como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

「真田太平記」を見る!(7)

2009-04-15 23:17:31 | 往年の名作を見る夕べ
 秀吉が死に、家康が実権を掌握し、石田三成はじめほかの大名たちの不協和音が、やがて関が原の戦いにまで発展していく。その前夜の事情を、ドラマでは何回もかけてじっくりじっくりと描きます。
 それは、真田親子がそれぞれの生き方を選択し、何かを捨て、何かを守っていく戦いになっていくのですが、そこにいたるまでの揺れる心境をほんとうにジックリと描いているから、話に派手な動きはありませんが、息詰まるような見ごたえがあります。近年、ほんとにこういうドラマは見られなくなってますよねえ。
 というわけで、しばらく続く「関が原への道」、第18,19.20回です。


第18話「秀吉死す」/第19話「春の嵐」/第20話「迷い道」

慶長3年になりました。秀吉(長門裕之)は、自分亡き後秀頼を支える五大老・五奉行体制をしき、豪華なお花見などで家康(中村梅之助)を接待して、秀頼のことをくどくどと頼みます。さらに、朝鮮派兵は撤退ときまり、加藤清正(竜雷太)らは情けない気持ちで帰国してきました。
 こうして秀吉は死の床につくのですが、その死に様もみっともない。秀頼のことお頼み申す、お頼み申すとシツコく繰り返した末、亡霊に責められながら苦悶の顔で死んでいきます。これを、すごいクールな顔でみつめている家康でした。
 秀吉の遺言は、予は間もなく死ぬる、名残惜しい、秀頼のことなにとぞなにとぞお頼み申すお頼み申す…という女々しいもので、又五郎(夏八木勲)から聞いた昌幸(丹波哲郎)は「天下人らしくもっと男らしいことを言い残して欲しかったのう」と嘆息します。いずれにしろ、遺言なんか何の役にもたたず、秀吉死後から天下は乱れ始めるのでした。
 伏見に滞在中の信幸(渡瀬恒彦)は、妻の小松殿(紺野美紗子)を迎えて気分もなごみ、平和に京都見物をしているときに、旧沼田城の遺臣を名乗る暴漢に襲われます。女連れのこととて難儀していると、ひらりと躍り出て、鮮やかな剣さばきで急を救ってくれた者がいました。それは、出奔したあと柳生の里で剣の修行を積んでいた、鈴木右近(岡村菁太郎)だったんですね。
 出奔以来のことをわび、柳生石舟斎の用で京にくるたび真田邸の側にきて偲んでいたと、涙ながらに告白する右近。彼がりっぱな男になったのを見抜いた昌幸は、「沼田にもどって俺に仕えてくれ」といいます。
 謙虚な右近と対照的なのが角兵衛(榎木孝明)で、あいかわらず真田の庄でいじけて呑んだくれ、ついてきた甲賀者にも見放されかけてます。この連れの者達が甲賀だと見抜いた又五郎が、ふたりの忍びを角兵衛のまえで惨殺。手助けをした少年忍者は、あの向井佐助でした。佐助を演じるのは、ここから中村橋之助、当時20歳。若っ!
 ともあれ、「お屋形様さえおれのことを構ってくれたら、甲賀者に利用されたりしなかったんだ!」とかいって荒れる角兵衛を、ぶんなぐりたい気持ちをおさえ、又五郎は昌幸のとこに連れて行きます。「甲賀者だったとは知らなかったことにしなさい」と言って。昌幸は、自分の隠し子だという負い目もあるので角兵衛をむげにはできず、かといって家臣の手前もあるため「とりあえず沼田にいって伊豆守に仕えろ」とアテンドします。
 沼田に来た角兵衛を信幸は親切に迎えますが、「名護屋に勝手に来たようなことは二度と許さない。勝手な振る舞いはこれから真田家の存亡にかかわる」と厳しく言い含めます。角兵衛は、源三兄、わたくしを怒ってくれるのですか、嬉しゅうございます…と勘違い涙をボーボー流し、信幸をドン引きさせます。
 佐助は、一人前の草の者として上田から旅立つ日を迎えました。その前に通過儀礼があります。草の者はウブでは務まらない、敵のくの一の手管に落ちたりしないよう、女体の味を知っておく必要があるんですね。佐助の筆おろしは、おくに(氾文雀)というセクシーな年増がつとめ、はれて男になった佐助は京都の忍び宿に入ります。
 父・佐平次(木之元亮)のいる伏見にも近いのですが、又五郎は、なぜか自分で佐助を佐平次に引き合わせようとしません。いぶかるお江(遙くらら)に、「佐助は実は俺の孫。佐平次は息子なんだ」と。はるか昔、若気の至りでできた子なので、親子の名乗りはできず、だまって佐平次を影に日向に助けてきたのでした。これで長く引きずったドラマの謎の一つがあかされましたね。
 家康と、石田三成(清水綋二)ら五奉行の仲はますます険悪になり、家康がつるし上げられるような事態になります。分裂した豊臣家中に「いずれ家康は牙をむく」と、幸村(草刈正雄)に忠告するお江。幸村の立場上、昔のように愛をかわすことは出来ないのですが、静かに慕いあうふたりの情感が美しいのでした。

