以前、長期政権の法務大臣があまりに酷い人選が続くので、2022年7月21日に、「現政権を歴代法務大臣一覧から振り返る」という記事に書いたことがある。その後、当時は特に特記事項がないと書いた山下氏の統一教会との関連がわかり「元法務大臣・山下貴司に統一教会問題 追記」を書いて、さらに、岸田政権の第2次組閣で法務大臣となった葉梨法相が、自分の法相の仕事を「死刑のはんこ押す地味な役職」と発言した(ココから)ことから・・・忙しくて、直ぐには書けそうになかったので、他の記事に短いコメントとして、
<法務大臣の仕事を長期政権は(使えない人間でもできるお軽いポスト)と今もないがしろに考えていることが、よ~~~く分かります。こんなひどい人事を続けて、平気で反省がない。恐ろしいことです。こんなことだから、日本は法治国家の体をなさない滅茶苦茶な国になってしまった。このことを、この政府を選んだ国民の方は、しっかり反省して、次の選挙では2度と投票しないでほしいと私は思います>
ととりあえず、11月10日に書いて、そのままになっていました。
ずっと、法務大臣一覧表の続きを書かねばいけないと思い続けてきて、やっと今日書くことができそうです。特に、葉梨発言は、選挙民の皆様にしっかり刮目して注視しておいてほしいと思います。
さあ、自民党の長期政権(安倍・菅・岸田政権)の歴代法務大臣の一覧の続編を書きますよ。
前回の歴代法務大臣一覧が、第一次安倍内閣の77代目法務大臣から102代・森まさこ氏までだったので、103代目からです。
上川陽子 あらあら、「3回目の法務大臣就任となれば、さぞかし法遵守の素晴らしい方?」と思いましたか。残念、違いました。まず、前回の時の紹介は、下のようでした。
>2009年の第45回衆議院議員総選挙期間中、上川の後援会関係者2人が、静岡市内の人材派遣会社を通じて募集した上川陣営のアルバイトに対して投票を依頼する電話を有権者にかける見返りに報酬の支払いを約束し、公職選挙法違反により逮捕された。( 毎日新聞. (2009年9月10日) 2009年9月10日閲覧)
とあったので、毎日新聞の記録をみると確認できそうです。
公職選挙法で問題になる議員は本当に多いです。私の尊敬する市川房枝さんが、「出たい人より、出したい人を!」と言ったのですが、市川さんはまさに青島幸男氏も、菅直人を始め、まわりにどんどん応援者が集まり、お金を積んだりする心配もなく、参議院でトップ当選していました。ほんとうに立派な方でした。
「出たいと思う政治家」が選挙に出ると、ボランティアもいないし、今回のような統一教会のような団体は、もう拒めない甘い誘惑。熱心に取り組み、お金も必要ない。秘書まで無料で送り込んてくれたり。しかも、反共、ジェンダーフリーに反対、同性愛も反対・・・など共通点も多く、抵抗感がなかった? 産経新聞ですら、こんな関係議員の一覧表を(ココに)出していました。
上川氏も「出したい」と思って下さる手弁当の方が少なかったということだったのでしょう。
そして、自民党が統一教会問題に尻込みして動けず自浄能力のなさを露呈しているのは、あまりに関係者が多すぎて、地方議員も含め総ざらいで本気を出すと、そもそも誰もいなくなってしまうからではないか? みんな公職選挙法すれすれでやっている方ばかりだったので、1回逮捕された位で法務大臣できないなら、誰もいなくなってしまうということ? まあ、野党だって、逮捕された人はいるようですし、統一教会との関係があったことが公表されていますけれど・・・。ただ、1番ひどいのは、やはり自民党でしたね。
古川禎久 104、105代目を務めました。特に、ネット検索しても、大きな問題とかは見つからなかったのですが、
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参議院法務委員会において、愛知県西尾市でおきた乳児遺棄事件について共産党の山添議員に答えて・・・ 下のような国会答弁をしていました。
出典:国会議事録のココから
これが法務大臣としての答弁として、相応しいかどうか。男性に裏切られた女性の話の部分から、人生イロイロという発言になった?も思われます。でも、山添さんは 、「DVや性暴力の相談件数が増えています。臨まない妊娠をどう思うか?」と質問しているのに、DVや性暴力については無視した答弁。女性に対する人権感覚がどうなのか、選挙民の方は、是非 次の選挙までには確かめてほしいです。
葉梨康弘 106代目ですが、ここにきて、いよいよ、もう極まった感じでした。
法務大臣職の人が、とんでもない人があまりにも多いことを「現政権を歴代法務大臣一覧から振り返る」でお伝えした時に、この長期政権の長勢氏の「(自民党憲法草案は)国民主権、基本的人権、平和主義、これは堅持すると言ってる。この三つはマッカーサーが日本に押し付けた戦後レジームそのものだ。この三つを無くさなければですね、本当の自立自主憲法に成らない」という、びっくり仰天な憲法に反する発言から書き始め、いかに自民党が法務大臣として不適格な「法遵守精神の欠如」した、明らかに能力不足の人たちを法務大臣に据えてきたかをご理解いただけたと思うのですが、それでも、本人がここまであからさまに言いたい放題に本音を語ることはなかったと思います。
