さあ、月の上って来る時間がすっかり遅くなって来ました。
今日は、22:48が月の出。みんなが寝静まった頃に、そっと屋根の上を抜け出して顔をそっと見せてくれるお月様。いつものように夜更かしをした私が、そっと外を覗いてみると・・・なんとこのお月様は随分と低いところを移動していくつもりらしく、隣の建物の影に隠れてしまおうとしていました。
「お~い、お月様! 隠れてしまうの?」
「そうだよ。だって、僕のことを忘れて、何か他の事に夢中になっていたじゃないか」
「ごめん、ごめん。今、行くから待っていて」
雲も出ているようなので、慌ててカメラを抱えて外にでます。でも、案外すぐに姿をみせてくれません。とうとう東に開けた公園まで辿り着くとやっとお月様が姿を見せてくれました。
でも、あまり機嫌がよくないのか、スッキリとした顔を見せてくれません。
「ねえ、雲から出てきてくれないかなぁ~」「そうだねぇ」「お願いだからぁ~」
声をかけて、雲から出てくるのを待ったのですが、なかなか出てきてくれず・・・急いで飛び出したので、外は寒くて身体が冷えてきました。風邪をひかないように、諦めて今夜は引き上げることにしました。
なぜって、このお月様は今のぼって来たのですから、実は明日の朝も天気が良ければ、朝もゆうゆう寝坊しても青空の中で会えるお月様なのです。
もしかしたら、もう少し後できれいに雲が晴れてくれるかも知れませんが、今夜は慌ただしい逢瀬の1枚をアップして、おやすみなさい。そして、うまくしたら、皆さんも明朝 早起きした方も寝坊した方も、天気がよければ探して見て下さい。きっと、沈む前のお月様をみつけられそうです。
「その時までには、機嫌を直しておいてね。お月様」