☆☆☆

 秀吉亡き後、豊臣家の分裂は深刻さをますばかり。ついに前田利家・徳川家康の対立に発展し、真っ二つに割れました。、上田・沼田の両真田家も、慎重に立ち回る必要があり、情報戦は息詰まる様相を呈します。
 秀頼のいる伏見に、病身の前田利家(御木本伸介)が徳川家康を訪ね、会見を持ちます。家康の突出を牽制する目的だったのですが、この利家・家康会談は、意外な展開を見せました。会談からほどなくして、利家は危篤の床につくのですが、そこで、妻と嫡男に、「秀頼様を立てて豊臣家を守っていけるものは最早いない。おのれ一人の分別で天下に立つ男は、家康しかおらぬ。わしは家康を殺そうと思ったのだが、それを考えたら、思わず家康に前田家の安堵を頼んでしまった…」と、搾り出すように告白する利家。わし亡きあと、天下は徳川のものとなるであろうぞ…と、こういう渋い脇役のピンポイント演技も光りますね。この利家の苦渋と悔恨にみちた最期は、グッとくるものがありました。
 こうして利家は死に、故人の予告の通り、その死の瞬間からタガがはずれてしまいます。弔問のために前田家にいった三成を捕縛するため、加藤清正らが前田邸を包囲したんですね。有名エピソードの一つです。
 前田邸に軟禁状態になった三成が頼ったのは、大谷吉継(村井国夫。もう本格的にマスク顔)で、吉継はごく内々に、娘婿の幸村に実行を依頼します。さあ幸村は思案どころで、三成に味方すると旗色を明らかにするのは危険すぎますが、岳父の内々の頼みは断れません。考えた幸村は、又五郎に頼み、極秘のうちに処理しました。
 忍びの又五郎の手引きで前田邸を脱出した三成は、こともあろうに、仇敵・家康の邸に逃げ込んで保護を要請します。三成を出せ、リンチにかけるといきまく加藤清正たちが邸に乱入しても、家康は庇いとおして恩を売ります。「あなたがヘタに動いては身の危険。しばらくは地元の佐和山に引きこもり、隠居と称して落ち着くまで様子を見てはいかが」とアドバイスし、ビビりまくった三成をまんまと第一線から蹴りだしてしまうんですね。このあたり、梅之助さんの食えない演技が実にいいんだあ。
 一段落して、しばらくぶりに上田に帰郷した幸村。父昌幸と語り合ううち、又五郎が極秘に行った脱出作戦が清正たちに漏れたのは、家康本人がリークしたに違いないという結論にいたります。親切めかしてまんまと三成を排除し、気が付けば実権をにぎっている家康。「みごとよ。みごとすぎて背筋が寒うなるわえ」と…。
 沼田の昌幸は、婿ですから家康につくということではブレがなく、むしろ上田の本家を心配しているわけです。そこで、伏見の真田邸に鈴木右近を派遣し、自分のもうひとつの耳目となってもらうことにしました。そなたしかいないと頼む信幸に、右近は、「ご本家のように草の者をお使いにならないのは何故ですか」と疑問を口にします。昌幸は、草の者のもたらす情報量は多すぎるし、今日明日の判断を迫るものが多い、5年10年さきを見据えて大局的に判断していくために、自分はあえて草の者は使わないのだと。信幸らしい世界観とともに、草の者が自在に暗躍する時代は終わり、もっと高度な政治的判断に生き残りがかかる時代を示唆するのでした。
 そんなふうに信幸に全幅の信頼を置かれている右近を、気に入らないのが角兵衛です。ほんとに可愛そうな人で、ちょっといいとおもったらすぐ幼児に戻ってしまうんですね。右近に激しく嫉妬した角兵衛は、勝手に上田本家をスパイしにいったりし、信幸にめちゃくちゃ怒られます。誰もオレのことを認めてくれない!と例の虫が起こってしまい、ブチ切れた角兵衛、信幸の命で上方に向かう右近を待ち伏せ、山中で襲います。
…が、柳生一族の仕込みで剣の達人となった右近の鮮やかな逆襲に、崖から足を踏み外し、真ッさかさまに闇のなかに転落していった角兵衛の運命やいかに!!

