como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

龍馬伝 第8話「弥太郎の涙」

2010-02-21 22:46:16 | 過去作倉庫07~10
 はい、第8話です。
…っていつになくテンション低くてすんません。この1週間というものは、ヌーヨーカーじゃなくってバンクーバーの銀盤に舞う世界のイケメンたちに意識が釘付けで、龍馬伝のことほとんど頭から飛んでたもんで(爆)、前回の話と頭のなかでつながらず、今週は苦労しました。
 ってなことで、男子フィギュアの決着とともに私の祭りも終わりましたので(女子にはそんなに興味ないのさ)、気を取り直して今週もいってみたいと思います。今週も、まだ土佐で足踏みしている話で、そんなに盛り上がるって感じでもなかったのですけど、なんせ一番驚いたのは、「今週のエピソードが実話だった」ってことですね。「紀行」みてビックリしちゃいましたよ。だっていかにも、脚本家がチョロッと創作して話のつなぎにねじ込みました、みたいな話なんだもん。
 まあ、創作は史実みたいに、史実は創作みたいに見えるというのが、大河ドラマとしては理想的な形でありますから、これはこれで悪くないかもしれない…って言っちゃっていいのかな? 個人的には、悩んで困って大きくなる龍馬ってのが、やや鼻についてきたきた感じではあるんですがね。だって、悩んでも苦しんでも、いまのとこひとつも傷ついたり汚れたりしてないんだもんね。
 そのへんは確信犯で描いてるふうではありますけど。今週も、そーゆー、傍観者的にクリーンな主人公の持ち味が全開だった回ではありました。そこらへんも踏まえて、第8回、今週もご一緒に見てまいりたいと思います。

 念願かなって江戸に旅立った弥太郎は、土佐藩邸におちついて、学問に精を出してます。ずいぶん小ざっぱりして、キレイにもなりました。それでも溝渕広之丞さんに「臭い」とか言われてますけど。
 そんな弥太郎のとこに、土佐の実家から手紙が来て、「お父さんが半死半生の大怪我をしたから帰って来い」というわけですね。あのクソ親父、どこまでわしのジャマをしたら気が済むがじゃーーー!!と悪態をつきながら、弥太郎は、江戸から土佐まで役30日の行程を、走りとおして半分の16日で帰国するわけです。せっかく小奇麗になったのに、おなじみの弥太郎マーチに乗って走りながらだんだん汚くなっていく…。その段階的な汚れっぷりで行程の長さをあらわしていたりなんかして。
 んで、最終的には顔はドロドロ、着物も袴も原型を留めないような状態で、弥太郎は土佐の実家に駆け込むんですね。お父やんは、大怪我をしてから1ヶ月かそこらたつ計算になるの?
 弥太郎のお父やんは、よくある話で農村の水争いに巻き込まれ、自分とこの田んぼで水を独り占めする庄屋に敢然と抗議してボコボコにされたと。んで、そこにたまたま通りかかった龍馬が、お父やんとお母やん(倍賞美津子。この人今週トメだったよね)に同情して、岩崎家でいろいろ手伝って、奉行所に抗議にいったりもしてくれてる。そのいらん親切にも弥太郎はムカッとくるんだけど、とりあえず、怒りのあまり、長旅を走りとおしてきたボロボロの格好のまま、庄屋邸に駆け込んで、猛抗議を行うわけです。
 んで、わかりやすい悪党って感じの庄屋にバカにされて、キレた弥太郎は抜刀するんですが、この刀が、総身錆びだらけで容易に鞘から抜けません。刀は武士の魂でありますので、武士は日々、刀を磨き、錆びたり曇ったりしないよう手入れすることで、自分が武士身分であることを確認していたりするわけです。実際に武器として人を殺傷することはまずないといっても、これが武士の証みたいなもんでね。弥太郎の錆だらけの刀というのは、武士としての最低限の自意識もない、というか、そういう不要な虚飾をきれいに意識の外においてしまって、自分の必要なことだけに集中しているという、ある意味での合理主義も垣間見えるんですけど。ただ弥太郎の近代的合理主義なんかは、この場合なんの役にも立たないわけです。

