ウォーターボーイズで有名な矢口監督の最新作
「SWING GIRLS」観て来ました。
端的に言えば、山形の女子高生たちが、
成り行き上、何故かジャズのビッグバンドを
やることになってしまい、最後は町中の人たちをも
スイングさせてしまうというお話です。
端的に言わなくても、まーそれだけの話だったんですが、
更に一言で言うと「元気」な映画。
観ている時は何度か声を出して笑ってしまった。
廻りの客は少し引いたかと思う。
けど、「元気過ぎ」なんで見た後、少し疲れます。
エンドロールを最後までみないと立てなくなるほど。
少し休むと、後からじわじわとニヤニヤまた独りで笑ってしまう。
なにはともあれ、純粋に「音楽の楽しさ」というのは
十分に表現されていたし、伝わった。
そこは何よりも、変えがたく素晴らしい。
思わずもう一曲、アンコールしたくなるような映画だった。
映像的なギャグの安っぽさというのは感じるが、
エンターテイメントに徹する姿勢、
「笑かす」ってことに貪欲な姿勢ってのが
やや強引なテンションで引っ張っていくとこは、この監督の妙技だ。
理不尽に「巻き込まれ」てく面白さってのは古典的な笑いの原点だよね。
楽器を買うために、無断で松茸採りしてて、
イノシシに襲われるシーンなんか最高に「お馬鹿映像」で好きだなー。
BGMのサッチモが効いてますね。
キルビルとかでも感じたけど、お馬鹿映像を「アリ」にしたのは
日本の漫画の力だと思う。
わざとなのだろうけど、涙とか愛とか恋ってのが絶妙にスカされてる。
ほんとは泣かせたり、ひとり男の子をキャスティングしてAND A BOYにしてんだから
恋の展開ってのもやればできるだろうに、割り切って排除されてるように思う。
結果的に良かったのかもしれんが、見終わった後に何も残さない。
あっという間に走り過ぎて、何かが足りない感ってのは少し感ずる。
主役の上野樹里もいいけど、男の子のキャラも「すげぇーよぐねぇ~?」
田舎の女子高生の素の可愛さってのが、全て許してくれてるとこがニクい。
男子高校生の話だったら、もっと不満も出てくるでしょうねー。
「スイングしなきゃ意味なぐねぇ~!」
というメッセージに共感できない方には、何も残らないかもね。
タイトルどおり、ちゃんとスイングしてる映画でしたよ。
P.S
実は、暇な連休だったのでレンタルDVDで岩井俊二監督の
「リリイ・シュシュのすべて」も観たんですけど、
S.Gの後だったのでかなりキツかった。
正反対の映画ってーか、食べ合わせ最悪。
少々、消化不良気味の休み明けって感じです。
映像、風景の美しさってのが唯一の救い。
四季を通して「田んぼ」ってほんと美しいと思う。
「SWING GIRLS」観て来ました。
端的に言えば、山形の女子高生たちが、
成り行き上、何故かジャズのビッグバンドを
やることになってしまい、最後は町中の人たちをも
スイングさせてしまうというお話です。
端的に言わなくても、まーそれだけの話だったんですが、
更に一言で言うと「元気」な映画。
観ている時は何度か声を出して笑ってしまった。
廻りの客は少し引いたかと思う。
けど、「元気過ぎ」なんで見た後、少し疲れます。
エンドロールを最後までみないと立てなくなるほど。
少し休むと、後からじわじわとニヤニヤまた独りで笑ってしまう。
なにはともあれ、純粋に「音楽の楽しさ」というのは
十分に表現されていたし、伝わった。
そこは何よりも、変えがたく素晴らしい。
思わずもう一曲、アンコールしたくなるような映画だった。
映像的なギャグの安っぽさというのは感じるが、
エンターテイメントに徹する姿勢、
「笑かす」ってことに貪欲な姿勢ってのが
やや強引なテンションで引っ張っていくとこは、この監督の妙技だ。
理不尽に「巻き込まれ」てく面白さってのは古典的な笑いの原点だよね。
楽器を買うために、無断で松茸採りしてて、
イノシシに襲われるシーンなんか最高に「お馬鹿映像」で好きだなー。
BGMのサッチモが効いてますね。
キルビルとかでも感じたけど、お馬鹿映像を「アリ」にしたのは
日本の漫画の力だと思う。
わざとなのだろうけど、涙とか愛とか恋ってのが絶妙にスカされてる。
ほんとは泣かせたり、ひとり男の子をキャスティングしてAND A BOYにしてんだから
恋の展開ってのもやればできるだろうに、割り切って排除されてるように思う。
結果的に良かったのかもしれんが、見終わった後に何も残さない。
あっという間に走り過ぎて、何かが足りない感ってのは少し感ずる。
主役の上野樹里もいいけど、男の子のキャラも「すげぇーよぐねぇ~?」
田舎の女子高生の素の可愛さってのが、全て許してくれてるとこがニクい。
男子高校生の話だったら、もっと不満も出てくるでしょうねー。
「スイングしなきゃ意味なぐねぇ~!」
というメッセージに共感できない方には、何も残らないかもね。
タイトルどおり、ちゃんとスイングしてる映画でしたよ。
P.S
実は、暇な連休だったのでレンタルDVDで岩井俊二監督の
「リリイ・シュシュのすべて」も観たんですけど、
S.Gの後だったのでかなりキツかった。
正反対の映画ってーか、食べ合わせ最悪。
少々、消化不良気味の休み明けって感じです。
映像、風景の美しさってのが唯一の救い。
四季を通して「田んぼ」ってほんと美しいと思う。
「笑わす」って方が数倍難しいと思うよ。
そういう意味では、矢口監督作品は少し強引な部分があるよね。
すばり「ウォーターボーイズ(以下WB)の女の子版」でしたね。それ以上でも以下でもない。
高校生を指導するのはWBと同じく竹中直人。
このキャスティングは狙ってやったんでしょうね。
残念に思うのはエピソードに現実味がない事。
ま、単純に面白かったけど。
悲しい映画は嫌いだから。
映画が始まる前に、「いま、会いに行きます」http://www.ima-ai.com/index.html
の予告をやってて、そっちで涙ぐんでしまった。