「悪意」東野圭吾・著 も良かったです☆

Book offで、気の向くままに買い貯めてあった「東野圭吾」の本達。
この「悪意」で、一応終了。シリーズものにもとっつきたいのですが、
ちょっと違う作者のも読んでみようかとひとまず打ち止めてみて・・・と。

しかし、またやられましたね～
これも今まで読んだ東野さんのものとちょっと違った手法で実に面白かったです。
追う側と、追われる側の「手記」という手立てをもって展開していきます。
「メモ」とか「手記」といったものに、感情移入の激しい私としては
惑わされがちですが、この謎を解く刑事は、お見事ですね。
一字一句見逃しません。
この犯人の「悪意」を見抜いていくじわじわとした追い詰めが素晴らしい！
（ま、刑事が偉いというよりは、このお話を紡いでいく作者こそ凄いのですが）

東野圭吾さんは工学系出身の方なので、その手の「理系」の話も良いですが、
こういう「心理的」な謎解きも得手でいらっしゃる。
とにかく頭脳の構造自体、常人ではありませぬな・・・

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