幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

島根の旅・「足立美術館」

2022-09-19 | 旅行

今回の島根への旅行で、外せなかったのが「足立美術館」(安来市)。

前日から「さぎの湯温泉」に宿をとったので、この美術館は近い。

朝いちばん、開館と同時に入館し、半日じっくりと鑑賞に費やした。

 

なかでも横山大観の作品は、所蔵作品を常に20点ほど公開しているとのことだ。

この美術館の創設者の自叙伝により、大観作品への情熱が並々ならぬものだったことを知った。

日頃名画などに接する機会のない私は、本物を前にするとワクワクするような興奮を覚える。

 

見どころは展示された絵画や陶芸ばかりではない。

それらに増して、美術館から眺める日本庭園のすばらしさには感動した。

庭園の向こうの山々を借景に、見事に作り上げられた作品を前に言葉を失う。

 

どこを見ても、樹木には樹形を崩す徒長した枝や、枯れた枝は見当たらない。

白砂の庭には枯れ葉一枚落ちていないし、青々とした芝生はどこをとってもばらつきがない。

そんなことに感心しているようでは、とてもこの庭園を鑑賞するレベルには無いのであろうが、目を見張る美しさであった。

 

途中一息入れた喫茶室から眺める庭園は、まさに額に入った絵のようである。

腰をあげるのが惜しく、コーヒーをお代わりして、ここからの景色を楽しんだ。

ガラス越しに撮った写真の一枚がこれである。