☆☆☆

慶長5年、1600年、いよいよ天下分け目の年が明けます。家康は、ほとんど悪意で大老格の大名達を挑発しつづけ、ついに浅野長政・前田利長の両家と決裂。一触即発の事態になってまいりました。家康はさらに、佐和山にいる石田三成のすぐ近所で、大砲の鋳造をするなど嫌がらせを繰り返します。
 大谷刑部は、ふたたび戦になるのは避けられないと深く憂えています。それは家康の支配権を決定付ける戦になる。しかたない。この天下をまとめられる器量の持ち主がどこに居ようか…と振られた幸村は、「ひとりだけ居ます。兄の真田伊豆守です」と思いがけないことを口走るのでした。
 が、家康に抗戦しようという人材はいます。上杉景勝(伊藤孝雄)です。再三にわたる上京の命令を無視し、会津に立て篭もって兵を養っている上杉家は、もはやあからさまに家康を挑発しているわけですね。
 上杉弾正は、真田家にとって大恩人。かつて、上杉が真田に味方してくれたために、真田は家康軍を負かし、絶体絶命の窮地をきりぬけて今日があるのですから。その大恩ある上杉ですが、味方して家康に歯向かうのは、いくらなんでも危険すぎる。大恩人であり、人間としても深く尊敬する景勝に、槍を向けることになるだろう。そのことは、昌幸、信幸、幸村の心にそれぞれ重いプレッシャーをかけます。上杉に味方するか敵対するかは、彼らにとって、自分の生き方や信義の問題にかかわってくるのですね。
 ここはふつうに考えて、家康に付くのが筋。でも、もしかして佐和山にいる石田三成が西国の大名をまとめて決起し、上杉に呼応すれば、家康を負かすこともできるかもしれない。昌幸はめくるめく夢を見ます。そんなとき、沼田の信幸が、重大情報をもって父昌上田にやってきます。信幸が地炉の間で昌幸に語ったのは、上杉の決起はもはや決まった、この3月には、家康討伐の軍議も開かれている…と。直江兼続(下塚誠)と対立して上杉を去った重臣が家康にもたらした情報であり、家康はそれを根拠に挙兵を決めた…と、これはまだマル秘印。「真田家にも上杉討伐に出兵の要請があると思います。そのときは父上、是非お受けください。決して断ったりしないで下さい」とうったえる信幸を、黙れ豆州!と昌幸は一喝します。「わぬし弾正小弼様が真田にとって大恩あるお人とわかった上で申すのか」「…はい」。…と、この重い会話。戦国の世を生き抜く苦渋が滲みます。
 この回は、景勝の叛逆にまつわる父子三人の苦悩が全てなんですが、それだけでこんなに息詰まるほどのドラマを見せられるとは…。 上杉に味方したいが、現実的に考えてそれは出来ない。このドラマはそこで止まらず、出来ないといって妥協しようとしている自分への嫌悪感や無力感まで、それぞれの心情をもう一段階掘り下げているんですね。
 が、草の者たちには迷いがありません。情報が錯綜する中、水を得た魚のように働いています。とくに若い佐助の成長は著しく、独断で甲賀の忍び小屋をひとつ突き止めるまでになっています。名乗りはできませんが自分の孫の、忍びとしての才能に、又五郎は嬉しくもあり、複雑でもあり…。
 そうこうするうち、家康の最後通牒に対する反駁の書、有名な「直江状」が書かれます。家康の専横を糾弾して抗戦の構えをみせたこの手紙が、真田家にもたらした影響は…。はっきりいって、上杉主従の出番は僅かなのですが、その重さというものは…!敬愛する景勝を思う真田親子の苦悩や、あえて恩を売らず、合力を要請したりしない上杉主従の、それぞれの人間としての品格に、思わずジーンと涙を催すほどです。
 父昌幸と対面した幸村は、兄のように「お家のために節を曲げても家康に逆らわないように」などとは言いません。上杉弾正さまは大恩あるお方だが、こんどの戦は、豊臣家を背負った家康のほうに分があり、家康に見方するほうが豊臣家家臣としての筋でもある。ただ、「父上が、どうしても上杉様にお味方すると申されるなら、わたくし、父上に従います」と。これが幸村の出した結論でした。
「父上、いかが」と真っ直ぐに問いかけられた昌幸はものすごく呻吟し、結局、「このたびは弾正様に槍を向けるのもやむを得ぬ…」という結論にいたるのです。が、納得はしてないんですね。まったくしてない。これが、今後の状況でどう転ぶかは…。今後の大きなみどころ、というところでしょうか。

