城の記 2.0

気の向くままにふらふらと、
投稿日と記事との時系列は一致していません、あしからず。

北の城(長野県豊丘村)

2020年11月19日 | 長野県豊丘村の城址
城跡は豊丘村の北の端、天竜川に面した段丘上にあります。
城主城歴は定かでなく館ほどの小規模な城で、遺構は堀跡と郭跡が一部に残るのみです。

国道153号線山吹の交差点から県道226号市ノ沢山吹停車場線へ。
天竜川を万年橋で渡るとその東側の段丘上が城跡となる。
車を堤防道路の路肩に停め小道を登り段丘上へ、段丘上の道は県道18号線で北東側に少し歩く。


駐車場所から見上げる城跡(矢印の下に小さく見える柱付近)。
右建物の裏側を、黄色く色づく銀杏の方へ登って行く。

段丘上の県道18号線脇から見た城跡(果樹畑から個人宅にかけての辺り)。


城跡を記した標柱は私有地の中。

西側に向かって微妙に低く堀跡が残る。

更に奥へ進むと堀跡もはっきりしてくる。

西側の城端。
一段低く郭があるのが見える。

東側県道方向を振り返って見る。
目の前の柱が駐車場所から見た矢印の柱です。

城跡からだと西側の遠望が利かないので登って来た小道まで戻って飯田市方面を見る。

国土地理院地図で場所を確認。
駐車場所はココ
北の城はココ

所在地:長野県下伊那郡豊丘村河野北垣外
現状:宅地、畑地等
遺構:郭、堀
状態:わずかに見られる
表示等:標柱
駐車場:なし
参考文献:「図解 山城探訪 第七集 下伊那資料編」(宮坂武男著 長野日報社刊)



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千駄木の城山城(長野県豊丘村)

2016年04月26日 | 長野県豊丘村の城址
福島てっぺん公園の眺めがすばらしいらしい、ということで出掛ける。

浅間城跡から東へ2km程、道なりに登り公園へ。

そして公園の展望台から南西側に見下ろした場所に、千駄木の城山がある。

遺構は無く、以前は耕作地の脇に「城山城」の標柱が建っていたようであるが、
最近訪れた人がいるようで、
その人は見つけられなかったようだ、とは山下にお住まいの方の談。

福島てっぺん公園から見下ろす千駄木の城山。
竹林の奥の山林の辺。

東側の道路から。
尾根は先端部が北側に折れている。

尾根沿いの小路を西側へ進む。
小路が北側から南側へ尾根を横切る辺り。
堀切跡のように見えるも痕跡は無し。

尾根の南側は道と宅地。

そして耕作地だったようであるが現在は荒れている。

南側の谷は深そう。

小路は大きくカーブして行き止まり、個人宅となる。

此の先の立入りは所有者の方の許可が必要です。

標柱の建っていたと思われる辺りは薔薇苺の様な棘のある植物が繁茂し藪化しています。


現状:山林、宅地、耕作地、等
遺構:無し
状態:
表示等:不明











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茶臼山城(長野県豊丘村)

2013年12月16日 | 長野県豊丘村の城址
現状:山林
遺構:堀、郭
状態:遺構が良く残ります
表示等:茶臼山の標柱
駐車場:なし

いつ頃、誰が築いたかは不明です。
広域農道が芦部川を越える橋の東側の山頂が城址となります。
芦部川を挟んで南西には巻ヶ城があります。
遺構は山頂の主郭と西側に堀、主郭周りに複数の郭が良く残っています。

西側の送電線鉄塔北側。ここから沢をつめます。
左へ。

沢がつまってきたら尾根上へ。
直ぐに主郭西側下の堀切に出会います。
左側が沢から上がった尾根。

北側を周って東側の郭へ。
東側に続く尾根に土塁状の土盛が見られます。

東側の郭から一段上に上がると北側から西側へ回りこむ帯郭。

下に通ってきた東側の郭。

更に一段上がって山頂主郭部分。
主郭を中心に複数の平場があります。

山頂「茶臼山」の標柱。

主郭から見下ろした西側の堀切。

南側には四段ほどの段郭が見られます。

樹間に見える対岸の巻ヶ城。


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戸中城山城(長野県豊丘村)

