城の記 2.0

気の向くままにふらふらと、
投稿日と記事との時系列は一致していません、あしからず。

阿島城熊野支城(長野県喬木村)

2013年01月30日 | 長野県喬木村の城址
現状:耕作地、墓地、山林
遺構:出郭、空堀、等
状態:遺構がわずかに残ります
表示等:なし
駐車場:なし

阿島城原城の北側のハート形に突き出した段丘先端部分に位置します。
共同墓地の造営に伴う発掘調査により遺構が見つかっています。
(阿島城原城跡 1991.8 長野県下伊那郡喬木村教育委員会 参照)

現在は土橋状に道路が造られていますが、
城原の段丘からつながる細く括れた部分に堀切の跡が確認されています。

北西側に下る尾根上に曲輪と思われる平場が数段見られます。
また南西側には空堀を挟んで出郭が築かれ、尾根上には北西側同様に数段の平場が
見られました。

県道から阿島陣屋跡の脇を通って加々須川を渡り、北側の段丘上へ登ります。
登り切った所の左手(西側)が阿島城原城跡となりますが、取り敢えず後回し
にして北側の段丘先端を目指しました。

舗装が切れ少し進むと括れ部分の空堀跡が見えてきました。

土橋を渡ると主郭の向こうに中央アルプスの山並が望めます。

南西側の先端に進んで行くと空堀とその先に出郭が残ります。

尾根上には郭と思われる平場が三段ほど確認出来ます。

北西側、尾根上に二段ほどの平場が見えます。

コメント

小川松下城(長野県喬木村)

2013年01月28日 | 長野県喬木村の城址
現状:山林等
遺構:郭、土塁、空堀
状態:よく残っていると思われます
表示等:なし
駐車場:なし

神之峰を本拠とした知久氏関連の支城の一つと考えられているようです。
小川上平の真浄寺の北西の山中に遺構が残ります。

山の先端部に空堀を挟んで二つの郭が築かれており、それぞれに土塁が残ります。
また郭から西側に下る尾根上に遺構らしきものも見られます。
ただ藪化が酷く今回もあまり遺構を見ることが出来ませんでした。 

上平トンネルの西側から山上へ、耕作地の端を西行します。

耕作地が切れた先に北側が崩落した尾根が現れます。

尾根を進むと程なく土塁とその先に空堀が。
土塁上から空堀を覗いて見ました。
以前訪れた時は初夏ということもあり、藪が深そうだったのでここで引き返しました。
今回は冬ということもあり少しは楽出来るかと期待したのですが、青々とした矢竹、
熊笹の類が変わりなく行く手を阻んでいました。

堀底に進むのは諦めて北側斜面から郭上に上がりました。
郭東側、堀に面して土塁が南側に伸びます。虎口が残っているようですが藪の中です。

藪を潜って郭内を西へ。
やがて藪が疎らとなり少し郭内を望めました。

西の郭との間の空堀。
かなり深いです。

堀底から西の郭へ上がる道は何故かはっきりしていました。

西の郭(こちらが主郭のようです)に上がると
北側に土塁が残り、上部に宗吾尊霊碑が祀られていました。
碑の周辺はきれいに手が入っています。
北側に少しだけ眺望が開けます。

二つの郭の南側は藪が酷く今回も見ずに終わりました。

代わりに更に西の尾根を下って見ます。
郭から急な尾根を下って進むと、クランク状の細尾根が。

その先に、南側に土塁状の土盛のある細長い平場がみられました。

この先尾根は下りながら伸びていて送電線の鉄塔の所までは北側沢筋の道路から保守用
と思われる道が登ってきていました。
尾根上には堀切と見えなくもない跡等がありますが城跡との関係は少ないと思われます。





コメント

予想外に雪が深くて

2013年01月27日 | Weblog
山行は早々に諦めて竜東の城跡めぐりへ。

帰りは再び中央アルプス山麓のハーモニックロードを戻る。
状況は変わらず、やっぱり雪道でした。

コメント

氏乗城山城(長野県喬木村)

2013年01月21日 | 長野県喬木村の城址
現状:神社、山林等
遺構:郭、空堀
状態:良く残っています。
表示等:なし
駐車場:なし

下氏乗集落の北側、小川川と胡桃沢の合流地点に位置します。
北側の胡桃沢方向と西側の小川川に接する斜面は非常に急峻で天然の要害
となっています。

城山には三つのピークがありそれぞれに郭が築かれ尾根筋には複数の
空堀をみることが出来ます。
各郭とも切岸状に手が加えられており見応えがあります。

と或る晩秋に訪れました。
ここは春には分教場跡にとても見事な薄紅色のしだれ桜が咲きます。

下氏乗の集落から胡桃沢へ抜ける峠から城山の神社へ上がる階段を進みます。
峠道も堀跡のようです。

途中、腰曲輪が見られます。
山頂部分に一段高く平場があり神社が祀られていました。

北側の堀は垂直に近いと思える様な急斜面でこのまま降りるのは無理のようです。

少し下った西側から回り込んでなんとか堀底へ。
右側が降りてきた郭側。

ここから先は矢竹が繁茂しており藪化していました。

堀から北側の郭へ登ります。
こちらも山頂部に祠が祀られています。
東側下に小さな平場、西側に少し広い平場が見られます。

尾根に沿って西側に進みます。
平場から落ちる様に下ると藪の中に二重の堀切が見られました。
その先は尾根上に細長い平場、堀切、細尾根と続きます。
途中の細尾根。

100m程で尾根上に土塁状の土盛と堀を挟んでその先に西の郭が見えてきます。

堀を越え急斜面を這い上がると三つ目の郭に到着です。
周辺はきれいに手入れされており心地良い里山といった感じでした。

南側下に腰郭状の緩斜面が見られました。

来た道筋をもどり、峠から北側の胡桃沢に下ってみました。
檻のようです。
くわばら、くわばら。





コメント

唐沢城(長野県飯島町)