(つづきます)


6 コメント

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いよいよ。クライマックスですね? (帰蝶)
2009-04-16 10:48:09
>この回は、景勝の叛逆にまつわる父子三人の苦悩が全てなんですが、それだけでこんなに息詰まるほどのドラマを見せられるとは…。 上杉に味方したいが、現実的に考えてそれは出来ない。このドラマはそこで止まらず、出来ないといって妥協しようとしている自分への嫌悪感や無力感まで、それぞれの心情をもう一段階掘り下げているんですね<

まったく同感!×1000
今年の大河と比べたら天と地の差。なるほど…その天と地の差の「天地人」だったのか!と一人でつっ込む私。また「月とスッポン」とも言う(爆)
この辺り、本当に息詰まるやりとりですよね?もう何度も繰り返し見ました。
「上杉景勝さん」!カッコイイ!渋い!あの存在感。出番は少ないけど強烈ですよね~~っ!
直江兼続(下塚誠さん)も少し出て来ますね?影薄いですけれど(苦笑)

まさに苦渋の決断ですよね?その苦渋がじんじん役者さんの演技から伝わって来ます。
女性人も、表にでしゃばらせなくてもちゃんと描けてるし、どうしてこういう脚本が書けないんですかね~~?!
と、結局また愚痴つぽくなっちゃうーー)

忍びの活躍も悲哀ももう何もかも素敵すぎて、素晴らしいの一言です。はい!
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関が原第一弾。 (庵主)
2009-04-17 21:26:01
帰蝶さん

「天地人」「独眼竜政宗」に先駆けて関が原にむかっています。
なので、それぞれ関が原のくだりを見比べるという楽しみがあるのですが…比べるのも気の毒か?(笑)

このドラマの景勝さんは、最初の登場のときからカッコいいですね! なんかほんとに、人としての品格が違う感じです。こういう大人になるためには、北村景勝はグズクズ優柔府不断なのをなんとかして、もっとしっかり生きなきゃだめだなあ(笑)。