 水争いで、お父やんの、珍しく正当な抗議を取り下げて、庄屋の言い分を通した奉行所の沙汰はヘンじゃないかと、龍馬は武市さんのとこに話しにいきます。が、ちょっと前から攘夷の鬼みたいになっちゃった半平太さんは、そんな低レベルの話はオレには関係ないぜよ!ってな態度があからさま。あいかわらずイッちゃってる目をして、龍馬の話なんかぜんぜん聞かず、「ワシも江戸に行くことになったぜよ。ワシは門弟120人を抱える大道場の主で、こんなにビッグなオレの江戸ゆき希望を藩も止められんのじゃ!」とか言って、ものすごい浮ついてます。
 しかも、剣術修行というのは実はウソ、江戸にいって攘夷派の人脈をつくる!いまや攘夷派でなくては日本人ではないぜよ!!みたいなことを言って、こんなことペラペラ得意そうに喋るのも、わかりやすずきる俺様キャラっつうか、頭悪そうに見えたりもするんだけど…。大丈夫かな、この人は。
 半平太さんがまったく話にならないので、龍馬はこの件を自分で解決しようとするんですが、その間に、平井の加尾ちゃんとの甘甘エピソードが挿入されます。先週、弥太郎の塾をやめた加尾ちゃん、また龍馬と急接近し、ふたり仲良く町を歩いたりするんですが、龍馬がまた江戸にゆくという話を聞いて、バキッと態度が硬化。道で会っても口利いてくれなくなった加尾ちゃんに、龍馬が「ワシは今でもおまんが好きじゃ、けんどワシは何者にもなっちょらんき、ちっくと待っててくれんかえ」みたいなことを言って口説きます。
 待っててくれっつっても…加尾ちゃんも適齢期ですからね。「ホント?」なんていってうっとりしてる場合じゃないと思うけどな。ついでに、「わたしが弥太郎さんの塾に言ってたのは、学問がしたいからじゃなくって、ホントは龍馬さんに置いていかれたくなかったの!」んもう、知らない知らない…なんつってね。
 いやー、こーゆーのって…なんか見てて落ち着かなくて、一番困っちゃうよね。この時代の女の人が、んなことを口にだして、男の人に迫ったりするもんかねえ。かといって、現代の女の子キャラで割り切っていいってほど能天気な感じでもなし。どーもこの娘さんの立ち位置、よくわかんなくて微妙に気持ち悪いなあ。

 ま、加尾ちゃんのことは脇へおいて。饅頭屋の長次郎から、「あの庄屋は奉行所に賄賂を送って水争いのお裁きを操作したぞ」と聞いた龍馬は、それはちっくとムゴイ話やのぉ…と、義憤にかられ、いっそう弥太郎父の受難に同情していきます。同情するだけじゃなく、岩崎家にいってホームヘルパーみたいなことまでします。ちょっとやりすぎ(笑)。
 その間に弥太郎は、しつこくしつこく奉行所に足を運び、庄屋のことを傷害罪でうったえ続けるんですが、ちっとも相手にされない。そのうえ贈収賄のことを聞いてキレた弥太郎、「こんな酒乱で金にだらしないバカ親父でも、ワシには親父じゃ、半殺しにされて黙ってられるか!!」と、奉行所に乱入して奉行を斬るしかない!!…となるんです。ここで龍馬が、「おまんが奉行を斬ったら、お父やんが斬られる。仇をうったらこんどはお母やんが斬られる!」暴力はなにも解決しないぜよ!!… とまあ、例の、正しすぎて鼻につくよーなメッセージを発します。
 ただしこの場合、んな正しいことを言ったって、ようするに「泣き寝入りしろや」って意味になり、なんの役にも立たないわけですよ。ことしの龍馬の脚本が、なかなかいいなと思うのは、この龍馬の現時点での無力さとか、役にたたなさとか、空回りぐあいなんかと、キッチリつきあってる感じですね。若い龍馬に簡単に手柄を立てさせないんです。
 で、龍馬は「吉田東洋様に直訴しよう!」と弥太郎に持ちかけるわけです。なぜなら東洋様は、殿様のお身内の藩の要路が、酒癖がわるいのを咎めて城内で張り倒し、それで謹慎させられてる。そーゆー気骨ある人ならば、力になってくれるに違いない!と、かなり安直に目を輝かせる龍馬に、弥太郎は、「江戸にいってて忘れたか。ワシラは下士じゃ、エライ上士がこんな虫けらのいうことに耳を貸すわけなかろうが!!」と。
 このあたりはグッときました。この動かない現実をつきつけられて、愕然として、小刻みに震える龍馬。弥太郎の深い絶望感。土佐にそういう、根深い理不尽が存在するということは、話の基盤として忘れててはいけないことですからね(忘れてたけど)。
 
