大河ドラマでは、だいたい3月最終週あたりに「主人公の新たなる旅立ち」っつう展開が仕込まれているのが常です。、このとき、父親ないしは父的存在の人と死別、または他国へ転出、または親のほうをたたき出すなんて荒わざもあったり、とにかくここで一つのお別れがあるのですね。
今年の「天地人」は通常より1ヶ月放送が短いこともあり、定番のお別れもちょっと早く、卒業式も全国でたけなわの3月1日にもってきました。この不安なドラマをなんとか支えてくれていた阿部ちゃん謙信が退場する回です。今週も例の暗闇スポットライトだったらどうしようかと思いましたけど、とりあえずそれは無く、良かったです。というか、スポットライトと女忍者の登場がなければこのドラマも、まあまあ尋常な大河ドラマにみえるんですね。これでホントに安心して見ていいのか、まだまだ油断できませんけども。
というわけで、阿部ちゃん謙信サヨナラ公演となります、「天地人」第9回でございます。今週もご一緒に見てまいりましょう。
先週、トイレならぬ毘沙門堂でバッタリ倒れて意識不明に陥ったケンシロウ様。脳卒中の常でそのまま昏睡状態のケンシロウ様のまわりを、家族たちが取り巻きます。「お屋形様、もういちど景虎と呼んで下さいませ~」という景虎王子様の呼びかけが意味深で微妙だけど、そんなこと誰も突っ込めない雰囲気…。
で、景虎王子は涙をぬぐうと、家臣を集めて場を仕切り始めるんですね。「お屋形様は間もなくお目覚めになる、みなの衆騒ぐではない!!」とか言って。「景勝殿もなにかひとこと」と言われても、お口の遅い景勝様はそんな上手いことがいえないので、「…べつにない」とシラケることを言ってしまうわけです。
これで、家来の北条高広と柿崎晴家というふたりが、城からの帰り道、「さすがは景虎様。それにひきかえ景勝様はだまりこくって物も言えないで、ひょっとしてバカなんじゃないか」と。この人たちは、景勝の旗本の上田衆が大きな顔をしてでしゃばるのが気に入らない、という因縁もあって、景勝を貶めようとするわけです。
これを機会に景虎様をおもいっきりヨイショして、ライバルを春日山から一掃しようではないか。ついては、「ちょっとお耳を…」と、ふたりで肩を組んで道端でコソコソと相談はじめるオッサンたち。どうでもいいけど気持ち悪いですよね、女子高生のトイレともだちじゃあるまいし。談合なら自分ちとか、もっとそれらしい場所でやればいいのに。それと、前から思ってたけどこの二人のおやじが無意味ににむさ苦しい汚なづくりで、ビジュアル的に見苦しいです。ドラマの重厚さや本格味というのは、おやじキャラの見てくれをムサくすりゃ出るってもんじゃない…でしょ?
さて、昏睡状態になって数日が経過したケンシロウ様の枕元では、お姉さんの仙桃院さまと、妙椿尼さんと、お船ちゃん、それに志願した兼続たんが看病をしています。
仙桃院さまは、病人の枕元で「お屋形様はもう助からぬであう…」って、おいおいおい。で、「お屋形様が亡くなったあとどうするか、いまから考えておかねばならぬ。さしあたり跡継ぎを私の息子の景勝と娘婿の景虎のどっちとも決めてくれてないので…」と、死にそうな人の耳元で冷静かつ具体的に死後の相談なんかはじめるもんだから、たまりかねたケンシロウ様、むぐぐぐぐぐ………と目を開き、言葉にならぬ抗議の声をあげました。
「おお!お屋形様が目を開かれた!!」と大さわぎの看護人たち。ケンシロウ様は渾身のちからで「かげ…かげかげ」と、これ、流れから「景勝」か「景虎」かどっちか言ってるように聞こえるんですが、なぜか「兼続そなたをよんでおる!!」と、何も関係ない兼たんが枕元によばれます。ま、主人公だからね。
そう、英雄上杉謙信が、今わの際の最後のことばをその耳元で聞かせたのが、景勝の家来の小僧っこ…というのもよもやありえないことだけど、主人公だから。で、その主人公が聞いたさいごのことばは「ぐぅぃ、ぎ、ぎぎぎ…」みたいな言葉でした。
