城の記 2.0

気の向くままにふらふらと、
投稿日と記事との時系列は一致していません、あしからず。

樋口内城(長野県辰野町)

2020年11月22日 | 長野県辰野町の城址
辰野町の荒神山の東側に在った城跡です。
圃場整備と中央自動車道の建設により地形まで変わってしまっていて、どのような城であったのかは不明、遺構等も何も残っていません。

そこで取り敢えず、国土地理院の航空写真で自動車道が出来る以前と見比べて見ました。
左側が1970年、右側が1991年の航空写真です。
(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を加工して作成)


白線で囲んだ部分が城跡のようです。
東側(右側)から張り出した段丘端に築かれていたのでしょう。
枠内中央に田んぼが左右に分かれる感じのラインが見える気がします、
もしかしたらこの部分に堀切があったかもしれません。
現在、城跡南側は段丘端の形を残していますが、西側と北側は見る影もありません。

以下は訪れてみた時の写真です。
丸囲み数字1から見た城跡(2019年02月)。


城跡内の自動車道と耕作地。(2012年10月)


南側の数段の耕作地。(2012年10月)

自動車道南西側下から見上げる。(2012年10月)

南方には羽場城跡(手長神社)の森が中央に望める。(2012年10月)

丸囲み数字2、
この地に城(館)を築いたとの伝承がある樋口次郎兼光の墓があります。

丸囲み数字3、
武田晴信が箕輪町福与城の藤沢頼近を攻めた際に陣を張った荒神山です。
その時にこの城はまだ在ったのでしょうか、謎です。

所在地:長野県上伊那郡辰野町樋口
現状:中央自動車道、耕作地、等
遺構:なし
状態:
表示等:なし
駐車場:なし(路駐)
参考文献:「図解 山城探訪 第四集 改訂上伊那資料編」(宮坂武男著 長野日報社刊)


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道林の砦(長野県辰野町)

2015年11月19日 | 長野県辰野町の城址
所在地:長野県上伊那郡辰野町小野
現状:山林
遺構:
状態:
表示等:なし
駐車場:なし

「信濃の山城と館 5 上伊那編」(宮坂武男著 戎光祥出版刊)で触れられていたので訪ねてみる。
小西城の支城で狼煙台の伝承があるとのこと。

JR小野駅の所で国道から西側へ入り、小学校を過ぎた辺りで北に入ると小山が・・・。
堂林らしい。


南側下、墓地脇から登る。


林に入り数分、すぐに頂上が見える。


頂上すぐ下に一段の平地。


山頂は全周を囲っていたと思われる土塁跡がみられ北側には祠と碑が祀られています。


山頂北西側尾根。


特に何も無いようですが祠が祀られていました。


東側尾根。


南側に戻って、林が切れた辺から東側を見る。


墓地まで戻って小山を振り返って見る。

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龍ヶ崎城(長野県辰野町)

2013年03月09日 | 長野県辰野町の城址

現状:公園、山林等
遺構:曲輪、土塁、空堀等
状態:良く遺構は残っています
表示等:城山登山口、案内板、解説板、城跡碑
駐車場:なし

北からの横川川の谷が開ける辺り、宮所の西側の穴倉山から伸びた尾根の先端部山頂を中心に遺構が見られます。

国道153号線小横川入口の信号機交差点を西に入るとすぐに城山登山道の表示が見つかりました。

墓地の脇を上がると竜ヶ崎公園の広場となります。
空堀が残り出曲輪のようです。

登山道は急ですが7~8分で三角点のある平場に出ます。

この辺りから東側の展望が開けました。

更に少し登ります。
程なく空堀とその先に主郭南下の曲輪が見えてきました。

曲輪から空堀を上がると山頂、主郭に到着です。
土塁も良く残ります。

この日は風もなく暖かでした。
主郭からは南東に辰野の街が一望出来ました。

主郭北側の空堀。

空堀を越え北側に進んだ先の井戸跡と思われる箇所。

井戸跡北の曲輪と堀切(北側から見る)、ここまでが城跡のようです。




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小西城(長野県辰野町)