 でも、とにかくあたって砕けろで、龍馬と弥太郎は吉田東洋様のお邸に直訴に行くことにします。直訴するといっても、その手段は……ぎゃっ、出た、ザ・座り込み(笑)。さぶさぶ…去年のトラウマは深いわ。
 龍馬弥太郎のザ・座り込みに心動かされた…というか、あきらかに迷惑に思った東洋様は、ふたりの話を聞くことにします。しょーもない話だったら手打ちにするぞという条件付で。…あいかわらず存在感が尋常ではない東洋様。その相手にむかって、龍馬と弥太郎はかわるがわる、庄屋の横暴と奉行所の不正とを縷々述べ立てます。が、東洋様のリアクションはつめたく、「そんな話はどこにでも転がっている」と。
 お殿様のお身内を城内で殴って不正を正したという吉田様ならば、このような理不尽にをお許しにならぬと思ったればでございます…とうったえる弥太郎に、東洋様は、ものすごい凍るような目をして、「わしは殴ってもエエがじゃ。なぜならワシは天才だからじゃ」。
 すげーーーーっ!!! この、ヘタすりゃマンガ、つうかあきらかにマンガのせりふに、こんな説得力ってありなの。なんか一緒になってひれ伏してしまいそうになりました、マジで。
 お前らは何もんだ、何もんでもないだろうが。力のないもんは黙っちょれ。クズはなにも言えんのが世の中ぜよ…と、そーとー酷いことをいいながら、それが動かせぬ世の真理みたいに感じさせてしまう貫禄、すごい。そして自分の無力さと、何者でもなさというものを、思いっきりかみ締める龍馬と弥太郎なのでした。

 先週のぷわぷわ浮かれ加減から一変して、現実というものに引き戻された龍馬なのですが、まあ、冷たいようだけど、これもまだ彼の挫折というには甘いですね。現実に自前の流血をしてないって意味ではね。
 弥太郎は、せめてもの意趣返しにと、奉行所の正門に落書きを、「奉行が賄賂を貰って情実裁判をしてるぞ」という意味のことを、錆びた鈍ら刀で彫り付けるんですが、龍馬はそれを見ながら、手伝うでもなく、「おまんは頭がいいとか世渡り上手とかいってるけど、ホントは不器用な男じゃ。そんなおまんにグッとくるぜよ!」みたいなことを言うわけです。
 そして、弥太郎は落書きの一軒で入牢。龍馬は晴れ晴れと江戸留学へ…。これって今週いちばんの理不尽だった気がしますけど(笑)。弥太郎家族が、「なんであんたは牢に入らないんだ」といってたのが、けっこうシビアにこの脚本の現実をみつめていたりなんかして。
 ああ…いまのとこ全く現実のドロを被らない龍馬、この世渡り上手男が、いつまでこのペースで突き進みますことか。とりあえず、晴れ晴れと江戸に向かうその顔が、ちょっとは引き締まったというか、なにか目の光が違うように…見えないこともなかったのが、今後への期待といえば言えますかね。