わたくしはもう泣きません!と先々週スポットの中で誓ったものを、もう涙腺決壊して大洪水。お得意のグダグダ泣きを披露する兼たんですが、それも、阿部ちゃん謙信の「脳卒中で亡くなりそうな人が渾身の力でしゃべろうとする演技」の前にはあきらかに迫力まけでした。ていうか、阿部ちゃんがこれだけ捨て身の演技を披露してんだから、ワンパターンの泣き顔で受けるなよ妻夫木君。
というわけで、英雄・上杉謙信は49で昇天。「あまりにも早い死が歴史を大きく変え…」って言ってたけど、49歳じゃ当時はさほど若死にじゃない(笑)。
で、家中には神のごとく慕われてたはずのケンシロウ様なんですが、亡くなってしまうと現金なもの、だれも涙のひとつも見せず、派閥抗争をおっぱじめます。景勝と景虎、どっちが上杉家の大将にふさわしいのか、という話なんですが、そんな戦いを、謙信のお葬式も済んでないのに口角泡を飛ばしてやるもんだろうか。あ、喪主を決めなきゃ葬式があげられないからか。でもこの当時、いまのような葬式の施主って観念はあったのだろうか。よくわかりません。
で、当の景勝と景虎がお雛様みたいに並んでるまえでツバをとばして誹謗しあって、そのうち掴み合いの乱闘になって、なんかまるで国会みたいな(笑)すごいことになるんですが、若い兼たんが「おやめくださいーー!!」とヤカンだか鉄瓶みたいなのをカンカン叩いて割ってはいり、「みなさん情けないと思いませんか。一枚岩の結束を誇った上杉勢が…」。…って上杉勢がそんな一枚岩の結束で強かったなんてことは、いままでのドラマのなかでは聞いてないですけどね。
みんなもそうおもったみたいで、なんだとうーこの小僧!と兼たんを袋叩きにしようと襲い掛かったとき、助けを入れたのが妙椿尼さんでした。
「みなさん聞いてください、重大なお話があるんです!」と一同をだまらせた妙椿尼さん。実はわたしは、一昨日いっとき正気づかれたお屋形様の口からご遺言を承りました、お屋形様のお言葉によると、「上杉家の跡取りは、景勝さま!!」
…これをいっちゃあお終いだとは思うんですが、みんなどうしてこれを信じるかなあ。これだったら、誰が「わたしはお屋形様の遺言を聞きました」つったって、ようするに言ったモン勝ちじゃないですか?
ハッ!そうだ、ここで兼たんがこう言ったってよかったわけよ。「じつはワタクシは数日前に倒れる前のお屋形様からご遺言を承りました。おことばによると、お屋形様の真の弟子にしてその義の心を受け継ぐ者は、このわたくし!!」…ウソじゃあないんだからね。先週そういったんですから。
…で、ここでやっぱり思うんですけど、謙信からこういう意味のことをささやかれていたのは、実は景虎も景勝もそうだったんでは?ってことですね。「跡継ぎはそなた」ってそれはオレも言われた、オレもオレも…って次々に名乗りを上げたりすれば話はもっと面白いと思うんだけど。ダメかなあ。
さて、折れたタバコの吸殻がなくてもあなたのウソはわかるのよ、っつうわけで、仙桃院様にはすぐわかっちゃいます。「どうしてそんなウソを!」と難詰された妙椿尼さんは、「わかりません、なんであんなことを言っちゃったのか…。でも景勝様を跡継ぎにするにはああするしかございませんでした」と、意味不明の言い訳をします。
で、娘のお船ちゃんと一緒になって言い張るに、「亡き夫の直江景綱が、上杉家の跡取りは景勝様だと常々言っていたからです」と。亡き直江のおっちゃんの口癖が、どうして後継者選びの根拠になるのか皆目わかりませんけど、この母娘のなかでは筋が通っているらしい。
このへんの論拠は謎のまま、仙桃院様は「わたしはこのウソをつきとおすことにする」と。で、なぜか兼たんを呼び出して、ウソのことを打ち明けて、「この秘密を知るのはわたくしたちと兼続殿だけ」と一方的に秘密を共有させ、「景勝殿には決して悟られてはならぬ」と脅迫します。
三匹の蛇ににらまれたカエルのような兼たんは、ハハーッと平伏するしかありません。そのうえお船ちゃんに「なにかあったら貴方を頼りますから!」と脅されたりしちゃあ…。
かくして、樋口兼続はこの女たちのパシリという、男の一本道に踏み出しました。「引き返すのは恥でございます!」…そうかもしれないけど、ちょっと引き返したそうに見えたのは、気のせいか?
