■ 山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』光文社新書。超ベストセラーとなっている“身近な疑問からはじめる会計学”の入門書。
■ 会計学とはいっても難しい専門用語などはほとんど出てこない。タイトルの“さおだけ屋はなぜ潰れないのか?”からはじまって、“ベッドタウンに高級フランス料理店の謎”など、平易な言葉で“会計の本質”に迫っていきます。
■ 面白かったのは、“数字に弱くても「数字のセンス」があればいい”というエピソード7。会計を学ぶうえで、数字に強い必要はまったくない、という。たとえば、「50人にひとりが無料」というキャッシュバック・キャンペーン。元ネタは全日空の「楽乗キャッシュバック・キャンペーン」ということですが、家電量販店でもときどき目にしますね。
■ 消費者の立場からすると、たとえ50人に一人であっても「無料→お得」と短絡的に考えてしまいがちだが、冷静になって計算してみるとたかだか2%の値引きでしかなく、消費税分にもならない。“たいして得ではないことを別の表現で言っているに過ぎない”のだ。多くの場合、優秀な経営者とはこのようなセンスを身につけているものだと、筆者は言います。
■ まぁ、つまるところ「売り上げ」から「費用」を引いたものが「利益」であって、経営(戦略論)とは“費用をいかに減らすか”ということにつきますからね。いま流行の構造改革や行政改革というのも、似たようなものか。最近の粉飾決算などのニュースを見ていると、はたして「公認会計士」っていう人たちも、何をやってんだかわかりませんけどね~。どこが“公認”なんだか…
■ 会計学とはいっても難しい専門用語などはほとんど出てこない。タイトルの“さおだけ屋はなぜ潰れないのか?”からはじまって、“ベッドタウンに高級フランス料理店の謎”など、平易な言葉で“会計の本質”に迫っていきます。
■ 面白かったのは、“数字に弱くても「数字のセンス」があればいい”というエピソード7。会計を学ぶうえで、数字に強い必要はまったくない、という。たとえば、「50人にひとりが無料」というキャッシュバック・キャンペーン。元ネタは全日空の「楽乗キャッシュバック・キャンペーン」ということですが、家電量販店でもときどき目にしますね。
■ 消費者の立場からすると、たとえ50人に一人であっても「無料→お得」と短絡的に考えてしまいがちだが、冷静になって計算してみるとたかだか2%の値引きでしかなく、消費税分にもならない。“たいして得ではないことを別の表現で言っているに過ぎない”のだ。多くの場合、優秀な経営者とはこのようなセンスを身につけているものだと、筆者は言います。
■ まぁ、つまるところ「売り上げ」から「費用」を引いたものが「利益」であって、経営(戦略論)とは“費用をいかに減らすか”ということにつきますからね。いま流行の構造改革や行政改革というのも、似たようなものか。最近の粉飾決算などのニュースを見ていると、はたして「公認会計士」っていう人たちも、何をやってんだかわかりませんけどね~。どこが“公認”なんだか…
