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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

5紙比較でみる沖縄の今

2024-06-24 14:51:25 | 日記

 さて、久しぶりに大手新聞5紙の比較をしてみます。なんで、比較しようと思ったか。防衛費をどんどん増大させて、沖縄の南西諸島を中心に軍時強化。台湾有事にそなえ、米韓日で合同練習をする政府の姿を 沖縄慰霊の日の翌日各紙がどのように伝えているか。それで、みんなの読んでいる新聞がいかに違うかを、浮き彫りにできると思ったからです。

 さあ、見てみましょう。

  

    毎日新聞が手に入った時は偶数で写真に撮りやすかったのですが、5紙は1紙分が半端になってしまいます。

  まずは、上の4紙から見ていきましょう。上の1面の写真だけを見ても、明らかに違いが分かりますね。

  日経新聞

  1面には、まったく沖縄の記事はありません。目を凝らしてみると、左上に「沖縄 慰霊の日 戦後79年、平和を誓う」として、社会面に書いてあると示す文字があるのみ。目立つのは「グリーン水素」そして、中面の経済教室にも「原発を水素の供給源に」の大きく掲載があって、何だかなあ・・・私は水素に原発の言葉には不信感のみ。

  さて、社会面を見ると、下のように大きめの記事にはなっていましたが、慰霊の日の式典での平和の誓い、挨拶を右に短冊のように細長~~~く小さく扱い、あとの大半は過去の沖縄戦の惨状を伝える過去の文化財の保全の話だけ

     

     今現在変貌している沖縄の現状については、語られていませんでした。

 

  産経新聞

   1面は、自民党の総裁戦や天皇の訪英の記事で、沖縄の記事がないかと思いましたが、よく見ると、1面の下半分にちいさく記事がありました。(それを切って、下に掲載)

     慰霊の日に平和誓ったという式典の記事です。

    そして、最後に<20面の挨拶要旨>と書いてあったので20面をみると、紙面は確かに大きく使っていますが、式典での首相の挨拶要旨、玉城県知事の平和宣言一部の掲載にほぼ3割を使い、残りは「従軍看護婦すくぶん全う」というタイトルで、「ひめゆり学徒隊」を率いた後、戦後は米軍の仮設病院で看護婦長も勤めフローレンス・ナイチンゲール記章を受賞した看護師さんの過去の話を掲載。

    そして、日経新聞同様、現在変貌している沖縄の現状については、全く触れられていませんでした

  朝日新聞

    1面は、大きく「79年記憶よぎる沖縄 慰霊の日 知事、南西シフト『不安』」として、しっかりと、近年中国の軍拡をにらんで日本の南西シフトが進み、自衛隊駐屯地の新設や新部隊配備が続き、沖縄の玉城知事が追悼式で沖縄県民の強い懸念を述べたことが書かれ、25面には全面を使い私が昨日書いた高校生の平和の詩「ここから」、そして、玉城知事の平和宣言は日本語、うちなーぐち、英語も全文、岸田首相の挨拶も下のように全文掲載されていました。高校生の詩をとても大切にした いい紙面と感じました。

    3面では、「ひと」欄で沖縄で琉球王国の米国からの返還に尽力した女性の話、6面では、「沖縄慰霊の日に思う」として読者の声を前日に続き掲載(写真は省略)。29面では「地上戦の傷跡 今も」の大きなタイトルの下に、礎に祈り「過去からまなばねば 戦地の土も使い辺野古の埋め立てを進めることへ反対している~と伝え、今現在の辺野古の話も含めて沖縄の慰霊が過去の過ぎた話でないことを伝えていました。

25面 29面

紙面をたくさん使って、沖縄で今、何が進められているのか、戦争の足音が響いている危機感を読者に伝えてくれていました。

  東京新聞

   1面は大きく「自衛隊拡張『強い不安』」沖縄戦79年 慰霊の日 朝日新聞よりさらに踏み込んで、沖縄県での自衛隊の拡張の怖さに強い危機感を伝えていました。

   2面、16面、17面、18面でさらに大きく掲載。

   2面では、「防衛力増強『まるで戦前』」沖縄『慰霊の日」県民憂慮として、「抑止力」の強化の名の下に進められている防衛力強化は地域の緊張を高める。来年度に相手国領内を攻撃できる射程を約200キロから一挙に約1000キロに伸ばす地対艦誘導弾の能力向上型の配備は、これを沖縄におけば中国本土が射程圏内となり、反発は必至。有事に自衛隊などの使用を想定した「特定利用空港・港湾」に那覇空港と石垣港が含まれ、県の担当者は「相手国から標的になる怖れがある」と危機感を示す。有事の住民避難計画では、先島諸島の住民約12万人を九州や山口に待避させる想定も進めているという。