さてライバルの景虎王子のほうですが、「わたしは北条から来た子なので、上杉家の当主にはふさわしくない、ご辞退します」とみんなの前で一旦いうんですけど、うちに帰って明らかに未練タラタラな顔をして、それでも殊勝らしく「わたしはお屋形様のご遺言に従うだけ」とか言ってんですね。
その迫害された王子様の傷ついた顔に、胸キュンキュンになってた景虎派のムサいオッサンふたりのとこに、「景虎様からです」といって、酒樽が届けられます。「お味方になってくれたお二人のおこころはゆめ忘れぬとの仰せ」と意味深な言葉をそえて…。
で、酒樽でコロッと転がされたオッサンどもは、どうも酒乱の気もあったらしく、そのあととんでもない暴挙にでます。
兼たんが景勝さまに「夜空に輝く北辰の星は貴方様、紛れもない上杉の御大将にござります。まわりを囲む北斗の七星はわが星なれば」とかなんとか言ってヨイショして、このときよりふたりは長く続く戦いの道に踏み出したのでございました…というその夜。贈り物の酒を喰らった柿崎晴家が、景勝邸に乱入し、火を放ったから大変!
…ということで、まだ御館の乱には間があるはずなんですが、エライことになってますね。まあ、つじつまさえ合えばこれはこれで大河ドラマらしくて良いのです。次回もちゃんと大河ドラマらしく展開してね、と願いつつ。
また来週!
今年の「天地人」は通常より1ヶ月放送が短いこともあり、定番のお別れもちょっと早く、卒業式も全国でたけなわの3月1日にもってきました。この不安なドラマをなんとか支えてくれていた阿部ちゃん謙信が退場する回です。今週も例の暗闇スポットライトだったらどうしようかと思いましたけど、とりあえずそれは無く、良かったです。というか、スポットライトと女忍者の登場がなければこのドラマも、まあまあ尋常な大河ドラマにみえるんですね。これでホントに安心して見ていいのか、まだまだ油断できませんけども。
というわけで、阿部ちゃん謙信サヨナラ公演となります、「天地人」第9回でございます。今週もご一緒に見てまいりましょう。
先週、トイレならぬ毘沙門堂でバッタリ倒れて意識不明に陥ったケンシロウ様。脳卒中の常でそのまま昏睡状態のケンシロウ様のまわりを、家族たちが取り巻きます。「お屋形様、もういちど景虎と呼んで下さいませ~」という景虎王子様の呼びかけが意味深で微妙だけど、そんなこと誰も突っ込めない雰囲気…。
で、景虎王子は涙をぬぐうと、家臣を集めて場を仕切り始めるんですね。「お屋形様は間もなくお目覚めになる、みなの衆騒ぐではない!!」とか言って。「景勝殿もなにかひとこと」と言われても、お口の遅い景勝様はそんな上手いことがいえないので、「…べつにない」とシラケることを言ってしまうわけです。
これで、家来の北条高広と柿崎晴家というふたりが、城からの帰り道、「さすがは景虎様。それにひきかえ景勝様はだまりこくって物も言えないで、ひょっとしてバカなんじゃないか」と。この人たちは、景勝の旗本の上田衆が大きな顔をしてでしゃばるのが気に入らない、という因縁もあって、景勝を貶めようとするわけです。
これを機会に景虎様をおもいっきりヨイショして、ライバルを春日山から一掃しようではないか。ついては、「ちょっとお耳を…」と、ふたりで肩を組んで道端でコソコソと相談はじめるオッサンたち。どうでもいいけど気持ち悪いですよね、女子高生のトイレともだちじゃあるまいし。談合なら自分ちとか、もっとそれらしい場所でやればいいのに。それと、前から思ってたけどこの二人のおやじが無意味ににむさ苦しい汚なづくりで、ビジュアル的に見苦しいです。ドラマの重厚さや本格味というのは、おやじキャラの見てくれをムサくすりゃ出るってもんじゃない…でしょ?
