごいよなあとつくづく思っておしまい。

ちなみにその後で見た「ロレンツォのオイル」を見て、さらにイタリア人には勝てないことを認識する。


ドク・ハリウッド

2008年04月07日 | movie
ドク・ハリウッド ドク・ハリウッド
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2000-07-14

忙しくて金にならない総合病院の外科医が、楽で儲かる整形外科に転職するためNYからハリウッドの自慢のポルシェを走らせている途中、交通事故を起こして南部のド田舎で足止めを喰らう。医者が不足しているその街では、たまたま転がり込んできた彼をなんとか定住させようと画策。抵抗していた主人公だったが、徐々に田舎町の魅力(といっても実際はヒロインのソバージュなお姉さんの魅力)に惹かれていく。

その街に入った途端「最後はこの村で暮らすことになるんだろうな」と思わせて、実際にそれだけで終わるというある意味すごい映画でした。

そんなに悪くないよ。長くないし。


ロレンツォのオイル 命の詩

2008年04月07日 | movie
ロレンツォのオイル/命の詩 ロレンツォのオイル/命の詩
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2004-10-27

愛する子供が、治療法の見つかっていない難病に冒される。
脳の機能が低下し、数ヶ月から2年程度で幼い命が絶たれる事がほぼ確実。

絶望に嘆き悲しんでいた両親は、泣いていても何も始まらないと、病気と闘うことを決意。

どうやって?

以下ネタバレ。
                                     銀行員の父親と、主婦だった母親が、この病気の見つかっていない治療法を見つけるために、独学で医学や薬学の勉強を始めるのです。

そして、様々な障害や困難にも諦めることなく、両親の不眠の努力の末に、ついに今まで解明されていなかった病気の進行を止める物質(ロレンツォのオイル)を手にするのでした。

なんの前知識もなしで、この映画を見始めたので、両親が自分達で勉強を始めたところでまず驚きました。え、これってそういう映画なの?

客観的に見ても、素人に何ができるんだろうと思います。当時、周囲にいた人たちから見れば、絶望の余り、気が違ったかと思ったことでしょう。

専門医、看護士、この難病の家族会、製薬会社、家族。
ほとんど全ての関係者が、無謀な挑戦に否定的で、時には障害として立ちふさがりますが、とにかくこの両親の意志の強さが半端ではなく、驚くべき執念でひたすら前進を続けます。

最後には決定的な謎が解明されて、製薬会社の協力を得て、子供に治療に必要なオイルが精製され、投与の効果が見られるところで映画は終わります。

この映画がすごく良かったところは、両親の目指す方向にとって障害となる立場の人々が、一方的に悪者として描かれることなく、それぞれの立場で正しい行動をとっていると分かるように、人物を表現しているところです。

例えば、この両親が諦めずにがんばればがんばるだけ、難病の子供の苦痛の時間は長引くのです。早く運命を受け入れて、子供を楽にしてあげることが、子供への愛情ではないかという立場の人が、猪突猛進の両親と対立します。

諦めない両親にとっては障害ですが、見ている私は明らかにそちらの立場が自分の心情に近かったです。子供の苦痛を長引かせてはいけない。

それでも、最後には両親は一つの勝利を得ます。
諦めないこと、信じないこと。それも一つの大切な真理です。

普通に作ったら、もう少し感動しやすい映画にもできたと思うのですが、こんな風に様々角度の視点で考えさせる手法にしたことで、単純な涙でない訴える力を持った映画になったのだと思いました。

映画は1992年のもの。
余命2年と宣告された少年は、現在も生存しているようです。
(ただし機能回復は一部に限られたまま)