忍びの者の悲哀が、このあたりからジンワリと伝わってきて、堪らないものがありますよね。時代に取り残されていく忍びの者達…(涙)。そういうのを、あからさまでなく、あくまでドラマの行間に匂わせる感じに表現するのが高級だと思いますよ。

「天地人」では、このあたりの男の決断がどのように描かれるのかわかりませんが…こういう最上級な描き方もあったってことは、NHK関係者には覚えておいて貰いたいですよねる
返信する
Unknown (taira)
2009-04-23 23:18:59
丹波さんの高笑いがいいですね!
小説読んでても 昌幸の反骨魂、ベンチャー精神は十分伝わってくるのですが・・・
そこは 警察官に「俺はGメンだ」などと大法螺吹いたりなどと数々の伝説のあるタンバリンがやるだけに、よけいと昌幸の魅力が肉付けされます。   嗚呼、、、昔は人材豊富でした・・・・   そう言えば、つい最近も金田龍之介さんも亡くなられましたし・・・

今、私 天地人の補完プロジェクト(というより こっちのほうがメインですが)真田太平記のドラマ、読書の並行
さらに長宗我部盛親物語(戦雲の夢)にのめっています。
題して勝手に脳内ドラマ・・・「それぞれの関が原、、大阪の陣」 まさにこの通りなんですね。
家康、秀吉の影で目立たなかった 魅力的な男たちのドラマ  その時、彼らは・・・
正道、王道を踏み損ねただけに彼らなりの反骨精神みなぎる生き様は、王道を行く人より魅力的です。
そして結末が哀れなのも、、なんとも日本的でぐっときます。
それに渋い数々の男のドラマが、いっぱいあるんですね。  最近の大河も安っぽいラブロマンス、、(必ずしも否定しません 去年はそれなりに感動もしたから)もいいけど・・   たとえば三成が死ぬ間際でも、お腹をこわすからと 柿を食べなかった話なんかも好きです。
最近知って鳥肌立つほど感動したのが 長宗我部盛親と家臣 桑名一孝のお話
関ヶ原で負け領主から一介の寺子屋の先生にまでなってけんどじゅうらいを期す  これだけでも十分劇的なのですが。
この第一の家臣 桑名一孝が泣く泣く家族、郎党を食わすため別の大名(藤堂)のもとへ再就職します。 本音は盛親についていきたいのだけれど。  そして十年後、、、忠臣蔵のように昔の家臣(それぞれに世過ぎをしてた)を集めての大阪の陣です。
ところが何の因果か、盛親が戦った相手は藤堂軍 あの桑名一孝のいるところなんですね。 これで桑名一孝は死ぬわけですが。
大阪の陣 最大の激戦だったそうです。
10年ぶりの再会が敵味方であったりなど、、、 情は盛親方だが藤堂には食わせてもらってる義理がある。
もう完全に一昔前、一世を風靡した仁侠映画の世界です  高倉健と鶴田浩二、池辺良が泣く泣く敵味方で争う点なんか。
たぶん元ネタが、この長宗我部ばなしではと思ったりしました。
嗚呼、、この話もドラマ化して欲しい・・・  大河でなくとも5,6回のコンパクトな形で
とはいえ最近の人材難の現状では下手に作られて失望するのも嫌だし、なんとも複雑な気持ちです(苦笑)
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こんばんはです (ikasama4)
2009-04-25 18:30:52
私もこちらを楽しみにしている一人ですσ(゜∀゜
最近は時代劇でも何かと言葉で説明して何かと伝えようとするものが
多いですが、昔は語らずとも伝わるものがありましたからね。

たしかに今は人材不足ですねぇ(苦笑)

自分も色々と思う男達のドラマに関して

ひとつは服部半蔵正成と渡辺半蔵守綱ですね。
以前、うちんとこでも書いたんですが
服部半蔵正成は三河生まれで槍働きの優れた武将として活躍して
ついたあだ名が「鬼の半蔵」
そして渡辺半蔵守綱もまた槍働きの優れた武将として活躍して
ついたあだ名が「槍の半蔵」
これで、面白いのが二人は徳川の主要な戦のほとんどに参加していて
かつ同い年らしいですからね。