 今週の半平太さん 
半平太さんより、「はんぺいた~~」と空を見上げて呟くおばあさま(菅井きん)にホロッとしたりして。ちょっと分かりやすすぎる教祖様ぶりですけど、まだちょっとは、笑顔もみたいし…。ふつうの人らしい正常な描写もほしいですね。

 さて、半平太さんがたどっていった江戸への道の先には、なにが……。次週、さっそく流血沙汰ですか? 佐那ちゃんとの甘甘シチュエーションなんかは控えめに、幕末群像のほうをしっかり見たいですね。
 また来週!


14 コメント

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汚さに快感! (嘘苦斎)
2010-02-22 04:41:21
弥太郎の江戸から土佐への道中の姿に唖然……(笑)。
ここまで汚くできるのかあ~と感心するしかなかった。
大河ドラマでこんな汚い人物が登場したのは史上初めてですよね。
いや、過去の日本のあらゆるドラマの中でも史上初かも(笑)。
しかも、つんのめって道端の泥に突っ込む姿の情けなさがまた半端じゃない!
改めて香川照之の名優ぶりに脱帽!

それにしても、去年の大河はお百姓さんまでもが小ぎれいで全然リアリティーがなかったのに比べると、
今年の汚し方は念が入ってて何だか気持ちいいっ!
くせになりそう(笑)。

「ちっくと待ってくれ加尾。その時が来たら、わしは必ずおまんを迎えに行くきに!」
という龍馬のセリフには、
こちらが「待て待て」と言いそうになりました……。
江戸の佐那ちゃんにも似たようなこと言って、指切りげんまんまでしてませんでしたっけ?
龍馬が江戸に向かって歩く最後のシーンでは、
これから佐那にどんな顔して会うんだろう、とそのことだけが心配で心配で……(笑)。

吉田東洋の「わしは殴ってもえいがじゃ……天才じゃき!」のセリフには
私も「ええっ!?」とあっけに取られました。
こんな身もふたもないことをほざいて全然違和感を感じさせない田中泯も、すごい俳優だなあ……。
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実話だったんですよね~ (SFurrow)
2010-02-22 08:00:16
私も弥太郎の落書き⇒入牢事件が実話だったと知ってびっくり、というか嬉しく(?)なってしまいました。本当におっしゃる通りで、創作は実話のごとく、実話は創作のごとく、という所に視聴者はハマりますよね。
従来の龍馬ファンにはこの回は不満なんじゃないかな~と思いながら見てたんですけど。だって「弥太郎一家の苦境に同情した龍馬は、いろいろと手助けしようとしましたが、結局は入牢する友人を見捨てて江戸に旅立ちました」というだけの話ですもん。(昨年の主人公なら、何もしないで泣いたり笑ったりするだけで、すべて解決して皆でどじょっこ踊りに…いかんいかん、まだトラウマから抜けてない)
しかし、庵主様もおっしゃってるように、まさにこの無力感、ある意味無責任感がリアルでいいのですよね!でも決して忘れ去った訳ではないので、将来この時の痛みがどんなふうに現れてくるのかが楽しみです。
半平太も、江戸に行くというのは「お祖母ちゃんは亡くなったんだっけ」と思ったら、まだ存命でそれも前に比べて、もっと置いてはいけないような老衰状態になってるのに、結局半平太の「祖母を置きざりに出来ない」といっていたのも「弟子が増えた」「藩から金も出た」の前には雲散霧消したのね。こういう所もリアルでよかったです。人間、先の事もわからないのに、そんなに無私でクリーンになれる訳はなく、どんな偉業を成し遂げた人であっても、それぞれにジコチューだったはずで、いろいろな経過がからみあって結果的に偉業となっていく、それを描き出してくれるのが大河ドラマの醍醐味ですよね。