2013年01月10日 | 長野県飯島町の城址
別名:新井之城
現状:耕作地、山林
遺構:竪土塁、堀跡、出曲輪、等
状態:圃場整備事業によりほぼ消滅
表示等:あり
駐車場:なし

天竜川に架かる日曽利橋の西側の段丘上先端に位置します。

段丘先端部が主郭となり、西側に空堀を挟んで南の郭、二の郭、三の郭等
が築かれていたようですが、圃場整備事業により遺構はほぼ消滅しています。

ただ主郭部分北側に土塁の一部が残されています。
また段丘斜面上には出曲輪、腰曲輪、竪土塁を見ることが出来ました。

トヤゴ城跡同様、国道バイパスが開通したので近くはなったのですが、以前からの道が立体交差になっていたりして迷いました。

なんとか段丘先端に向かう道に出ました。

まず出会う遺構。
一番西側の空堀の名残と思われます。

先端の耕作地手前で道は行き止まりとなり、唐沢城主郭に到着です。
北側に土塁の一部が残されています。
土塁手前の窪みが空堀の跡です。

以前訪れた時は、防護柵で囲われていて立ち入り禁止になっていましたが、今回
は柵が開かれていましたので先端まで行く事が出来ました。

南東側下に出曲輪が見えます。

東先端部、城跡の石碑等が建てられていました。

東先端部下、竪土塁が残ります。

北側の腰曲輪。

南東眺望。
天竜川を挟んで日曽利耕地が望めます。

西側には中央アルプス。
天候が少し残念。

段丘の南北に空堀の痕跡が何ヶ所か残っています。
こちらは南の郭南西に残る堀跡。

追記
南側下、天竜川堤防沿いから主郭付近を見上げる。(2020年03月に撮影)

コメント

トヤゴ城(長野県飯島町)

2013年01月08日 | 長野県飯島町の城址
現状:山林
遺構:郭、空堀、土塁
状態:主郭部分は良く残っています
表示等:なし
駐車場:なし

天竜川と与田切川の合流部の北側の段丘先端に位置します。
城主、来歴等不明の城跡です。

段丘が南東へ突き出した先端部が主郭となっており北側と西側に空堀が築かれています。
主郭の西側には一部に土塁が残り、虎口も確認出来ました。
また南東側から河原へ下る途中に細長い平場もみられます。

主郭の西側には郭が二つ確認出来、それぞれの間に空堀も残っています。
しかし北側は耕作地化のため空堀等確認することは出来ませんでした。
また南側も崩落が進んでおり郭はかなりの部分が失われているのではと思われます。

以前訪れた時は、国道からかなり東側に入り込んだ奥、という感じでしたが最近国道のバイパス(正確にはバイパスのバイパス?)が本郷地籍から直接に鳥居原地籍へと橋梁で繋がったので非常に国道から近い場所となりました。

橋の上より、中央辺りが城跡となります。

駐車スペースはバイパスの側道に駐車帯がありました。
城跡へは私道と思われる道が耕作地の南側を断崖に沿って東へ伸びていますのでそれを辿ります。

途中に空堀が二条見られます。
一番西側の堀、かなり埋まっています。

段丘東端に二条の堀とは違った見事な空堀が現れます。
主郭北側の空堀。

西側の堀は藪が酷くよく見えませんでした。

堀を越え主郭に上がります、西側に土塁が残ります。

虎口のようです。

虎口外側、西側の郭に渡る土橋部分。
矢竹が繁茂しています。

主郭の東側方向。

主郭南側は崩落を続けています。

主郭の南東を下ると平場があり少しだけ視界が開けました。

コメント

卯月山(長野県飯田市)

2013年01月06日 | 長野県飯田市の城址
現状:
遺構:
状態:
表示等:なし
駐車場:なし


今年最初の城跡巡りはここから。
「図解山城探訪 第七集 下伊那資料編」に卯月山城として解説されて
いましたので訪ねてみました。

小野子集落の東側、卯月山の山頂に平場を見ることが出来ます。

山頂直下まで林道が通じていますが今回は小野子から登山道を辿りました。

上水道の施設を過ぎた辺から未舗装となります。

尾根までの道は荒れていました。

尾根の鞍部で林道に出会ったら南側の山頂へと登る山道へ。
途中の平場を過ぎると傾斜がきつくなり、登り切ると山頂北側の平場です。

山頂。東側に祠が祀られていました。

二等三角点。

西側に眺望が利きます。
下伊那の街並みと中央アルプスが一望出来ます。

神之峰。

飯田市街。中央左側に長姫城跡。



コメント