2012年12月06日 | 長野県豊丘村の城址
現状:山林
遺構:郭、堀、土塁
状態:よく残っています
表示等:あり
駐車場:なし

豊丘村には城山と呼ばれる所が何ヶ所かありまして、こちらは神稲戸中にある
城山城です。

城跡は戸中集落北側の山頂にあり、主郭は北、東、南の三方に土塁、
南北には空堀が築かれています。
また周囲には幾つかの郭が見られます。

巻ヶ城跡から一旦広域農道に戻ってから笹久保を通って戸中へ向かいました。
戸中に向かって下り始める辺りの右手に駐車帯と「城山城入口」の標識があります。

山道を南へ進みます。
200m程で堀切状の鞍部を越えると城域に入ります。
堀切状の箇所の直ぐ先に出郭と思われる平場があります。

山道は平場から尾根上を山頂に直登する道と左右に向かう道に別れます。

左手を進みました。
道はけものみちのように細くなり南へ続きます、斜面は急で落ち葉は厚く非常に
滑り易いです。

途中、山頂東側下の郭を通過します。

山頂南側下。
ここも郭のようです。

更に西側に回り込んでみると腰郭と思われる緩斜面の平場に出ました。

腰郭から山頂部に上がります。
南端尾根を見下ろすと平場が二つ程見えます。

山頂部を北に進むと空堀を挟んで土塁に囲まれた主郭に到着です。

土塁上に「城山城」の標柱が建てられていました。

土塁もよく残っています。

山頂からの傾斜はどの方向へも急ですが、西側が少し傾斜が緩く、尾根上に堀切と
数段の郭が見られました。

まだ午後1時過ぎというのに薄暗く、風も強くなってきました。
降りくる落ち葉の音を聞きながら来た道を戻りました。
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巻ヶ城支城(長野県豊丘村)

2012年12月04日 | 長野県豊丘村の城址
現状:山林
遺構:郭、空堀
状態:遺構を見ることが出来ます
表示等:なし
駐車場:なし

巻ヶ城の沢を挟んだすぐ南側に位置します。
城址は尾根上の小山の山頂に、切岸で削りだした平場とその周りを巡る帯郭を
見ることが出来ます。
また平場には土塁を巡らせてあったと思われる痕跡が残っています。

巻ヶ城跡から南側の山道に戻って南東に登って行くと尾根に辿り着きます。

尾根上を西側に20m程進むと城跡に到着です。

主郭には土塁の痕跡が残ります。

北側には空堀が見られました。

街道の見張り所といった非常に簡単な構造でした。
尾根の東側への備えが見られないのが少し気に掛かります。
ただ沢筋は上部まで耕作地になっていたようで、尾根部分も往時とは変わって
しまっているのかも知れないです。
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巻ヶ城(長野県豊丘村)

2012年12月03日 | 長野県豊丘村の城址
別名:槇ヶ城、牧ヶ城
現状:山林
遺構:郭、空堀、土塁
状態:よく残っています
表示等:標柱
駐車場:なし

城山城の東方、山田耕地上部の東側の山頂部に位置します。
北側を流れる芦部川が急峻な谷を成し対岸には茶臼山城があります。

城址である山の頂上には東西二つのピークがあり、それぞれに郭が築かれ
西の郭には三角点、東の郭には「巻ヶ城」の標柱と神社が祀られています。
東西の郭の中間、鞍部の南側には土塁が築かれ虎口が設けられています。

