大洲城見学が目的の大洲ではあったが、時間の許すなかで歴史の残る城下町を歩いた。
そこには古い町並みが残り、時代を遡ってぶらり散策するのが楽しい。
まずは必見と言われた「臥龍山荘」。
明治の貿易商が余生を過ごす場所として造らせた山荘で、国の重要文化財に指定されている。
名工の手になる「臥龍院」は類い稀な名建築とされる。
庭園の奥、肱川の崖の上に建つ「不老庵」
庭園に立つと、足下には静かに肱川が流れる。
臥龍山荘を出て、肱川の南側に広がる街のぶらぶら歩きを楽しむ。
「大洲神社」へ登る石段の脇に立つ大きな灯明「昭和燈」。
昭和天皇即位を記念して建てられたもので、煉瓦の煙突が基礎となっているそうである。
「おはななん通り」は、NHKの朝のテレビ「おはなはん」のロケが行われたところだという。
といっても、世は令和。
若い人には「おはなはん」といっても、「なに、それ?」という感じであろうが・・・。
界隈には古い建物が残り、リノベーションされ宿泊施設として営業しているところがある。
「おおず赤煉瓦館」は、明治のころの銀行だった建物だという。
壁面が赤煉瓦、屋根が瓦の和洋折衷の珍しい建物が今に残る。
どこへ旅した時もそうであるが、その街を去るときには後ろ髪引かれる気分になる。
この大洲の街も、もっと時間をかけてを歩きたかった。
まだまだ見るべきポイントは多い街であるが、時間の制約もあり次の目的地「松山」へ向かう。