

意図した訳ではありませんが、昭和初期、戦争の前から戦時中を舞台にした
物語を続けて読みました。
どちらも戦争を、離れた場所から見る女性が主人公です。
素晴らしくよくできた作品だとお勧めできます。
けらえいこ 幻のデビュー作と言われております。
1987年から88年にかけて「Youngマガジン海賊版」という週刊か隔週のマンガ雑誌の欄外にちょこちょこっと書いていたらしいものを集めて単行本にしたもの。
ヤフオクのオークション・アラートにいれ続けて○年。本当に何年に一度出るか出ないかの幻ぶり。
今回は、ちょっと財布に余裕があったので、マジメに落としてみようかなあと思っていたら、それほど競り合うこともなく4100円で落札。とはいえ、こんな値段でマンガを買ったことは過去になかったぞ。
内容は、まあ週刊誌の欄外の遊びマンガ。まだ未来の見えない漫画家のタマゴが、これを毎週どんな気持ちで書いていたのか想像してみたりする。
とりあえず一度は読みたかったものを一度読んだので、ほとぼりが冷めたらまたヤフオクで売っぱらおう。非常に珍しいものには違いないので、借りて読んでみたい人は早めに連絡下さい。
![]() |
おこう紅絵暦 (文春文庫) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2006-03-10 |
北町奉行所筆頭与力の妻にして元柳橋芸者のおこうが名推理。
火曜日の夜8時くらいにNHKでドラマ化するのにちょうどいい感じ。
![]() |
神様がくれた指 (新潮文庫) 価格:¥ 860(税込) 発売日:2004-08 |
作者が自分の生み出した登場人物を自分自身で心底かっこいいと思い込んでしまった場合、言葉を尽くしてそのかっこ良さを語り続けることがある。多くの場合読者は置き去りで。
我が家ではこの現象を「竹宮恵子現象」もしくは「水島新司の妄想」と称している。
この本では、主人公の天才的な技術を持つスリ、女装すると美しくなる占い師(司法試験崩れ)、病弱で一途な幼馴染件恋人の3人に対して、作者が過剰な美辞麗句を並べ続ける。
本の厚さの1/3は形容詞で埋まっていた。
![]() |
くらしのいずみ (ヤングキングコミックス) 価格:¥ 570(税込) 発売日:2008-01-28 |
半蔵門線の渋谷駅のところに昨年引っ越したブックファーストの陳列棚に、このマンガがものすふごい物量で並べてあった。知らない漫画家でしたが、量に驚いて買ってしまった。ブームなのかと思って。
90年代りぼん→コーラスあたりの人。
いわゆるりぼん伝統のオトメちっく路線の人でした。21世紀の陸奥A子。本人が好きな漫画家は清原なつのだそうです。だろうな。
![]() |
ララピポ 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2005-09 |
カバー真っ黒で、鍵穴型の型抜きがされていて、その穴から表紙の印刷の一部分が見えているという仕掛け。
普段カバーや帯がガサガサするのが嫌いなので、装丁をはずして持ち歩くのですが、このカバーははずすと中の浮世絵春画風イラストが顕わになるので、困ります。
「陰日向に咲く」のカバーを裏返しにして被せて持ち歩きました。
帯の煽り文句が「イヤ~ん、お下劣」。
満たされない社会の底辺に近いところの性欲が満載の連作。
登場人物が連鎖していて、前の話の脇役が次の話の主役という構成は「陰日向に咲く」と同じ。ちなみにどちらも同じ幻冬社で、奥付に見城徹の名前が。
軽いエロチックコメディを期待していたのだが、それよりはちいとフルボディ。タンニン強めでアスファルト臭あり。ゴミ屋敷のおばさんのセックスなど、あまりの汚い描写にかなり引いたが、一晩たって全体の印象を振り返ると、かなりいいかもと思えるようになった。ヘンなの。
半蔵門線で読みながら渋谷に着いて、センター街を歩いてNHKに向かう途中、うろうろしている女子高生が全部売春婦に見えた。(そういう話が載っている)
![]() |
いっぽん桜 (新潮文庫) 価格:¥ 500(税込) 発売日:2005-09 |
相変わらず、読む本はほとんど妻が買ってくるものをそのまま読んでいます。
これは、なかなか良かったですね。職人っぽくて。
江戸時代はいろいろと理不尽な世界に見えますが、別の世界の人から見れば今いる私の世界(ゲンダイのニッポンのフツーのサラリマン)もやっぱし相当理不尽なんだろうなあ。
![]() |
おんな泉岳寺 (集英社文庫 も 22-4) 価格:¥ 440(税込) 発売日:2007-11 |
赤穂浪士の裏にいた女性の中でも、過去に最も顧みられることのなかったと思われる存在。吉良上野介の妻を描いた小編。
なかなかよろしいです。他のも○。
![]() |
対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2007-10 |
他人とうまくやっていけない、自分の気持ちを正しく伝えられない。
読んでいる本にはそんな人間ばかり出てくる。
そっちの方がブンガクっぽい。
が、正直言って私にはそういう人たちがよく分からない。人間関係においてはあまり悩みのない人生を送ってきたから。(ようするにバカ?)
読み始め、またそのような人が主人公のようで途中でやめそうになりましたが、最後まで読めばそれほど悪い小説ではなかったです。
![]() |
ライオンハート (新潮文庫) 価格:¥ 660(税込) 発売日:2004-01 |
時空を越えて、出会い別れる二人。
ポーの一族。いつかどこかで。マリーン。火の鳥。ヴィオリータ。
物語としての完結性を求めなければ、まずまず面白い。
![]() |
さよならバースディ 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2005-07 |
荻原浩。
類人猿研究所で猿(ボノボ)に「言語」を習得させる研究の周囲で、関係者の自殺が。恋人にしなれた研究者がその謎を解く。みたいな話なんですが。謎解きが始まる終盤まではたいへん面白いのですが、いかんせん最後の設定が無理無理で・・・・。惜しい。惜しくないか。
キャラ者 1 新装版 (1) (アクションコミックス) 価格:¥ 1,600(税込) 発売日:2007-07-17 |
キャラ者 2 新装版 (2) (アクションコミックス) 価格:¥ 1,600(税込) 発売日:2007-07-17 |
![]() |
キャラ者 3 (3) (アクションコミックス) 価格:¥ 1,600(税込) 発売日:2007-07-17 |
印刷業界的にけっこうとんでもない装丁が話題の3冊。
1巻はもともと旧い版で持っていたのですが、2-3巻は今回初めて。すごく面白い。
とんでもない装丁をした装丁者の事務所で原稿遅れの迷惑料がわりに3冊もらってきました。