選ばれた本人たちが、法務大臣に選ばれてどんな気持ちをもったのか。この葉梨さんの言葉を聞いて、これまでの人もそんな気持ちだったのだなぁ~と納得しました。仲間内の会でもあり、思わず正直に露呈してしまったのが明るみにでた発言のようですが、この話が自民党や身内の人との会合だとウケがよかったのか、この1回だけでなく、何回と人の前で得意げに話していたようです。
こんなことを言って、周りに「なんてこというのだ!!!」という雰囲気にならなかった自民党、コワイです。でも、稲田朋美さんが「国民の生活が大事なんて、私は間違っていると思う」とか、「国民は血を流す・・・」なんて物騒なことを言っても異議を唱えてとめる人がいないような集会をくりかえしてきた人たちなのですから、葉梨さんもまさか、誰かがそれを公に問題としてリークするなんて、夢にも思わなかったのでしょうね。 それでも、「自分の発言が一部を切り取られたので誤解を受けた~」と弁明しているのですから、これまた反省がない。
全文を聞けば、誤解が解けると思ったご本人が公開しているので、葉梨氏の話の全文を転載してみましょう。
さあ、いかがでしょう。「そうか、全文読めば、法務大臣に相応しいと思った人、手を上げてみて下さい。いませんかぁ~」。当然、いたら驚きです。
誤解のしようもない。単純明快。大臣になったら何をしたいのか。(顔を地元に売りた~~~い。テレビにたくさん出してもらえれば、名前や顔が売れる。そうしたら、もう次回の当選は大丈夫!!!!)
もう1回読み返してみましょう。なになに
だいたい法相というのは、朝、死刑のはんこを押しまして、それで昼のニュースのトップになるというのはそういう時だけ、という地味な役職なんですが、今回はなぜか旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題に抱きつかれてしまいました。ただ抱きつかれたというよりは、一生懸命その問題解決に取り組まないといけないということで、私の顔もいくらかテレビに出るようになったということでございます。
「ただ、統一教会の問題に抱きつかれて~」の発言は、とりわけ最低です!!!問題の深刻さ、悲惨さがここまで理解できていない。無反省な自浄能力のない自民党のあらわれそのもの。
8月10日の就任記者会見では、「当該団体との関係はない」と述べていた葉梨氏は、「10日の時点では(秘書から)報告を受けておらず、12日に報告を受けた」として、8月15日の記者会見で、過去に「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)と関わりがあるとされる月刊誌に自身のインタビュー記事が掲載されていたことを明らかにした。(ココから)インタビュー記事は2008年頃に掲載され、旧社会保険庁での悪質な労働組合活動を取り上げていたと話したようです。
こんな経緯があり、自分も統一関係ががらみで反省しているなら、こんな発言をするだろうか?!!!こんな反省もない発言をする議員が法務大臣!!! そんな自民党議員に自浄作用なんて期待できないのは明らか。しかも、結論が、「私の顔もいくらかテレビに出るようになった」に私は絶句しました。
しかも、もっと酷いのは・・・「外務省と法務省、票とお金に縁がない。副外相になっても全然お金がもうからない。法相になってもお金は集まらない、なかなか票も入らない。」との発言。
こう言って嘆いて同情をかって、みなさんのご協力が~と言っているところ。票とお金を集めるのが至上命題なんですか???そんな議員、情けなくて議員の資格なし!!!! どこにも、誤解の余地もなく酷すぎる。
こんな「票とお金があつめられないと法務大臣職を残念に思っているような人」に、法務大臣で一刻もいてもらいたくな~~~い!!!大臣職どころか、議員職もやめていただいてもけっこう。うそをつきまくって惚けた山際さんもです。
でも、みんなこれまでの人たちもそうだったのかも~~~~(嘆息)。
「自民党が他の党よりよさそうだから」と投票したことのある方。しっかり目を開けて、耳を傾けて、確かめて下さい。あなたの選んだ議員に聞いてみて下さい。これらの発言をどう聞いているのか。選んだ人が、票とお金のために統一教会の力や、変な人たちと関わっていないか。自民党が自浄能力を取り戻せるように、批判をして頑張っているひとなのか。それなくして、「他の党よりよさそう」と考えるのは、次の選挙では是非とも止めてください!!!! これでは、日本の国が滅びます。 お金をばらまく無責任にも反対します。ばらまいてもらって喜ぶ前に、それが税金で、わたしたちに結局無責任なばらまきのツケが回ってくることをお忘れなく。自分ならまだしも、子どもや孫にツケがまわるなんて、私は嫌です。
さて、新しい齊籐さんについては、まずは、様子をしっかり見ていかないことには、分かりません。
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