goo blog サービス終了のお知らせ 

薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

オーケストラアンサンブル金沢

2005-11-20 | 音  楽
■ オーケストラアンサンブル金沢のコンサートに行ってきました。昨年に引き続き、信濃路ツアーの第2弾。ギュンター・ピヒラーを指揮者に迎えての、オール・モーツァルト・プログラムです。

■ 最初の演奏曲は、交響曲第35番「ハフナー」。ザルツブルクの大富豪、ジークムント・ハフナーの爵位授与式のために書かれたセレナードを基にしているというだけあって、とても華やかな曲。音楽文化ホールと小規模なオーケストラの編成がとてもマッチしていて、弦の音がとっても綺麗に聞こえます。

■ 次の曲は、フルート協奏曲第1番。長野県出身の塩嶋さんがソロを務めました。今回の演奏で使用したフルートは、「円錐管ベーム・フルート」とよばれる19世紀末にパリで作られたもの。音量こそ現代のフルートには及びませんが、とてもやさしい音色でした。例によって前から2列目をキープした私たちは、フルートの音色にうっとり・・・。

■ 休憩をはさんで最後のプログラムは、交響曲第41番「ジュピター」。モーツァルト32歳のときの作品で、彼の最後の交響曲となりました。やはり、モーツァルトは天才!! どの部分をとっても、美しいメロディ。プロのアンサンブルならではのキメと絶妙な間のとり方に、自然と曲の中へと引きずり込まれていってしまうようです。

■ そしてアンコールは、お決まりの「信濃の国」。モーツァルトも確かに素晴らしいが、長野県歌も捨てたモンじゃありませんな。何だかんだ言っても、(4番の)曲がスローテンポになるところなんて、やっぱり感動してしまいます。

■ 演奏後はCDにピヒラーのサインをGET!! またもやBabyをおばあちゃんに預けての、ちょっと優雅な休日でした。

芸術の秋

2005-11-05 | 音  楽
■ ということで、昨晩は新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行ってきました。

■ 新日フィルといえば、あの小澤征爾のもとに設立されたオーケストラ。今回のプログラムは、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、そしてドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。まぁ、メジャーなところでしょうか。

■ 会場は、木曽文化公園文化ホール。収容人員1,000人弱くらいの小じんまりとしたホールです。松本の音楽文化ホールと同じくらいかな。例によって、席は前から2列目をゲット!! なんてったって、バイオリン・ソロがありますからね~。

■ 曲目解説によると、ロッシーニは、イタリアが生んだ最大の作曲家だそう(どちらかといえば、プッチーニのほうが有名のような気がするが・・・)。歌劇「セビリアの理髪師」は見たことないけれど、去年、スペインのセビリアを訪れているだけに、感慨もまたひとしお。セビリアは、ビゼーの歌劇「カルメン」の舞台でもあるし・・・。

■ ブッルフは、ケルンで生まれたユダヤ系ドイツの作曲家。彼のヴァイオリン協奏曲は3曲あるけれど、通常演奏されるのはこの第1番のみ。ソリストは漆原啓子さん。横じまのドレスで颯爽と登場しましたが、あれ~パンフの写真とはずいぶんイメージが違うぞ~!? まっ、そのへんは置いておくとして、演奏自体は聞かせどころは十分に聞かせるという、とても素晴らしいものでした。ただ、バックのオーケストラがいまひとつ合っていないような・・・。あんまり演奏するような曲じゃないからな~、もしかして練習不足?なんて思ってしまいました(でも、素人にこんなこと言われたくないよね、きっと)。

■ モーツァルト、ベートーベン、チャイコフスキーに並んで天才だと思うのが、ドヴォルザーク。特にこの「新世界より」は、どこをとっても美しいメロディで、とても居眠りしている暇なんてありません。かえって息を抜くところがない分、家で聴いているとなんだか疲れてしまったりして・・・。家路のように静かなメロディの部分もあるけれど、どちらかといえば、終始、賑やかな曲ですからね。この曲は、オーケストラも弾きなれているというか、安心して聴いていられました。

■ おばあちゃんにbabyを預けての、久々に二人で過ごした優雅な夜でした。しかし、残念なことがひとつ。すぐ後ろの席の人が、演奏中にボソボソと会話をしていたんです。せっかく素晴らしい演奏を楽しんでいるのに・・・なんだか集中力が途切れてしまいます。途中で振り返って、思わず睨みつけてしまいました。ホールのレベルを高めるためには、観客の質も高めなければダメですな。