龍馬の女性関係も、たぶんそういう事をふまえた上で描かれていて、土佐でも江戸でも長崎でも、同じようなセリフを繰り返すノーテンキな龍馬なのだろうと予想します。
その中でおりょうさんだけが、ちゃんと龍馬をつかまえたのは、どんな技を使ったのか、あの風林火山のミル姫に期待する所が大(笑)
(ヨコですがヘリクチュさん、私も庵主さまのレビューを毎回復習しながら、風林火山の再放送を楽しみにしています!)
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一回休みかと思いきや (Taka)
2010-02-22 16:36:28
いやぁ,紀行を観て思わず口にしてしまった独り言が,「これって,実話だったんかい!?」でした…。「創作は史実みたいに、史実は創作みたいに見える」,言い得て妙ですね。

前半の加尾ちゃんとのたる~い場面などで,「あ~,今回は一回休みかぁ」なんて油断して観ていましたが,岩崎邸庭先での龍馬と弥太郎のやり取りや,吉田東洋のよく分からんけど,とんでもない迫力に圧倒され,引き込まれてしまいました。「わしゃ天才だから,ええんじゃ」って,桜木花道くらいしか言いませんよ~。この大河,多分にマンガっぽいところがありますよね。嫌いではありませんが。

今回,印象に残ったワンシーンは,菅井ばあちゃんのシーンでした。半平太さんの変貌ぶりをそれこそ一筆書きしてしまったカットでしたね。

あとは,つまみ枝豆が奉行所の役人役でちょろっと出演していたのに笑いました…。クレジットで懐かしい名前だなと気になってしまい,注意していたのですが…。一部,ネットでは弥太郎をつまみだす役だったので,つまみ枝豆だったという説が流れているようですが(笑)。
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こんばんはです (ikasama4)
2010-02-22 19:07:40
自分も今回の話はビックリしました。
あれって実話だったんですね。

「真実は小説より奇なり」とは
こういう事かもしれません。

三菱グループのHPに今回のお話が掲載されてます↓
http://www.mitsubishi.com/j/history/series/yataro/yataro04.html

この文章を読んでると
まんま香川さんが浮かんできます ̄∇ ̄ゞ

それにしてもこの手の汚し方
私の中では「秀吉」の竹中さんと双壁を成してる感じがします。


東洋さんのせりふには思わず「え?」と; ̄∇ ̄ゞ

強烈ですが、それがホント正論に聞こえてくるから
スゴイもんですねぇ。

今回、父の怪我に江戸からかけつけた弥太郎と
寝たきりの祖母を残して江戸に行った半平太と
対比になってたみたいなんですが

個人的には半平太が江戸に行く決意を
家族に話すトコロとかちょっと見てみたかった気がします。
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主役は弥太郎? (Nancy)
2010-02-22 20:51:52
またまた龍馬の影の薄い回でしたね。

あれだけ江戸に行くのを夢見ていたのに、
お父さんの大事には駆けつける弥太郎に
ホロリとしました。笑いもありましたが。
でも一時帰郷したらもう江戸にはいけないので
しょうか!?その辺の描写がなく、いまいちよくわからんのですが・・・。
弥太郎も龍馬と一緒に江戸に戻ったらええのに~と思いながら見てました。

龍馬、「吉田様に訴えよう!」と名案のように
言いますが、まったく役に立ってないところが
笑えました。この対面シーン、今後の伏線では
ないのかな~~。
弥太郎も吉田東洋に負けずに「わしも天才じゃ~!」くらい言い返すかと思ってしまいまし
た。さすがにそこまではできないか・・・。