今回も以前訪れた時に地元の方に教えていただいた水神様の碑の所から登城
しました。
以前は無かった獣害対策用の電気柵が今の里山を物語っていました。

山田から笹久保へ抜ける古くからの道と思われますが荒れています。

留め山ですので注意しながら消えかかった山道を辿って西側の空堀へ。

東側に上がると三角点がありました。

郭を東に進むと、鞍部に土塁と虎口が見られます。
虎口の外側(南側)にも郭と土塁が見られます。強固な造りになっていたと思われます。

東側の郭へ。小高くなった場所に神社が祀られていました。
標柱も置かれています。

東側の郭の北には一段、南には二段の帯郭がみられます。

北側の帯郭。

北側の帯郭の東西に急峻な斜面上に突き出した尾根があり、それぞれ堀切を挟んで
出郭が設けられています。






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浅間城(長野県豊丘村)

2012年10月20日 | 長野県豊丘村の城址
現状:公園、山林等
遺構:郭跡、空堀跡
状態:公園化されていて遺構等不明確
表示等:浅間城の標柱
駐車場:公園駐車場

「長野県の中世城館跡-調査報告書」に掲載されている城跡位置が豊丘村の場合実際と一致しない箇所が何ヶ所かありここもその一つです。

広域農道から壬生沢川沿いに東へ入り、壬生沢の集落から村道壬生沢線で嶺上へ、登り切った所の三叉路の右側が城址(公園)となります。

道路、公園等の整備によって遺構ははっきりしませんが、公園の東側の道路部分から南側にかけて窪みになっていますので空堀跡かと思われます。

嶺上三叉路、正面が城址、右側が登って来た壬生沢線。

駐車場から南側に公園を望む。

公園東側より西側を見る。

南側窪み、奥に何かありそうですが藪でしたので遠慮しました。

西側先端、下に登って来た壬生沢線。

眺望はここからさらに東へ進んだパノラマ公園もお勧めです。
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南城(長野県豊丘村)

2012年05月18日 | 長野県豊丘村の城址
現状:耕作地
遺構:空堀
状態:
表示等: なし
駐車場:なし

古城跡から東へ進み適当な所で右折して耕作地の中を南へ進み、同じ段丘上の南端を目指します。
段丘南端は東側に深い沢を持ち細長く南へ突き出した形になっており、南から2条の堀跡と思われる
箇所があります。
果樹園で作業をされている方に尋ねてみましたが、城跡という話は知らないが地籍は城南(しろみなみ)
ですよ、とのことでした。古城に対して南ということなのでしょうか。

北側の空堀跡と思われる箇所。

南側の空堀跡と思われる箇所。

南側段丘先端方面。
東側が高く、西に段状に帯郭が築かれていたように思われます。
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古城(長野県豊丘村)

2012年05月16日 | 長野県豊丘村の城址
別名:伴野城
現状:山林、墓地、耕作地
遺構:郭、土塁、空堀
状態:良い
表示等: あり(石碑、説明板、表柱)
駐車場:なし

県道18号線沿い豊丘南小学校の南150m程を東に入り南へ進みます。
伴野神社を過ぎ大きく折れて段丘上へ。
登り切る直前左手の共同墓地とその西側が城址となります。

段丘上、左側が本郭になります。道路は空堀跡です。

本郭はほとんどが共同墓地になっています、入り口に城址の石碑と説明板があります。

墓地の裏側に進みます。

進んで直ぐに空堀を挟んで土塁が見られます。
土塁上には祠が祀られていました。

土塁西側、出郭部分。

さらに西側尾根上を下ると堀切状の部分が見られました。
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城山城(長野県豊丘村)

2012年05月11日 | 長野県豊丘村の城址
現状:山林、耕作地、墓地
遺構:郭、空堀
状態:良い
表示等: あり(表柱)
駐車場:なし

県道18号線の田村交差点を東に進み稲荷社の脇を道に沿って登って行きます。
洞岩寺を過ぎ400m程の所で北側に折れて段丘上へ、登り切る直前の左手西側の小山が城址となります。
段丘の南西端に位置し南側、西側は自然の要害、北側、東側に空堀が築かれていたように思われます。
北側の空堀ははっきりと残っています。
東側は道路になっていますが空堀跡と思われます。

城山主郭には三角点の脇に城山城の標柱が横たわっていました。

北側空堀。

北東より城山を望む。
ここに標柱があるということは、城山を囲むように外郭があったと思われます。
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