今回は、孫がお盆で泊まったり、その後にたまった仕事を片付けたりで、それなりに練習はしたのですが、レッスン前に全部一回弾いてみると、あらあら不安がよぎる結果に。でも、仕方ない、出かけると・・・電車の中で次のレッスン日程を決めるのに必要な手帳を忘れてきたのに気づきました。「これからは、癌より認知症の方が怖いんだぞ~」と昨日友人に脅かされたばかりだったのですが(汗)
まずは、練習曲のレオ・アルファッシー著の「ジャズ・ハノン」16番から。だいぶ、3連符や4分音符、8分音符へとリズムの変化が激しくても対応できるようになり、あまり面白い曲ではなかったので、弾き込みは足りなかったのですが、つかえながらもリズムのとり間違えはないのでOKになりました。
次は「星に願いを」の2回目。前回私のが8ビートとか、いろいろなのが混ざって安定していない。4ビートのジャズセレナード風でまずしっかり1拍に3つカウントを心に感じながら弾いてくるという約束になって、先生の模範演奏もして頂いたのですが・・・
いざ弾いてみると、「6/8の拍子になっているところがありましたね」と先生。「全部左に3・3・3・3と音入れして12カウントにすると4ビートらしく弾けるのですが」と言って、今度はめちゃくちゃしっかり左の和音を3カウントで入れて弾いてみる。
すると、「それだと弾けてはいるけど、困る。もうちょっと3カウントは頭にしまっておいて、音に出る時はそのカウントの中で出すけど、もっと感じながらも音としては隠さないと、ジャズセレナードの『星に願いを』の雰囲気がでない」と先生。
では、「いっそのこと、8ビートは4分音符を2カウントで行くので前回弾いて頂いてわかったので、今回は6/8を弾いて頂いて、その違いから4ビートも理解するというのはどうでしょう」と提案。先生からOKが出て、いざ録画の準備をすると、「メモリー残量不足」??? あっと気づいてカメラのメモリーカードを確認すると「ない!!!」
認知症症状第2番。やってしまいました(泣)
仕方がないので、先生が弾き比べてみてくださったのを頭に叩き込んでみました。う~ん、難しそう。1小節を6で取るので、3・3のイメージで弾きます。いつの間にか6/8になっているのだから、いっそ6/8から行くと簡単なのでは?と考えたのですが、ホントかなぁ~(苦笑) 次回のレッスンまでに弾き分けて体得してくると宣言しちゃいましたが、まずかったかな?
そして、先生ですら大変でしたといった難曲の”Lunar Eclips" 4回目。弾き間違えが多いながら、イントロから本テーマ、アドリブ、本テーマ、フィニッシュまで頑張りました。「まとまってきましたね。いいんじゃないですか?」と先生。難関部分のリズム取りが難しい所は先生に確認してもらいましたが、どうにかクリアしているようでした。でも、自分ではまったく満足できない状態。それなりに少し形にはなってきたものの、先生の「うん、こんなものかな」との発言は、(これ以上は聞きたくない?無理そう?)の表明のように思えました。いやいやもうちょっと頑張れるかもです。粘り強く次回も頑張ってこようかと心に誓いました。
まだ時間があるようだったので、思い出してもう1回弾きたくなってしまった”Inside Story”(youtubeで前はecomusicが公開していたんですが、今気づいたら非公開になってました。皆さんには聞いてもらえないのが残念です)を弾かせてもらいました。
思ったようには弾けませんでしたが、先生に感想を求めると、「問題なく弾けているけれど、左をきっちりと、それこそさっきの3カウントを入れて弾きすぎている。左の音をもっと基音以外は省いた方がいい。クライマックスのところは、僕もきっちり結構わざと入れているけれど、その辺を曲の中でメリハリというか付けてみるといい。音の中に空間を作る方が豊かになる」とのこと。(音を詰め込むのでなく、空間を設けるとそこに人が音の膨らみを自分で味わえるということか!?)
アッ、確かに! これは先生の凄い秘密を聞いたような気がした。
という訳で、120回目のレッスンにして、何だか、いまだに勿論ヨロヨロの演奏ながらも、正しく弾くとか、きっちり弾くより一歩進めた「音楽の世界」へ少しずつ踏み込む入り口が見えてきた気がした。しっかり前を向いて練習していこう!
認知症の表れか、手帳を忘れ、カメラのメモリーを忘れ・・・散々なレッスンではあったけれど、何か大きな収穫もあったレッスンだった。