como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

風林火山 第15話「諏訪攻め」

2007-04-16 22:13:34 | 過去作倉庫07~10
Story 諏訪頼重の室・禰々が男児を産んだ。その子・寅王丸の後見となり諏訪を支配すると目論んだ晴信は、高遠頼継と連動しての諏訪攻めの兵を挙げる。戦わずに停戦に持ち込む勘助の計画だったが、高遠は日和見を続け、なかなか挙兵しようとしない。頼重は武田に裏切られたと取り、迎撃に出る。禰々の安全のため城攻めを避けたい晴信は、勘助に策を請う。諏訪軍に城を捨てさせる作戦は図に当たり、火をかけられた上原城を目にして高遠軍も兵を挙げる。籠城する諏訪軍は、ついに20人を残すまでに追い詰められ、板垣信方と勘助が停戦の申し入れに乗り込む。武田家の提示した条件に激しく反発したのは、頼重の娘・由布姫だった…。

庵主のCheck!
 いやあ、戦になると活気づきますねホント!先週から登場したタイトルロール・風林火山の「孫子の旗」と武田菱、花菱印の馬標旗が大量に翻る景色は圧巻です(いま、甲府駅前があんな感じになってますけど…旗だらけ)。
 この諏訪攻めは、晴信にとっては当主になって初めての出陣ということなんですが、妹の嫁ぎ先でもあり、出来れば出血を最小限に、工作をうまくやって諏訪を降伏させる…という方法を勘助が提案したのが、先週まででした。
 そして諏訪頼重夫人の禰々@桜井幸子は男の子を産みます。赤ちゃんをはさんで幸せそうに和んでいる諏訪夫妻のもとに、寝耳に水と「武田軍が攻めてきましたっっ!!」という知らせが飛び込んできます。

 だけど不思議なのは、もとはといえばこのゴタゴタは、諏訪頼重が武田家の頭を飛び越えて関東管領と手を握り、濡れ手で粟と佐久の支配権を奪ったのが発端だったんですよね。そのとき、「晴信など恐れるに足りぬわ!」とか言っていた頼重が、突然真っ青になって「う、裏切れらたのじゃ!」なんて動揺するわけですよ。大丈夫か、殿さん。
 …と諏訪家の家臣が思うのも当然のことで、皆どんどん殿さんを見捨てて逃げてしまうのです。
 諏訪では武田の工作員・教来石景政@高橋和也が暗躍していました。矢崎十吾郎のところにずっと居候しながら、家臣にどんどん接近して工作していたわけです。持ち前のチャーミングさゆえか、みんなすぐこの人のことを信用し言うことを聞いて諏訪を捨てていくのです。さすが元男闘呼組ね!
…というわけで、晴信の人選はここでもピタッと的中し、諏訪はさらに窮地に追い込まれるのでした。

 もうひとつ不思議なのは甘利ゴリさん虎泰@竜雷太の態度です。諏訪頼重が関東管領と手を打ったときは、すわ戦!って好戦モードだんですよ、この人。禰々さまが諏訪にいるのも、いたしかたなし!くらいの事を言っていたような気がするんですけど。
 帯同するはずの高遠頼継が日和見を続けて腰を上げないので、諏訪頼重は対武田の合戦モードになってくる。これは勘助の読み違いっていえばそうですが、「うぬの調略が外れたではないか!! 禰々さまの身になにかあったらいかがするのじゃ!!」とか、怒髪天衝いて怒鳴りまくるゴリさん。あなたは確か禰々さまのことは仕方ないとか言ってたよ…。
 と、勘助が思ったかどうか。「私が死んですむなら腹でも何でも切りますが。とにかく策を考えなくてどうしますか!」と啖呵を切れられ、一瞬みんな静かになります。
 そして、ここで晴信の口から運命的な一言が発せられるんですね。「勘助、いかがすればよい」と!
 そうなんです。勘助がついに居場所を確保したのはこの瞬間だったんですね! 年棒2百貫で契約したときでもなく、舟の上で「兵は詭道なり。みつを」みたいなお習字を披露したときでもなくて、この時。「勘助いかがすればよい」。くーっ痺れますなぁ!

 で、勘助は、またまた凝った作戦をぶち上げます。旗指物やかがり火を盛大に上げて上原城を包囲する。諏訪頼重は、実際の倍くらいの大軍に押し寄せられたと思い、パニクるであろう。籠城むきではない上原城をすてて、山城の桑原城に移るはず。そのとき、敵の手に渡さぬための常道で、城を焼き払っていく。その火の手をみたら、こんどは高遠頼継がパニクって、押し寄せてくるに違いない。
 このタイミングで和睦を申し入れれば、頼重は受けるしかなく、かくして一戦もせずに諏訪は陥落、禰々様と和子様の御身柄も安泰!
 とまあ、例によって回りくどい作戦なんですけど。また策謀家の小山田さん@田辺誠一が感動し、「わが軍が先鋒で出ます!」と立候補。あとは飯富の小父さんと、ゴリさんも「あんたが出れば怖いものなし!」と晴信におだてられ、協力することになったのでした。

 諏訪の西方衆という地侍たちは、高橋和也の工作に乗せられ、諏訪を裏切って高遠についてしまいました。西方衆には平蔵と別れたヒサちゃんがお嫁にいっています。情報操作して西方衆を裏切らせた武田の工作員は、ちょっと前から実家に居候していたジャニーズ系の男なんじゃないか?とヒサちゃんは気付くんですね。「父上に知らせないと!父上ー!」って、呼んでも聞こえるわけないんですが、お父さんの矢崎十吾郎には聞こえたらしい。教来石が武田の連絡員と接触している現場を押さえます。
 というか、この連絡員って河原村伝兵衛なわけですよ。いくらなんでも人材いなさすぎ…。せっかく「百足衆」という情報部も新軍制で作ったのだから、いつまでも伝兵衛ばっか使ってなくてもいいと思うけど。けっきょく、平蔵が一目見ただけで「あっ伝ニイでねえか!」とバレバレで、教来石はスパイ容疑で捕縛されてしまいます。