それから平岩親吉
彼は徳川家康の長男・信康の守役ですが
服部、渡辺と同い年で親吉の妹が渡辺半蔵守綱の妻だそうで。

それに服部半蔵といえば信康介錯のあのエピソードが有名ですからね。

その後、服部半蔵正成は出家して西念と名乗り
西念寺を建てて、そこに信康の供養塔を作ったそうで

平岩親吉は尾張藩の家老になったものの跡継ぎがおらず
家康が平岩家を存続させるために自分の子を養子にしようとしたものの
それを拒み、そのまま断絶

それから間もなく家康の命により渡辺守綱が尾張藩の家老になったらしいですからね。

これらの状況が揃うと何か出来そうな気がするんですけどね(  ̄∀ ̄)ゞ



後は最近は東方面が続いているので西から立花宗茂とかいいですね。

実父は大友家の名将・高橋紹運に
養父は「雷神」の異名を持つ立花道雪ですからね。

特に大友を滅ぼすべく2万の大軍を率いる島津軍に対して
岩屋城に立て籠もる高橋紹運以下763名が徹底抗戦して全員討ち死にした
話なんかは彼の逸話とかを読むだけで泣いてしまいそうになります(T▽T)

他に由布雪下に小野和泉守、薦野増時や十時連貞など
立花を語る上では欠かせない方々がたくさんいますから

掘り下げれば、かなり面白いと思います。
ただ、今のNHKにそれができるかどうかは甚だ疑問ですけど(; ̄∀ ̄)ゞ
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長宗我部主従を大河に! (庵主)
2009-04-26 22:46:38
tairaさん

>王道を踏み損ねただけに彼らなりの反骨精神みなぎる生き様は、王道を行く人より魅力的

わたしが「政宗」と「真田」にのめりこんじゃった理由もそのへんにありそうですね。
といっても初心者マークなので(笑)、伊達に真田、みたいな有名どころしか解らないのが悲しいんですけど、これを取っ掛かりに、関ヶ原にまつわるマイナー諸将の秘話なんかにも分け入っていけたらと思ってます。

>長宗我部盛親と家臣 桑名一孝のお話

すごいドラマチックな話ですね!
長宗我部盛親を大河ドラマにという声はずっとあると聞いていますが、そんなに劇的なドラマがあるんじゃあ放っておく手はない。
戦国時代もネタ切れ気味なので、北条5代とならんで、そのあたりも候補として押さえておくべきかと思います。
あとは地元の招致運動次第か?(笑) 長宗我部は、龍馬の跡だと難しいかもわかりませんが…でも美味しいネタ、大河ドラマで見たいなあ!

正月ドラマも1時間半くらいで、ダイジェスト版みたいで気に入らないので、予算的に厳しいものはあるでしょうが、やっぱり大河ドラマにしてほしいですよね。
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愛知県も○ (庵主)
2009-04-26 22:55:08
ikasama4さん

服部半蔵もいいですね!

そう、徳川の三河以来の家臣の話を、戦国版の新選組!みたいな感じで描くっていうのも楽しいかも。
まあ、ことしみたいなベッタリした女子供向けはカンベンなのですが、若い男優さんの群像劇ふうに、骨のある、しっかりしたドラマで見られたらいいなあ♪と思うのですが。
北条・長宗我部とならんでこれも候補入りね。愛知県の招致運動頑張ってほしいです。

ネタ切れ気味の戦国大河も、一昨年の勘助と今年の兼続をきっかけに、忠臣・家臣クラスの人に視野が広がったのはいいと思います。
今年はまあ…出来はアレですけど(笑)。でも、戦国家臣のドラマチックな話っていえば、ネタの宝庫だと思うので。
これから戦国大河がどういう方向性になっていくかわかりませんが、面白い傾向にはなっている、とは思います。
あとは…まあ、予算の都合もあるでしょうけど、合戦シーンをちゃんと見せてほしいですね。それだけはお願いしたいです(泣)
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