次回は再び江戸ですね!ブラック半平太もいる
し、楽しみです♪
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男のドラマ (うまのすけ)
2010-02-23 00:43:38
はじめまして。昨春からこのサイトを拝見させていただいております。大河ファン歴23年くらいになる者です。
大河ファンといっても、たまに途中脱落することもありまして、昨年一昨年と脱落しました。昨年は「真田幸村参上(惨状)」で完全に見切りをつけ、一昨年はあんみつ姫が口に合わず三月ごろに脱落しました。
今年はいいですね。私好みの男のドラマで。箸休め的に恋愛のパートを挿む、ちょうどいいですよ。
私は歴史好きですが、そんなに史実史実とこだわるタイプではなく、最低限の裏付けがあれば創作大いに結構、という考えですから龍馬と弥太郎の創作は楽しく面白くやって欲しいです。
私がこれまでに好きな大河は「独眼竜政宗」、「太平記」、「元禄繚乱」、「新選組!」、「風林火山」でしょうか。共通点はやはり男のドラマなんですね。「元禄」はやや女性の絡みが多かったけれど。
今年は一年きっちり付き合えそうです。来年が全く期待できないのでなおさらです。
たまに顔を出させていただきます。よろしくお願いします。
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似た者同士なの? (ヘリクチュ)
2010-02-23 04:21:36
庵主さま、皆さま、こんばんは~。
今回はバタバタしていてよく見ていないんですけど(笑)、タイミングを逃すといけないので(明日風林火山ですし(笑)、SFurrowさま。)お邪魔します。

龍馬と弥太郎って似てませんか? 史実的にも、庵主さまもおっしゃる近代的合理性がそうだと思うし、このドラマにおいては人の痛みを自分のものとして感じられる優しさ、人間性でしょうか。

史実では実質的に弥太郎が海援隊を継ぐわけですし、二人の考え方にお互い理解が容易な点があったとしても、たしかに辻褄合いますものね。

出発点が同じ、武士なのに武士じゃない生まれ育ちにあるからでしょうか。
(ところで完全に町人出身の長次郎、冴えてましたね。使える! 身分にマッチしない能力や物事の捉え方に十分に悲劇を予感してしまいました。今から胸が痛かったです)

ただ、龍馬と弥太郎は合理性を自分の人生で表現しようとする時のアプローチがちがうのかも。
どんどんお金を稼いで力を蓄えて強くなる、そのアプローチが龍馬の場合、人と人のつながりや思いやり、理想を感じさせるもので、弥太郎の場合はもっとスピーディーに商業主義に徹した感じ?

そのちがいは、今回の牢屋事件に端を発したのかもしれないと勘ぐっちゃいました(笑)。
弥太郎の政商としての人生でおそらく唯一、ピュアに正義感を発揮した事件だったのに、あんなことになってしまって(爆)。牢屋に入れられる時の無駄な抵抗がまた笑っちゃいましたね~。

そして女子陣ですがっ。
桜坂のイントロ風なナヨナヨした音楽が最近頻繁なので(でもないか)、イラッとします。
来週もさなこがグタグダしてたし、今年は女性を描く気があまりないんじゃないでしょうかね。わからぬでもないですが・・。
一昨年はスーパーマンみたいなお姫様、去年は誰が、とは言いませんが、でしゃばりな女たち、来年はのだめちゃんだからもういいかも、みたいな(笑)

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罪作りな男 (庵主)
2010-02-23 22:28:30
嘘苦斎さん

>大河ドラマでこんな汚い人物が登場したのは史上初めてですよね。
いや、過去の日本のあらゆるドラマの中でも史上初かも(笑)。

いやーもう、すごかったですね。放送史上に輝く汚さ。風林火山の浪人時代の勘助(内野聖陽)超えましたね。
内野さんの場合は、どんなに汚くつくっても、ベースはかっこいいんだみたいな自信がどこかにあったのですが、この弥太郎にはそれがなく…。徹底的に劣等感で塗りつぶしてるところが、外見の汚さより凄いです。

>龍馬のセリフには、こちらが「待て待て」と言いそうになりました……。

たぶん…佐那ちゃんにはこれからもっとひどいことをすることになるので(「竜馬がゆく」に出てくる片袖のエピソードなど)、龍馬の罪作り人生への布石なのかもしれませんね。
これから、おりょうもでてくるし~、長崎の芸者もでてくるし~。何人の女をちっくと待たせるんでしょうか~~。