   朝日新聞以上に、現実に進んでしまっている政府が進める無茶苦茶な防衛力の実態が分かり易く説明されていました。

   

   具体的に地図もいれて、何が沖縄の島々で進められているかをしっかり伝えているのは、この東京新聞だけでしたので、この記事を高く評価したいと思いました。知らなかった方は、是非拡大して、しっかり読んでみてほしいです。

  さらに、16面、17面、18面を見ていくと、

  下の左17面 右16面 「もう戦場にさせない」「その名を記憶を青空に響かせ」と学生から戦争体験者まで様々な沖縄の人の思いが伝えられています。大きくて割愛してしまいましたが、この右の16面の下には、岸田首相と玉城知事の挨拶が全文掲載されていました(ただし、玉城知事の英語は訳文のみ*昨日英文をこのブログのココに掲載)

  

   そして、18面には「集団自決息絶えた母」の話と、昨日私がここ打たれた高校生の平和の詩が全文掲載されていました。

  

  この圧倒的に紙面をさいて掲載した朝日新聞と東京新聞の沖縄慰霊の日の記事を読んだあと、さて、日本人に1番購読されているという読売新聞を登場させると、その貧弱さに圧倒されることでしょう。

  読売新聞 

  

  1面の真ん中下に「沖縄戦79年誓う」と見えている記事を、全部読めるように下に出してみました。

  読売新聞で、沖縄を扱った記事は、この1面の細長い式典の岸田首相と玉城知事の言葉を引用しての説明。その他には、8面に、岸田首相挨拶と玉城知事平和宣言、高校生の平和の詩の全文掲載に稲嶺元沖縄知事の小さめの回顧記事。そして、社会面に載った下の「殺し合いもう二度と沖縄慰霊の日」に沖縄の悲惨な戦争体験と、高校生の平和の詩の説明、それだけでした。

  読売新聞では、日経、産経と同様に、現在変貌している沖縄の現状については、全く触れられていませんでした。

   

 

   朝日新聞、東京新聞は、沖縄慰霊の日に当たって、日本全国の人が知らなければならないのは、沖縄の過去の話だけではない。現在の沖縄の基地機能が格段に強化され、「戦争前のようだ」という状況こそ、読者に伝えなくては!と、国民の立場にたった記事を書いてくれています。

   それに比べて、日経新聞は、ビジネス紙だからと沖縄のことへの扱いは1番小さい。

   産経新聞読売新聞は、どちらも沖縄の過去の事には触れてはいるが、現在どのように変化しているかは、知らせる必要がないと考えている新聞のようで・・・現状の問題については、玉城知事が平和宣言の中で県民の不安を述べていたとの説明を引用するに留めています。しかも、どちらも〆は岸田首相の言葉でした。

産経新聞では、岸田首相は「政府として重く受け止め、(沖縄の)負担の軽減に全力を尽くしていく」と述べた。

読売新聞に至っては「戦争の惨禍を二度と繰り返さないという決意の下、誰もが心豊かに暮らせる世の中を実現する」と誓った。米軍基地の集中による負担の軽減に向け、西普天間住宅地区の返還跡地に来春、健康医療拠点ができることを踏まえ、「成果を着実に積み上げる」と強調した。

   これでは、沖縄県民が今の状況を「まるで戦争前」と感じていることなど、読者に全然伝わりませんね。日本の米軍基地の大半を担っている沖縄が今、大変な負担をさらに抱えさせられることに不安や怖さを感じているというのに。それを伝える気持ちがない新聞だということです。沖縄のことは遠い他の国のことではなく、私たち日本全体の問題なのに。

   昨日ブログに書いたように、空襲が沖縄、長崎、広島、東京だけでなく、全国に広がっている話、実は千葉空襲もそうですが、軍都と言われる軍関係の施設があるところが、空襲にあっています。わが家のそばにも、今、自衛隊の基地があります。沖縄の話は、日本の私たちの問題です。

   先の戦争では、原爆を2回落とされるまで戦争を止めることができなかった日本。

   ウクライナもガザをみても痛いほど分かります。戦争は、そもそも始めてはいけない。始まらないように、脅しあいをやめ、軍縮へと向かわないといけないのです。一度はじまったら、戦争は大きな犠牲を両方に与え尽くすまで、止まらない。

