城の記 2.0

気の向くままにふらふらと、
投稿日と記事との時系列は一致していません、あしからず。

小城頭(長野県泰阜村栃城)

2013年02月07日 | 長野県泰阜村の城址
小城頭(1040m)は泰阜村栃城にある里山です。
「図解山城探訪第七集 下伊那資料編 宮坂武男著」にて「栃城」に触れられていました
ので節分の日に訪ねてみました。

城跡があると言うわけではないので、静かな里山歩きとなりました。

阿南町から泰阜村に入り、万古隧道を潜って漆平野へ。

漆平野から栃城までの道は暖かい雨の後ということもあり多数の落石がありました。
途中、持参のスコップでは到底通りり抜けられそうにないと思った場所では、運良く
栃城方面から落石を片付けながら来た重機に救われました。

漆平野から栃城までの道でこの日出会ったのはこの時の重機一台だけでした。

今回は、一本杉登山口から小城頭へ向かいます。

滝を越え山腹を辿り、一つ尾根を過ぎると南西に眺望が開けてきました。
中央右は愛知県境の茶臼山でしょうか。

やがて漆平野からの道と合流する尾根に出ます、大城峠です。
左が漆平野から来た道、右が小城頭へと向かう道です。

道は少し急になり東へ続きます。
やがて尾根はなだらかになり前方に小城頭が見えてきました。
小城頭は双耳峰で奥が標識のある山頂となります。

まず手前のピークに登ってみました。

奥のピークへは、山頂下北側を回り込み東側から登ります。
北側の道は雪が残りアイゼンを使う程ではないですが凍っていました。
中央が来た道、左が山頂へ登る道です。

程なく小城頭山頂に到着しました。
風もなく穏やかで眺めは最高でした。

恵那山。

中央アルプスの山並。右側に南駒ヶ岳、空木岳。

地理院地図で場所を確認
小城頭はココ




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左京城山の山城(長野県泰阜村)

2012年12月15日 | 長野県泰阜村の城址
所在地:長野県下伊那郡泰阜村左京
現状:山林
遺構:堀切
状態:郭は破壊されています
表示等:あり
駐車場:なし

左京の集落の西側の山中に位置します。
山頂部分は北側に一段高く平場がありその南側も平場となっていますが、
送電線の鉄塔が建てられており改変されています。
遺構としては山頂北側の細尾根上に二条の堀切が見られます。

左京の集落から県道1号線を北に登って行くと道脇に「左京城山」の標柱と
説明板があります。

ただ城山はちょと離れた場所、沢を挟んで西側にあります。
前回は案内板があればこのすぐ南側の小山だろうと思って南に入ってしまった
ので、遺構も何も無くすっかり騙されてしまいました。

正解は西側に見えるこの鉄塔のある山でした。

県道1号線から県道83号線が分岐するすぐ南下に旧道が残っていて、鉄塔保守用の
山道がありましたのでここから登って行きます。

登り始めて間もなく細尾根上に堀切が二つ続けて見られました。

堀切を越えると少し急な登りとなり、踊り場状の平場があります。

踊り場を通って登り切ると山頂です。
南に鉄塔も見えます。

鉄塔南側も細い平場がありますが郭跡とも後のものとも定かではないです。

地理院地図で場所を確認。
左京城山はココ
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大峰山の山城(長野県泰阜村)

2012年12月14日 | 長野県泰阜村の城址
山頂の展望台からは南側に眺望が利きます。
左手に先ほど登った鳴神山が見えます。

現状:山林
遺構:郭、堀切
状態:遺構が見られます
表示等:あり
駐車場:なし

田本の集落の北側の山頂に位置します。
山頂が主郭となっており東西に空堀を見ることが出来ます。
泰阜村の史跡に指定されています。

鳴神山から県道に戻り北に進むと大峰山の案内表示がありましたので
右折して万古渓谷方面へ。
途中にまた案内表示があり左折して林道を上がっていきます。
しばらく走ると尾根付近で駐車スペースと登山道の表示を見つけました。

西側の山頂目指して進みます。
途中で道が数カ所分岐していますが、その都度表示がありました。

ここも細尾根が用いられています。

歩き出してから15分程で主郭東側の堀が見えてきました。
木の橋が渡されていますが体重をかけると踏み抜きそうです。

そして堀を越え登りきると主郭に到着です。

林を抜けると展望台のある広場となります。

広場からさらに進むと西側の堀となります。
こちらの橋も怪しげです。

土壙跡もありました。

更に進んで見ましたがすぐに尾根は下りとなります、この先に遺構は無さそうでした。

地理院地図で場所を確認。
大峰山はココ

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鳴神山の山城(長野県泰阜村)

2012年12月13日 | 長野県泰阜村の城址
現状:山林
遺構:郭、堀切
状態:遺構が見られます
表示等:あり
駐車場:なし

大畑の集落の東側の山頂に位置し、
天文年間に知久氏が秋葉街道の警備の為に築いた砦と考えられています。
山頂部が主郭となり南側の少し低くなった平場に鳴神神社が祀られています。
南側は更に一段低く郭がありその先に進むと防御の為の細尾根になっていました。
主郭北側は二条の堀切と土壙を見ることが出来ます。
泰阜村の史跡に指定されています。

11月の初旬、錦秋の泰阜村を訪ねました。

北側から尾根上を南に進みます。
土壙跡に続き一の堀となります。

細い平場に続いて直ぐに二の堀となります。

さらに進むと小高くなった山頂の主郭に三角点を見つけました。

少し下がって鳴神神社となります。

ここから南に下って行くと細尾根が見られます。

やがて仙主保峠に至ります。

鳴神神社のある郭から北西方向に展望が開けます。
左側に深い渓谷を成して天竜川が流れます。
中央の高台に泰阜の小中学校が見えます。

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