なんと正月明けの雪降る日にレッスンに行ってから、40日以上ぶりのレッスンでした。先生の都合、わたしの都合、そして悪天候。正月明けのレッスンは雪がかなり降り出して無事に帰宅はできたものの、その後は夜に雪が止んで、数センチ積もった雪の始末が大変でした。
そして、その後は「あつものに懲りてなますを吹く」感じで天気予報の脅しにレッスンを延期すると、全然雪が降らなかったり・・・。先生とも、「何だか久しぶりですねぇ~」とご挨拶を交わしました。
1ヶ月以上の間があいて、さぞかし上手になったかな?と言って、上手くなったのもありますが、長いと飽きてきて気が移って、弾き込んでいた時はかなりいい線になってきたようだったのですが、練習をサボるとズルズルと後退。さて、どうなりますか。
最初は、藤井英一さんのアレンジ本から選んだ曲は、「Jazz standard special 2」の「我が心のジョージア」から。前回「今日は6枚の半分で頓挫」と書いたのは、6枚目の半分ではなく、「3/6枚」のこと。3~-5枚目は、細かい譜がぎっしり詰まった部分で、(読めない→読めても弾けない→読めて、それなりに弾ける)まで持ってくるのに、非常な練習がいりました。さて、お披露目です。
あ~ぁ。一番練習していた時のようには行きませんでした。2回目、それなりに整ってきましたが、まだまだでした。でも、1月最初の半分弾いた時に比べて、最後まで弾けていて、たぶん、誰かが聞いた時、「あっ、どこかで聞いたことのある曲かも」と思ってもらえる位にはなっていました。先生も、「細かく言えば間違っていたところはあるが、よくここまで来ましたよ」と慰労のお言葉。まさに、お疲れ様。「正直、うまく弾けないところは、音取りを自分なりに簡単にしたりしちゃいました」と言うと「それでいいですよ」と先生に言っていただきました。
そうなんです。リズムや音の使い方を勉強する意味では、最初は正確に弾こうと可能な限りは練習をしますが、最後は大事なのは、「正確さより、音楽的に聞こえること」の方だなと少し分かってきました。
さて、それで、残りに用意してきたのが、この「我が心のジョージア」と同じト長調の曲。先生にこれまで頂いてきた曲の楽譜をすべて基音の書いてあるファイルに綴じている私。調べてみると、先生のGを基音の曲は、結構あって、とりあえずその中から、"Untold Story" "Beyond the stars" "陽だまりの鳥たち”を弾いて練習をしてみました。すべて、同じ基音の曲を弾いていれば、譜読みも早く、指も混乱しないと言うわけです。1ヶ月以上あったので、あれこれやっている内に、コードの運びに共通点や、特徴的な響いてくる和音の並びなどがあるのが見えてきました。(これって何?) 音楽理論をやろうとしては、挫折して、しばらく前にまたチャレンジしながらまた遠ざかっていた音楽理論から解き明かす「音楽のラビリンス」。 まずは、最近1週間に練習をしていた "Beyond the stars" "陽だまりの鳥たち”を弾いてみました。
"Beyond the stars" は、以前ココで、1年半前にレッスンをし、「8分で刻まないで、4分でゆったりと弾くように」「アルペジオみたいにいれているから、8分になっちゃっている。4分で、速くならずにゆったりといってほしいんですよね」と言われていたのに、模範演奏の動画は見直したのですが、それを読み直さずに練習したので、今 読み直すと同じ注意を先生に受けてしまいました。そうなんです。また8分で刻んでいのです。それでも、渡辺先生の辞書には「怒る」という言葉が存在しないので、今度はさらに、(どうして、左を4分か、2分音符くらいで弾かないようにしないと8分に感じてしまうのか)を懇切丁寧に弾き分けて、左を4分で4つ、または2分音符2つだと、右で8分でも、四分音符を3カウントでスイングした感じに弾くのも違和感なくできると実際の音で教えてくださいました。 そうか、そうか。間違った時の楽譜しか残っていなかったので、楽譜にアルペジオがばっちり書いてあるのを左で盛り込んでしまって、8分の拍子の曲になってしまっていたようです。
3.3.3.3か、4.4.4.4か、4分音符4つだけ弾くなら、右の3カウントが入れたい時入れられる。時に4カウントを混ぜるのもOK。だけれど、左手でアルペジオのように8分を入れてしまうと、すっかり3カウントが入れ損なう雰囲気になるようです。なるほど。に入れた部分を抜いた楽譜にして、次回は練習してきます。
そして、"陽だまりの鳥たち”。この曲を弾いてみて、最初の方に書いた、「同じG基音の曲を今回3曲練習してみて、コードの運びに共通点や、特徴的な響いてくる和音の並びなどがあったり、不思議はE♭の音やそれに並んだFとかの音が入るコードのところの変化が凄く曲に印象的な余韻をもたらしているのに気づきました。これは、何の響きなのですか?」と先生に聞いてみました。
すると、意外なことに、スッと先生からでてきた答えは「これは、サブドミナントマイナーコードですよ。理論をやった時にでていたでしょう」とのこと。昔使った「音楽理論ワークブック」(北川祐:著)を抜かりなく持っていっていたので取り出すと・・・先生が、168ページを開きながら、実際にピアノで和音で示しながら、「このサブドミナントマイナーコードでは、代理に使える和音がここにたくさん出ているでしょ。Gの基音に対して、E♭が出てくるⅣmとか、Fがでてくるのとかが、ここに書いてありますよね」と和音の響きが、サブドミナントの音の共通性を維持しながら、バリエーションが膨らむ感じを耳で確認さえてくれ、さらに、「スケールが上がったり下がったりしていくのに、ちょっと和音が変化していくのにも、これが使えるんです」「この2つの曲で、どちらもG基音に対して、E♭や、C#の音が耳に快く響いて印象的ですよね」と伝えると、「僕は、結構このサブドミナントマイナーコードは好きで、使っているかもしれない」とのこと。先生の狙って響かせているところを、自分がちゃんとキャッチしていたというのは、何だかキャッチボールをした感じでうれしく感じられたことでした。
今日は、弾く方がそれほどうまく行きませんでしたが、先生の曲の響きの面白さのエッセンスのひみつが聞けたようで、とても楽しいレッスンになりました。
そうそう、あと、 "陽だまりの鳥たち”の曲の出だしのウラウラと弾いているところ。これはもう弾けていると思っていたら、油断大敵火がぼうぼう。実は、前回弾いた時は、嵌まりまくって練習して一発OKの修正なしだったようですが、最近はウラウラに弾くのも慣れてきて、やや自信過剰になってしまっていたようです。低い鼻ですが、ポッキリ折れましたぁ(苦笑)次回、弾き直してきま~す。