幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

「手前味噌」の仕込み

2021-04-02 | 日記

我が家自慢の味噌の仕込みをした。

この辺りでは、一昔前までは各家庭で味噌を作ったという。

それぞれ、自分の家の味噌がおいしいと、自慢しあったようだ。

「手前味噌」とは、そんなことから出たのだと聞いた。

 

さて、我が家の「手前味噌」。

材料となる大豆は、近くの農家Yさんの自慢の大豆を分けてもらう。

洗った大豆は、一晩水に浸しておく。

 

庭に用意したかまどで、コトコトと2時間ほどかけて煮る。

 

大豆がほぼ煮えたところで火を止め、そのままの状態で一時間ほど置く。

豆がふっくらと柔らかくなる。

 

釜から上げたての大豆を、味噌すり機でペースト状にすりつぶす。

 

すりつぶした大豆と塩、糀を混ぜる。

我が家では、糀を多めに、塩を少なめの配分とする。

その辺の塩梅が、家庭の味噌の味を決めることになるが、それは家内の裁量となっている。

部屋には、良い糀の香りが・・・。

 

材料を混ぜ終わったら仕込み。

容器が木の樽だったらもっと本格的なのだが、そこはプラスチック製で我慢。

 

旧家であれば土蔵などで熟成させるのだろうが、我が家にはそんな場所は無い。

一年を通して比較的気温が高くならない場所に小屋を作って、そこで熟成させる。

二年味噌とか三年味噌という長期間寝かせた味噌もある。

我が家では、塩分を抑えているのでそれは無理なので、ほぼ一年で「蔵出し」する。

知人に差し上げると「おいしい!」と言われる。

その言葉に乗せられて、また「手前味噌」作りにチャレンジすることになるのである。