   だから、外交をさらに強め、戦争を始めないことにこそ、力を注ぐべきなのです。簡単に「抑止力神話」に従って、武器を持ち合って脅しあえば、いきつく先は戦争しかありません。笑っているのは、武器を売る商人たちとそれにつるんだ政治家たち。犠牲になるのは、いつも国民、私たちです。

   日本が米国のいうままに武器の大人買いをさせられ、米国の防衛の最前線に立てられて「戦争が始まったら、最初の標的、防波堤」になる道を選んでいること、気づいていますか? もし、平和な生活をこれからも送りたいと思っているならば、是非、毎日読む新聞には注意して下さい!!!

   図書館ならいっぱい新聞が揃っているはずです。買わなくてもいいので、他の新聞と大事な時には是非比較して読んでみて下さい。

   そして、みんなが平和な生活を送り続けるためには、必要な情報をきちんと与えてくれる新聞を選んで読むようにしてください。

 

*毎日新聞は、今回も入手できませんでしたが、ネットで検索すると、

沖縄には1972年の日本復帰から52年が経過した今も、面積比で全国の米軍専用施設の7割が集中する。さらに、政府は近年、安全保障環境の悪化を理由に、陸上自衛隊の拠点開設や部隊の増強を進める。今後は那覇市を拠点とする陸自第15旅団を2027年度までに「師団」に増強する他、台湾に最も近い与那国島の陸自駐屯地にもミサイル部隊の配備を計画している

 など、しっかり書いていて、朝日新聞や東京新聞と同じに評価していいと思います。

 ただ、私自身は現在朝日と東京新聞を両方とも読んでいて、どちらかというと、値段も他の新聞より安く読者にやさしい上に、歯に衣着せぬ真っ直ぐな主張を伝えてくれる東京新聞をイチオシしています。坂本龍一さんも推していた東京新聞、あなたも読んでみて下さい。

 

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昨夜も月に会えましたっ!

2024-06-24 09:17:06 | 惑星・天体ニュース

   昨夜は月の出が20:33、昇っているのが見えそうな21時半ころに東の開けた公園に行ってみましたが・・・残念。今夜は月に会えないかなぁ? 実は介護で痛くなった両手の親指の付け根の母指CM関節症が悪化してきて、かなりブルーな気分。

   その上、そういう日に限って、手拭きタオルを何回も「絞って」と頼まれ、さらに親指を酷使する場面が多発(泣)。 (お月様、助けてぇ~~~~)の気分なのに、月が会いにでてきてくれない。

   それでも、気を取り直して、昨日のブログの最後に千葉空襲のことを書きながら、会ったことのない父方の祖父母のことを思い出している内に、(そうだっ!)と、戸籍を取ったままその後の祖父母の追跡をせずにいたのを思い出して読み直し。すると、最初に見た時に気になっていた父の出生前に祖父母が養子を取っていた記述。女の子ばかり5人生まれた後に待望の男の子(父)の誕生で、養子が元の家に籍を戻したこと。実は、祖父自身が同じように養子で、同じように嫡男が生まれたことで廃嫡となり、千葉市に単身出てきて祖母と結婚した経緯が、だんだん分かってきました。

   昔は、子どもに男子がいないと家督継承に苦労していた事が伺えました。私がイチオシ中のNHK朝ドラ「虎に翼」に、今朝 民法改正で家族のあり方が変化を知る話が出てきましたが、私の子どもの時もまだ(「長男」が家を継ぎ、女の私は嫁に出る)という感じが色濃く残っていたな~と思い返しました。いまは、どうなのだろう?

   さて、謎解きを進んで、もう風呂に入って寝ようと、ふと思い出して月を探すと・・・あっ! お月様が、気分を取り直した私の前に姿を見せてくれました。さらに、気分がUp!!!

   <2024年6月23日23:05>

   お風呂でさらに気分が和らぎ、就寝前の挨拶を~とお月様を見ると 

     

     お月様が、最上の笑顔を私に見せてくれました。もう右側が欠け始めたお月様です。どんなに晴れた空に浮かんでいたのかな?と思われるかもしれませんが、実は、月はまだ雲に取り囲まれていました。

     

      まだまだ、雲がいっぱいの空でしたが、ちゃんと撮れたのはNikonのカメラのお陰ですね。

      

   

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