鳥取駅の観光案内所で情報を得て、寄り道して智頭町(ちづちょう、鳥取県八頭郡)の街並みを見物した。
この町を前から知っていたわけではない。
旧智頭宿の街を10分ほど歩き、着いたのが「石谷家住宅」。
石谷家は、地主であり山林経営をしていた旧家で屋号は「塩屋」だったそうである。
この建物は、国の重要文化財に指定されている。
その敷地は3000坪、40もの部屋、蔵が7棟と聞けばビックリするが、中に入ると広いこと・・・。
まるで武家屋敷と思わせる玄関があり、格式の高さを感じる。
とにかく広い土間。
こちらは町内の人やら使用人などが、ふらっと入ってきそうな雰囲気である。
天井のない吹き抜けになっていて、一抱えもあるような梁がむき出しになっている。
土間を上がったところは囲炉裏の間になっている。
廊下から眺める日本庭園も美しい。
庭園も400坪ほどあるといわれ、とにかくスケールが大きい。
「石谷家」の前には、通りを挟んで向かい側に消防署の屯所だったそうだ。
こちらも歴史を感じさせ、なかなかいい感じの建物である。
すぐ近くに、「塩屋出店」という建物があり、「西川克己監督 映画記念館」の看板を見つけた。
西河監督は、この町の生まれであり、「伊豆の踊り子」など多くの作品を送り出したのだそうだ。
「塩屋出店」の敷地に入ると、広い庭の一隅に洋風の2階建ての建物だある。
1階を入ると、古い映写機がデンと据えられている。
西河監督の撮った映画のポスターやら、ゆかりの写真やらが展示されている。