スーパーピアノレッスン

2005-09-28 | 音  楽
■ とはいっても、べつにピアノを習っているわけではありません。NHK教育テレビで毎週火曜日に放送している番組です。何気なくチャンネルを回したら、たまたま放送していたのでちょっと見てみただけなのですが、これが意外と面白い。

■ ジャン・マルク・ルイサダという(きっとその世界では超有名な)ピアニストが、音大の学生(?)相手にショパンの曲をレッスンするというものです。ジャズやクラシックの曲を聴くのは好きだけれど、演奏(法)に関してはまったくの素人(奥さんは子どものときピアノを習っていたらしいけど・・・)。

■ 学生(・・・と勝手に決めつけている)が弾きだすと、すぐさまフランス語で指導が入ります。「ノン、ノン、ノン、肘が動きすぎです」「シンコペーションはもっと強調して」「ここにダブル・スフォルツァンドがありますね」「このレザートは・・・」「ショパンがここでディミヌエンドにしていますから・・・」「力を逃がさないで椅子から跳びあがるように」云々かんぬん・・・。う~む、字幕だけど暗号が飛び交っている。

■ 単に“ピアノを弾く”といっても、これほどまでこだわって、プロは音楽を美しく表現しようとしているのですね~。鍵盤のたたき方やテンポのとり方まで、すごく細かく指導されていて、その情熱には単なる観客である私たちも、つい惹きこまれてしまいます。

■ そして最後はショパンが過ごしたパリの風景とジャン・マルク・ルイサダの演奏。ふ~む、やっぱり先生の模範演奏は、一味も二味も違いますねぇ。

MALTA HIT&RUN

2005-06-04 | 音  楽
■ 岡谷のカノラホールまで、MALTAのコンサートに行ってきました。久々のJAZZコンサートということで、気合を入れて最前列の席をキープ!!(といっても、発売日当日に電話しただけだけど…)

■ MALTAといえば、東京芸大をでてバークリー音楽院に留学、しばらくはアメリカのビックバンドでサックスを吹いていた経歴の持ち主(以前、彼の書いた本を読んだことがあるけど、記憶は定かではありません)。そしてステージに現れたMALTAは…ダンサブルな丸っちょいオジさんだった…。

■ それはさておき、プログラムはManhattan In Blueなどの本格的なジャズからコーヒー・ルンバやりんご追分、We Are The Worldまでとレパートリーは幅広い。オリジナルのHigh Pressureで〆るまで、会場も手拍子の連続でスウィングいっぱい、最後までノリノリの楽しいコンサートでした。

■ 演奏終了後はCDへのサイン会。前回の反省を経て、今回は会場でベスト盤を購入し、サインをもらってきました。演奏を終えて疲れているだろうに、一枚一枚にコメントも書き、握手もしてくれました。私たちの後にもまだ70人ほど並んでいたようだけど、大丈夫だったかなぁ。

■ 前日は、サックスのジャズ演奏無料講習会も開催されたようです。参加者67人、一人一人のサックスの音色を聞いたり、マウスピースのくわえ方や指使いなどを指導。ホールが開催を持ちかけたところ、MALTAは快く承諾してくれたとか。いい人だ(見るからに)。

■ CDの曲は、全体的にどの曲もきれいにまとまっているフージョン系ジャズといった感じ。私的には、もう少しライブのような荒っぽさがあったほうが好きですが。さて、今回のジャズコンサート、胎教にはどう影響したでしょうか。

<photo:豊科近代美術館の薔薇>

ウィーン八重奏団

2005-05-20 | 音  楽
■ ウィーン八重奏団のコンサートに行ってきました。プログラムは、モーツアルトのファゴットとチェロのためのソナタ変ロ長調 K.292、クラリネット五重奏曲イ長調 K.581、そして休憩をはさんでディヴェルティメント(第17番)ニ長調 K.334。

■ モーツアルトなら胎教にもいいやと思い、母の日のプレゼントも兼ね、深く考えもせずチケットとを購入しました。でも、よくよく見てみると、みんなウィーンフィルの首席奏者ぞろい。なんだか凄いメンバーでした。

■ 例によって、前から二列目のフロント席。少々首が疲れるものの、演奏者の緊迫感が伝わってきて、とてもいい感じ。弦楽器はもちろん、ファゴットやクラリネット、ウィンナホルンの音色もとてもきれい。音楽文化ホールは750席程度で残響も長く、室内楽を聴くには最も適した環境。一時期はやったコンクリート打ちっぱなしの壁が少し殺風景だけど、正面のパイプオルガンも荘厳で雰囲気は上々。アンコールもシュトラウスのポルカが2曲用意されており、内容的にも大満足。

