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戦争を直視せよ!(愛国心を煽り、闘いを美化する者へ)

2024-02-26 23:35:46 | 日記

   昨夜、偶然流れていたNHKスペシャルの「戦場のジーニャ ウクライナ/兵士が見た"地獄”」の画面を見て、目が離せなくなった。

   衝撃でした。<テレビカメラマンだったジーニャ(35)は、不法に占領された領土を取り戻すため前線で戦うことになった。そこは第一次世界大戦さながらの塹壕戦。深さ2メートル、幅1メートルほどの塹壕を掘り、その中に兵士数人で籠城。至近距離でロシア兵と撃ち合った。「これは殺人ではないゲームだ」と生き抜くため何度も自分に言い聞かせ、必死に感情を抑え込んだ。この番組では戦場の実態を伝えるため死体や重傷の兵士の映像が流れます。>(色は私がつけました~)と画面の下に説明されているまさにその通りの番組でした。

   私は、もともと戦争に関する本などは読んできた方なので、戦争は愛国心だなんだというきれい事では済まされない壮絶な状況に人を陥れるモノという認識をもっていました。それでも、番組を見て激しい衝撃を受けました。

   先ほどの説明にも赤字で注意を喚起しましたが、下のように番組前にもテロップがしっかり流れました。

 

     3月3日までNHKプラスで見られます。愛国心を煽って、戦争で闘うことを美化する人には是非見てもらいたい番組です。

     まさに、説明文に<そこは第一次世界大戦さながらの塹壕戦。深さ2メートル、幅1メートルほどの塹壕を掘り、その中に兵士数人で籠城。至近距離でロシア兵と撃ち合った>とあるように、これが本当に今、ミサイルだとかAI兵器だとか言っている時代の闘いかと信じられない思いで見ました。でも、先の方で、今度は無人ドローンに狙われる立場になった画面では、自分は傷つく心配がなく殺戮するドローン兵器に戦慄をおぼえました。 湾岸戦争の時に、米国にいながらに出勤して椅子にすわり、遙か遠方の敵を殺す操作をする様子に唖然としたのを思い出しました。殺戮を行った兵士が、しかしやがて精神を蝕まれるということも、番組で伝えていました。

     朝日新聞で、ちょっと前ですが、太平洋戦争で人を殺した父親が、その心の痛みで頭がおかしくなり、暴力を振るったり家庭生活を普通に送れなかった話、それを知らずに大人になった子どもが、最後に父親の戦争から引きずってきた苦悶を知りやっと父親を理解できた話などを連載していました。戦争は殺された人とその家族の悲劇だけでなく、殺した人にも、その家族にも悲劇をもたらす。勝者にも敗者にも幸せや安らぎは訪れない。

     浅はかな政治家たちが、「八紘一宇」「教育勅語」「軍艦マーチ」を唱えたり、幼稚園児に歌わせたりしていたのを知っていますか?今でこそ、ジェンダーなどの差別発言は控えないといけないという意識が芽生えてきたようですが、それは表向きだけのこと。統一教会とほとんど変わらぬような古い考え、オカシナ考えにとりつかれた人たちが現政権にはいっぱいです。いまだにそうした発言を控えられない杉田三脈らの発言を聞いたりすれば分かるでしょう。過去の自民党の人たちが平然と残していた動画や記録を辿れば、日本を「神の国」と言ったり、「道義国家」というような呆れた発言が見られました。「戦後レジウムを脱却する」と自民党の人たちは戦後民主主義や個人主義を否定していたのです。

     イージスアショアが自国の地を危険に晒すことが分かり破綻したら、次は「敵基地攻撃能力を付けなくちゃ」と滅茶苦茶なことを言いだし、沖縄県民の心を踏みにじって、辺野古でも南西諸島の軍事強化でも、ごり押しで進めている人たち。そんな長期政権を支えて来た人たちに一人残らずこの番組をみてもらいたいです。

     そして、ロシアのプーチン大統領、イスラエルのネタニエフ首相、さらに、ウクライナのゼレンスキー大統領、米国のバイデン大統領にもみてほしい。自分たち自身は闘わず安全な場所にいる上級軍人にも見てもらいたい。

     死んだり、傷ついた兵士の後ろに、彼を愛する人々の恨みと苦しみがあること。それに、気づける人間が増えないと戦争は私たちの町でも、いつか起こるかも知れない~。

     勇気あるNHKの放送に感謝。そして、私自身、良い番組でも、もう1回見返す勇気がない番組だったことを付け加えて、子どもでなくても、大人も自分に相談しながら注意してみることをお薦めする。

     そして、最後に、ウクライナを支持して援助の手を差し伸べている政府の人たちを、民主主義を守ろうとしている人たちだと誤解をしないように伝えたい。彼らは、さも自分たちが善人のような振りをしているが、中身は前記のような古くさい考えを持った人が多い。

     過去の戦争で負けた日本は、今のプーチンに似ていた国でした。孤立して、豊かな資源も土地もなかった日本。アジアを侵略して、自分たちの領土を広げ、豊かになろうとしていた事実。日本も、80年以上前はプーチンと同じように考え、人殺しもしていた事実を、大人も子ども知らないといけない。

     安倍政権から現在の岸田政権に至るまで、この長期政権は、ずっと平和憲法の改正を狙い、防衛費を拡大してきました。そして、過去の日本の過ちを反省することなく、過去のプーチンがやっていることと変わらないことをする危険な政権になっていく可能性が大きいことを、しっかり認識しておいてほしい。

     子ども予算で覆い隠したが、まず予算で声を大きくして言ったのは43兆円の防衛費予算。武器輸出も緩和しようとしてきた長期政権。自分たちに都合の悪いことは、旧統一教会との関係も、裏金問題も、全てほっかむり。説明責任を果たす気持ちはなく、口先ばかり。ごまかして国民が忘れてくれるのを待っている政権です。さあ、「他の党よりよさそうだから~」なんて言って投票していた方、しっかり、目を離さずこの政権をみて下さい!

 


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