 さて、桑原城に籠城する諏訪軍は、とうとう20人ばかりを残すまでに追い詰められてしまいました。
 ここへ、停戦の使者としてやってきたのが板垣信方と勘助です。とりあえず形だけ降伏して、赤ちゃんの寅王丸さまの後見を武田に預けるってことで、手をうってはどうでしょう…という猫撫で声の提案に、諏訪頼重は激しく反発。
 ナニをいうか、武田は諏訪に間者を送り込んでいる! 最初から仕組まれていた証拠じゃないか!と、引き出されてきたのが、縄を打たれた高橋和也。
 どうする勘助。なんと勘助は、突然開き直り、「いかにもこやつは武田の間者。しかし、諏訪にいる間に高遠に寝返ったのでござる! こんな者はこの場で成敗いたしますっ!!」と叫んで、教来石に、抜き身を振りかざして襲い掛かるんですよ。
「いやまて、もういい、こんなところで斬るな」と、弱気になった頼重が止めたので高橋和也は命拾いしますが、勘助…。ほんとに殺す気だったのでしょうか。一緒に高遠で工作員やった教来石を。…。
 これにはさすがのソニー千葉もびっくりして、言葉もなく放心してしまうのです。頼重も、もう精根尽き果てて、どうなってもいいモードになりますが、そこへ、「父上!どこまで武田を信用するのですっ!」と凛とした声。
 由布姫です。この気丈なお姫様は、脱力したパパを押しのけ、「武田の存念はそのものの顔に表れております。…醜い、悪鬼じゃ!」と、勘助を面罵。
 ひさしぶりに顔のことを言われた勘助は衝撃をうけ…いや!なぜかここでニーッて笑うんですよ。ニーッて!
 なんだ何だ、このリアクション。この理由は、また来週のお楽しみ!

 ってことで、最後に由布姫ですが、柴本幸嬢、けっこう顔のことでいろいろ言われてますけど、この派手目の芝居としっかりした声は悪くないですよ。うん。
新人女優の、小型犬がキャンキャンほえるみたいな演技が私はとっても苦手なので、このくらいドスのきいた声がだせるのは新鮮です。宝塚出の女優さんみたい。
 来週は、いよいよ見所、由布姫の名セリフ「私は生きていたい」が出ます。では!


2 コメント

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Unknown (レビュ丸)
2007-04-18 21:14:23
遊人庵庵主さんこんばんは! 確かにレビュ丸も甘利ゴリさんの言動にはチト驚いてしまいましたが、やはり勘助をこころよく思っていない・・・ということで、その失策を見るにつけて、鬼の首を取ったように手のひらを返して叱責したのでは・・・と思ったりしました。勘助は面目もありません。しかし晴信はそんな「嫌み」とも取れる叱責には耳も貸さず、「いかがすればよい?」とさらに策を問うたのですから、勘助は嬉しかったことでしょう。この武将の下では、働きがいがある・・・と思ったに違いありません。
そして由布姫。「ドスのきいた声」というのに思わず笑ってしまいましたが、確かに「現代風」の女優さんとは一線を画しているようにうかがえます。凛とした雰囲気が印象的なので、そんな女性が勘助とどのように関わってくるのか、温かく見守ってあげたいと思います。
それはそうと先日、例の「かんすけ君」キャラが真ん中に描かれた、なくそう飲酒運転キャンペーンのコースターがNHKから送られてきました! 丸顔で隻眼の「かんすけ君」が、「飲酒運転、いかんすけ!」と注意しているもので、これはなかなか・・・と思わせるものです。甲府周辺の居酒屋などに配ると効果が発揮できるのでは?と思ったりしました。4枚送られてきたので2枚は妻にあげ、さっそく明日からでも職場で使用するつもりです!
「レビュ丸さん、何すか? そのコースター」
「知らないの? かんすけ君だよ、かんすけ君。ほら『飲酒運転、いかんすけ!』って。1枚あげようか?」
「別に・・・」
そんな会話が交わされそうです・・・。
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Unknown (庵主)
2007-04-19 22:15:27
>レビュ丸さん
いかんすけコースター、ゲットされたんですね。でもあれを手にされた奥様のリアクションって…。
テレビの朝のPRスポットでも、「かんすけくう~ん」は評判悪かったらしく、最近「NHKこーふっ!」というフレーズに変わりました。
飲酒運転撲滅効果は、どうなんでしょう、あんまり本気で撲滅しようと思っていない気が…。どうせなら飲み屋の駐車場を閉鎖してしまえばいいんですがね。駐車場にパイロンを立てて「かんすけくん」ステッカーを貼るとか(笑)。

諏訪攻略ですが、あとでつらつら考えるに、あれは失策ではなくて織り込み済みだったのだろうか…と思ったりしました。高遠頼重を出し抜いて諏訪を獲ってしまおうという作戦で、跡継ぎの寅王丸が生まれたときから、そういう青写真を描いていたんではないかな、勘助は、と。
それにしても教来石をどうする気だったんでしょうかね。あそこでバレてしまうとは想定外だったでしょうから、やっぱりホントに殺すつもりだった…?
あれをどうフォローするのか、次回が楽しみでたまりません。
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