>こんな身もふたもないことをほざいて全然違和感を感じさせない田中泯も、すごい俳優だなあ……。

ですねですね。田中泯さんの実年齢にこだわって、「年くいすぎ」とか突っ込んだ自分を恥じています。
この迫力、なんなんでしょうね。ド迫力で年齢の壁も超えてしまうなんて……。
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自己中半平太 (庵主)
2010-02-23 22:43:30
SFurrowさん

>創作は実話のごとく、実話は創作のごとく、という所に視聴者はハマりますよね。

それは大河ドラマのツボのひとつですよね。こういうテクを自家薬籠中でころころ転がして、ドラマの要所要所で利かせられたりすれば最高なんですけど。今後に期待です。

>弥太郎一家の苦境に同情した龍馬は、いろいろと手助けしようとしましたが、結局は入牢する友人を見捨てて江戸に旅立ちました」というだけの話ですもん。

そうなんですよ。それだけかっ!とか思うんですけど…おっしゃるように、それだけで、大して役に立たなかったり空回りしたりという空気が、今年はなかなか瑞々しくていいと思ってます。
去年は論外ですが、一昨年のお姫様も、なんでも押しかけて直談判すれば、だれでもホロホロほだされて万事解決!みたいな安易なパターンに辟易気味でしたから。
だから、しょうもないキレイごとに流れそうで流れない、そのあたりにギリギリとどまってる感じが、今のところは良いと思っています。

>結局半平太の「祖母を置きざりに出来ない」といっていたのも「弟子が増えた」「藩から金も出た」の前には雲散霧消したのね。

そのあたりの現金さが、人間のリアリティというものでしょうね。半平太の思想的堅固とか、一徹さというのを表に出しながら、どこか非常に冷酷で、人間としての情の部分で問題があり、かなり自己中心的で自分を正当化する。当時の攘夷志士にはいたタイプなんではないでしょうか。
そういう半平太がたどっていく道が、いまから楽しみであります。幕末志士の悲劇として、いままでにない切り口が見られそうな気がして。

>あの風林火山のミル姫に期待する所が大

真木よう子さんはいいですよね! 「新撰組」の浅生久美子さんもよかったですが、一昨年のおりょうさんは、ちょっと子供っぽすぎた(あのカマッぽいヒョロヒョロ龍馬ではしかたないですが)。ことしは一味違う、目の覚めるようなおりょうさんを期待してます!
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異次元の迫力 (庵主)
2010-02-23 22:54:14
Takaさん

>紀行を観て思わず口にしてしまった独り言が,「これって,実話だったんかい!?」

わたしもそうでした。8時43分30秒に、みなさんあそこでいっせいに反応したのね(笑)。むしろそれがツボ。

>岩崎邸庭先での龍馬と弥太郎のやり取りや,吉田東洋のよく分からんけど,とんでもない迫力に圧倒され,引き込まれてしまいました。

まさに、よくわからんけど引き込まれる!っていうやつでしたね。田中泯さんは天才…というか、異次元の存在感の方だから。
その異次元っぷりがいきなり全開したので。龍馬と弥太郎が石のようになってるのと、まったく同じ反応をわたしもしてたし、皆さんそうだったんじゃないかなあ。

>半平太さんの変貌ぶりをそれこそ一筆書きしてしまったカットでしたね。

まさに。あれだけで、半平太さんがすごく冷酷な人間性に毒されてしまったんだ…ということが分かります。攘夷思想は麻薬だった、ということも。

>弥太郎をつまみだす役だったので,つまみ枝豆だったという説が流れているようですが

あれ、つまみ枝豆だったんですか? わたし、「どこに出てたのかなあ」とか最後まで謎で(笑)。なるほどね~。
そういえば、「風林火山」に1回だけ出たダンカン(真木よう子さんの前夫の役)は、わたしが個人的に「大河ドラマ史上ピンポイントちょい役大賞」に認定した名演でしたけど。つまみで掛けても、ああはいかなかったかなあ(笑)。
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