2013年03月08日 | 長野県辰野町の城址
別名:草間城、古城
現状:山林等
遺構:郭、土塁、堀
状態:よく残ります
表示等:なし
駐車場:なし

小野駅前から西へ、庚申様の碑の所から北に入って行くと溜池があり
その東側の小山の山頂に遺構を見ることが出来ます。

両小野の三城の中では一番良く遺構が残っているように思われます。
地元の方に聞くと城と言うより狼煙台と仰っていました。

庚申様の碑からは徒歩で向かうのがよさそうです。
舗装面が終わるとすぐに山道となり、人が通った気配も無くなりました。

城跡は南北二つある山頂の北側部分にあります。
教えて頂いた峠部から北側に登って行きます。
左を北側の山頂へ。
因みに南側にも登って見ましたが、山頂に祠の祀られた平場があるのみでした。

茸山ですのでロープに沿って尾根上を辿ります。
程なく堀切が見えてきました。

土塁を挟んで直ぐ2つ目の堀切があります。

堀切から登ると主郭に到着です。
土塁も良く残っています。
郭内には、神様を祀る碑が多く建てられていました。

北側には出曲輪と堀切が見られます。

帰り道、気配がするので振り向くと黒い動物が・・・一瞬ひやりとしました。

カモシカは好奇心が強いようで警戒はしていますが逃げる様子はありません。
しばらくこちらを眺めていましたが、再び若芽を食べながら北側に去って
行きました。


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陣場ヶ原(長野県辰野町)

2012年10月30日 | 長野県辰野町の城址
現状:
遺構:なし
状態:
表示等:標柱
駐車場:林道脇に駐車可

大城山の北、林道で鶴ヶ峰に向かう途中の尾根上に位置します。

大城山への分岐点から林道を北に向かい七蔵寺林道開通記念碑のある広場を過ぎて未舗装道をさらに数分進むと馬の背にちょっとした広場が現れます。
木曾義仲の家臣が砦を築いたと伝えられている陣場ヶ原です。


遺構等は無いようです。林道脇に朽ちかけた陣場ヶ原の標柱がありました。

左手には句碑があります。

ここから更に北へ林道を進むと鶴ヶ峰の展望台に行けますが、道はかなり酷いです。





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大城(長野県辰野町)

2012年10月19日 | 長野県辰野町の城址
現状:公園、山林等
遺構:郭跡
状態:公園化等により遺構は不明確
表示等:なし
駐車場:あり

辰野の街の北方、大城山の山頂が城址となります。

上辰野の信号交差点を北へ、林道を山頂に向かいました。
途中から「日本中心ゼロポイント」の案内板に沿って右折、未舗装の林道を通って更に登って行きます。尾根付近で再び分岐となり、左に進むとゼロポイント、右に進むと公園駐車場を経て山頂、主郭跡(公園)です。

駐車場の先が山頂です。

山頂部分、郭跡と思われます。

山頂西側、堀切状になっています。

眼下に辰野の街が一望出来ます。中央の小山が荒神山です。
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小野峠展望台(長野県辰野町)

2012年10月18日 | 長野県辰野町の城址
現状:
遺構:なし
状態:
表示等:なし 
駐車場:林道分岐点付近に駐車スペースあり

「図解山城探訪 第四集」の中で、小野峠物見(推定)と触れられていましたので訪ねてみました。

勝弦峠から塩嶺王城パークラインを南下。
展望公園を過ぎ下り坂の途中から未舗装の林道に入り、暫らく進むと四阿のある分岐点に着きました。
左手に展望台見えますで、この付近のようです。

展望台から眺望は利きますが、特に遺構等あるわけではないです。

林道分岐点から展望台がみえます。

展望台から諏訪湖方面を望む。

北に遊歩道を進むと200m程で旧中山道小野峠(三沢峠)に至ります。

更に進むと三郡の辻に出ます。

遊歩道にはセンブリの花が咲いていました。
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