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薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

大学生の論文執筆法

2010-04-21 | 本  棚
■ 石原千秋『大学生の論文執筆法』ちくま新書。論文執筆法とはいっても、あまりテクニカルなことではなく、構成とか考え方といった面が取り上げられていておもしろい。あいかわらず江戸っ子らしい、粋のいい文章だ。

■ 要は何にでも線を引いて、まずは二項対立で考えなさい、ということ。「僕たちの思考は、線を引くことで成り立っている。いや、僕たちの世界は線を引くことで成り立っている。」

■ 実際に取り上げられているいくつかの学者論文も、そういう視点で見ると論法がわかりやすい気がする。ただ本文の中でも述べられているとおり、最後のふたつのカルスタの論文は、素人には理解することは難解だった。というよりも、読んでいてつまらなかったというほうが本心か。

バカのための読書術

2010-04-20 | 本  棚
■ 小谷野敦『バカのための読書術』ちくま新書。ここでいう「バカ」とは、「いちおう学校を終えてしまって、しかしただのベストセラー小説を読んで生きるような人生に不満で、けれど難解な哲学書を読んでもわからない」という人たちだ。

■ そして、そんな人たちにとって何にポイントを絞って読めばよいかというと、それは「歴史」であるという。なぜなら、歴史は蓄積がものをいうから、歳をとっていることがハンデとはならないから。

■ とくに司馬遼太郎は歴史考証がしっかりしているから、「司馬の著作に表れた知識はどんどん活用した方が賢明」なのだという(呉智英)。あぁ、昔読んだ文庫を捨てるんじゃなかった…

■ それと「人間は考える葦である」といった有名なパスカルの『パンセ』のようなアフォリズム(短い文章)は、「何か深遠なことを言っているような気にさせて、そのくせ論理的思考から人を遠ざける」ので、読んでみてもあまりためにはならないという。なるほど、騙されないようにしよう。

簡単に、単純に考える

2010-04-19 | 本  棚
■ 羽生善治『簡単に、単純に考える』PHP文庫。将棋の羽生善治名人と二宮清純、平尾誠二、金出武雄との対談集。

■ 全体的に、あまり新しいところはなかった気がする。将棋の場合、「攻めるより守るほうが圧倒的に楽」だというのは意外。「攻めていくためには非常に力が必要なのです。守るときは相手の指した手に対応すればいいわけで、割合に楽なんです。」まあ、言われてみればそのとおりだけれど。盤上だけ見ればピンチのようでも、心理的にはそうでもないんだ。

■ 「ここが勝負どころだと感じるかどうかも実力のうち」のようだから、将棋も人生も、最初から最後までずっと全力投球しているわけにはいかないんだろうな、きっと。

DIVE!

2010-04-18 | 本  棚
■ 森絵都『DAIVE!』角川文庫。マイナーな「飛び込み」競技を扱った青春小説。競技のことなどまったくわからなかったけれど、洗練された文章に、ドラマの中へグイグイと引き込まれてゆく。『カラフル』につづいての森作品。素晴らしい、のひと言。

■ 「簡潔で的確でユーモラスな切れ味のいい文章」(あさのあつこ)「計算しつくされた、それなのに少しもあざとさを感じさせない構成。技巧を極めているくせに、自然の造形物のように思わせてしまう力業。」(佐藤多佳子)という解説が、ピッタリ。

■ お気に入りのフレーズをひとつ。“かつて自分の辞書から「あきらめる」の文字を修正ペンで無理やり葬った過去を持つ彼女にとって、ピンチとは克服の快感を味わうためにあるものだった。”コーチ夏陽子の性格がユーモラスに描かれている。

■ しかし、この夏陽子(かよこ)もそうだが、知希(ともき)とか飛沫(しぶき)とか、登場人物の名前がいまひとつ読みにくい。ずう~っと昔に読んだドストエフスキーとかトルストイの小説を思い出してしまう。(ロシア人の名前は長くて読みにくくて覚えにくいのだ)

野村ノート

2010-01-15 | 本  棚
■ 野村克也『野村ノート』小学館文庫。2005年の単行本に加筆したもののようだ。以前からの監督の著書に比べ、内容にあまり大きな違いはない。

■ 興味深かったのは、監督が「決断」と「判断」とを使い分けている部分。すなわち、「決断」とは賭である。覚悟に勝る決断なし、つまり迷ったら覚悟を決めること。決断力と包容力は表裏一体である。一方、判断とは頭でやるもの。判断に求められるのは、判断するに当たっての基準、根拠があるかどうかである。...