■ ベートーベンもすごいと思いましたが、モーツアルトも天才だ!!というわけで、久しぶりに優雅なひと時を過ごすことができました。演奏終了後、ホワイエではサイン会も行われていました。サッサと帰ってきてしまいましたが、記念にCDを買ってくればよかったとすこし後悔。

音楽文化ホール

市民藝術館

2005-03-30 | 音  楽
■ コンサートといえば、先月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏を聴きに行ってきた。指揮はヘルベルト・ブロムシュテット、プログラムはメンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』とベートーベンの交響曲第3番『英雄』という豪華な組み合わせ。
■ 『英雄』はカラヤン、バーンスタイン、サイトウ・キネンと何枚か持っているが、メンデルスゾーンの交響曲はこれまであまり聴いたことがなかったので、事前に図書館からCDを借りて予習していった。でも、結果的にはメロディアルな第1楽章しか耳に残らなかった。でも『英雄』のほうはさすが、第1楽章から第4楽章まで飽きることなく(眠くなることなく?)ダイナミックな演奏を楽しむことができた。どの部分をとっても聴き応えがあるというあたり、やっぱりベートーベンは偉大だ。
■ そして、そのときのチケットも発売日当日に購入したので、前から4列目中央付近という最高の席を確保することができた。貧乏性の私たちは、多少音響的に問題があろうが、首が疲れようが、とにかく前のほうの席を確保することにしている。目の前に(人のアタマという)障害物がないと演奏家たちがまるで我々だけのために演奏してくれているかのような気分になるし、指揮者や演奏家の息遣いまでが聞こえてくる位置にいるとほんとうにオーケストラと一体となっている感じがするからだ。
■ しかも、コンサート会場は昨年開館したばかりの市民藝術館。馬蹄式のオペラハウスはステージ背景が黒、客席が赤と(新しいこともあり)気品たっぷり。さすが、140億円もかけただけのことはある。さらに演劇も公演するためか、気持ちステージが低くめで、首が疲れるということもなかった。ただ、同じ列に新旧市長が仲良く並んで座っていたので、内気な私たちはおちおちトイレにも行けなかった(休憩時間になっても席を立たないんだもの…)。
■ 目の前で繰り広げられるドイツのオーケストラの演奏。しばし、異国にいるかのような錯覚に陥った。演奏内容もすばらしかったと思うが、それ以上にホールの雰囲気が最高だった。芸術鑑賞には、環境も大事な要素であると、贅沢な感動をかみしめながら思ったしだい。

佐渡裕指揮SWO

2005-03-28 | 音  楽
■ 佐渡裕指揮スーパーワールド・オーケストラのコンサートに行ってきた。SWOは、世界の名門オーケストラで活躍する演奏家たちにより結成されたもの。今回は、愛・地球博の共催事業として博覧会開会式で演奏した後、国内では大阪、東京、そして(なぜか)松本という3か所のみの公演。
■ チケットは少々高いかなと思ったものの、メイン・プログラムは大好きなチャイコフスキーの交響曲5番だし、コンサートホールは歩いて15分とかからない距離にあるし、たまたま見ていた『英語でしゃべらナイト』に佐渡裕が出演していたこともあり(?)、発売日にチケットを購入してしまった。S席14000円というのも、都会で聞くなら相応の値段か...サイトウ・キネンよりは格段に安いし。前から9列目の中央よりの席を確保することができた。
■ バッハ「ブランデンブルク協奏曲 第2番」とチャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」はソリストをメインにした控えめの指揮。大変お上品な幕開けだった。ところが、メインの「チャイ5」になると、大きな体を十二分に使って、静と動、緩と急を巧みに使い分けるダイナミックな指揮へと変貌した。佐渡裕が『英語でしゃべらナイト』にゲスト出演していたとき、「(海外の)オーケストラのメンバーに英語で微妙なニュアンスを伝えることが大変」と語っていた。「風邪が吹くような感じで」とか「水が流れるように」などと、ジェスチャーや表情をまじえながら指示を出すのだとか。確かに大柄ではあったが、テレビで見た印象よりもとてもスマートで、意外とタイトだったのにはビックリした。
■ チャイ5の第4楽章は、『オーケストラの少女』という古い映画のオープニングに使われた曲。学生時代、友人に薦められ、一人でひなびた映画館に見に行った覚えがある。最近聞いたのは、NHK交響楽団とロイヤル・ストックホルム交響楽団の演奏に続いて、3回目。持っているCDの数も一番多い。
■ 第4楽章が終わると、場内割れんばかりの拍手。しばし、鳴り止まなかった。アンコールがなかったのは残念だったけど、とても優雅な休日を過ごすことができました。