■ なるほど、日頃じっくり考えている時間なんてあまりないからなぁ。出たとこ勝負の賭ばっかりだから、覚悟を決めるしかないか(汗)。

■ 創立5年目にして、楽天球団をクライマックスシリーズへと導いた指導力は誰もが認めるところ。最後の試合で、両チームの選手から胴上げされた監督なんて、今までいなかったんじゃないだろうか。球団との確執や監督就任への未練など云々されたが、氏が球界に残してきた功績は、極めて大きい。

■ 余談だが、年末の「サラリーマンNEOスペシャル」を見ていたら、夫人とともに人生相談をしていてビックリした。さらに、姜尚中まで出てきたときには、思わず自分の目を疑った。まさか本物が出てくるとは...NHKもよくやるね~。

国語教科書の中の「日本」

2009-12-19 | 本  棚
■ 石原千秋『国語教科書の中の「日本」』ちくま新書。本業は夏目漱石研究家のようだが、受験での国語問題の「読み方」から、最近では教科書批評までこなしている著者の新刊。今回は、最近の小中学校の国語教科書では一体どのような作品が教材として取り扱われているのか、そしてその背景にあるものを探る。

■ 要は、小説・随筆・詳論などさまざまな形式はあるにせよ、子どもたちに「古きよき日本」という「内面の共同体」を形成しようとしているという。母親がつくってくれる「おにぎり」とか、本来田舎者にしか存在することのない「故郷」といった題材が、わたしたち日本人共有の概念としてまことしやかに取り上げられている。それでも最近の教科書では、(母親でなく)父親や(田舎ではなく)団地の生活の様子を描いた小説なども取り上げられるようになってきたという。

■ 小学校の頃から国語が苦手で、「自由に解釈して良い」はずの国語試験になぜ正解があるのかよくわからなかった私には、毎度毎度いろいろな読み方を提示してくれる著者の指摘には、いつもハッとさせられる。「物の豊かさ」を得ることは出来たが「心の豊かさ」は失ってしまったといった「昔は良かった」論が、まことしやかにまかりとおっているという点には、思わず「そう、そう」と頷いてしまう。

■ 娘が小学校に行くようになったら、童心にかえってまた一緒に読んでみたいものだ。

カラフル

2009-12-13 | 本  棚
■ 森絵都『カラフル』文春文庫。東京へと向かうあずさの中、2時間ほどで読了。

■ 抽選に当たった「魂」が、中学生の身体に一時的ながらホームステイし、もういちど現世に戻ることができるチャンスを得るというストーリー。一見平和に見える家族でも、各々に問題を抱えているのだ。

■ 友人たちとのつながりも含めて、あえて「他者」の視線で見ることによって、今まで気がつかなかった他人の「欠点」や「美点」といった事柄も見えてくるようになる。

■ たしか読売新聞の読書週間特集ページで森絵都が大きく取り上げられていて、一度読んでみたいと思っていた。そのときのオススメは「DIVE!!」だったが、なるほど確かに描写力は軽快で、読者に一気に読ませる力がある。読後感も素晴らしく、久しぶりに面白い小説に巡り会えた気分だ。

「KING GOLF」佐々木健

2009-08-26 | 本  棚
■ ゴルフ漫画です(*^_^*) 初心者の主人公がゴルフの才能を開花させながら成長していくストーリーです。主人公の強気なところも個人的に好きです♪ 読んでいると、何だかゴルフもとっても楽しそうと思えます。

■ プロ監修との事で、巻末に解説コーナーあり、漫画の中でもグリップの握り方など描かれています。まだ2巻までしか読んでいませんが、なかなか楽しめます(^_^;)

■ ゴルフ漫画は絶対自分ではチョイスしなかったので、貸してくれた弟に感謝です。また教えてね~!!

「変身」 東野圭吾著

2009-08-20 | 本  棚
■ 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲う。そして彼には世界初の脳移植手術がは行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもなく感じ、自己崩壊の恐怖に駆られる。

■ そして彼は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。自分が少しずつ自分ではなくなっていく。ラストまで一気に読みました。怖くもありますが、実に面白いです。



ハリーポッター「死の秘宝」

2009-08-17 | 本  棚
■ ずっとご無沙汰なブログ。ようやく少しアップできました。現在公開中のハリーポッター「謎のプリンセス」をみたら、面白すぎて、最終巻「死の秘宝」を図書館から借りて読みました!!

■ 7月31日、17歳の誕生日に、母親の血の護りが消える。「不死鳥の騎士団」に護衛されて飛び立つハリー、そして続くロンとハーマイオニー。ダンブルドアの遺品を手がかりに、彼らの旅が続く。その先にある戦いは…。

■ 読み終えて大満足♪(^-^)♪。深い愛です。これで安心して来年映画上映まで待っていられるわ~。