さて、昏睡状態になって数日が経過したケンシロウ様の枕元では、お姉さんの仙桃院さまと、妙椿尼さんと、お船ちゃん、それに志願した兼続たんが看病をしています。
仙桃院さまは、病人の枕元で「お屋形様はもう助からぬであう…」って、おいおいおい。で、「お屋形様が亡くなったあとどうするか、いまから考えておかねばならぬ。さしあたり跡継ぎを私の息子の景勝と娘婿の景虎のどっちとも決めてくれてないので…」と、死にそうな人の耳元で冷静かつ具体的に死後の相談なんかはじめるもんだから、たまりかねたケンシロウ様、むぐぐぐぐぐ………と目を開き、言葉にならぬ抗議の声をあげました。
「おお!お屋形様が目を開かれた!!」と大さわぎの看護人たち。ケンシロウ様は渾身のちからで「かげ…かげかげ」と、これ、流れから「景勝」か「景虎」かどっちか言ってるように聞こえるんですが、なぜか「兼続そなたをよんでおる!!」と、何も関係ない兼たんが枕元によばれます。ま、主人公だからね。
そう、英雄上杉謙信が、今わの際の最後のことばをその耳元で聞かせたのが、景勝の家来の小僧っこ…というのもよもやありえないことだけど、主人公だから。で、その主人公が聞いたさいごのことばは「ぐぅぃ、ぎ、ぎぎぎ…」みたいな言葉でした。
わたくしはもう泣きません!と先々週スポットの中で誓ったものを、もう涙腺決壊して大洪水。お得意のグダグダ泣きを披露する兼たんですが、それも、阿部ちゃん謙信の「脳卒中で亡くなりそうな人が渾身の力でしゃべろうとする演技」の前にはあきらかに迫力まけでした。ていうか、阿部ちゃんがこれだけ捨て身の演技を披露してんだから、ワンパターンの泣き顔で受けるなよ妻夫木君。
というわけで、英雄・上杉謙信は49で昇天。「あまりにも早い死が歴史を大きく変え…」って言ってたけど、49歳じゃ当時はさほど若死にじゃない(笑)。
で、家中には神のごとく慕われてたはずのケンシロウ様なんですが、亡くなってしまうと現金なもの、だれも涙のひとつも見せず、派閥抗争をおっぱじめます。景勝と景虎、どっちが上杉家の大将にふさわしいのか、という話なんですが、そんな戦いを、謙信のお葬式も済んでないのに口角泡を飛ばしてやるもんだろうか。あ、喪主を決めなきゃ葬式があげられないからか。でもこの当時、いまのような葬式の施主って観念はあったのだろうか。よくわかりません。
で、当の景勝と景虎がお雛様みたいに並んでるまえでツバをとばして誹謗しあって、そのうち掴み合いの乱闘になって、なんかまるで国会みたいな(笑)すごいことになるんですが、若い兼たんが「おやめくださいーー!!」とヤカンだか鉄瓶みたいなのをカンカン叩いて割ってはいり、「みなさん情けないと思いませんか。一枚岩の結束を誇った上杉勢が…」。…って上杉勢がそんな一枚岩の結束で強かったなんてことは、いままでのドラマのなかでは聞いてないですけどね。
みんなもそうおもったみたいで、なんだとうーこの小僧!と兼たんを袋叩きにしようと襲い掛かったとき、助けを入れたのが妙椿尼さんでした。
「みなさん聞いてください、重大なお話があるんです!」と一同をだまらせた妙椿尼さん。実はわたしは、一昨日いっとき正気づかれたお屋形様の口からご遺言を承りました、お屋形様のお言葉によると、「上杉家の跡取りは、景勝さま!!」
…これをいっちゃあお終いだとは思うんですが、みんなどうしてこれを信じるかなあ。これだったら、誰が「わたしはお屋形様の遺言を聞きました」つったって、ようするに言ったモン勝ちじゃないですか?
ハッ!そうだ、ここで兼たんがこう言ったってよかったわけよ。「じつはワタクシは数日前に倒れる前のお屋形様からご遺言を承りました。おことばによると、お屋形様の真の弟子にしてその義の心を受け継ぐ者は、このわたくし!!」…ウソじゃあないんだからね。先週そういったんですから。
…で、ここでやっぱり思うんですけど、謙信からこういう意味のことをささやかれていたのは、実は景虎も景勝もそうだったんでは?ってことですね。「跡継ぎはそなた」ってそれはオレも言われた、オレもオレも…って次々に名乗りを上げたりすれば話はもっと面白いと思うんだけど。ダメかなあ。
さて、折れたタバコの吸殻がなくてもあなたのウソはわかるのよ、っつうわけで、仙桃院様にはすぐわかっちゃいます。「どうしてそんなウソを!」と難詰された妙椿尼さんは、「わかりません、なんであんなことを言っちゃったのか…。でも景勝様を跡継ぎにするにはああするしかございませんでした」と、意味不明の言い訳をします。
で、娘のお船ちゃんと一緒になって言い張るに、「亡き夫の直江景綱が、上杉家の跡取りは景勝様だと常々言っていたからです」と。亡き直江のおっちゃんの口癖が、どうして後継者選びの根拠になるのか皆目わかりませんけど、この母娘のなかでは筋が通っているらしい。
このへんの論拠は謎のまま、仙桃院様は「わたしはこのウソをつきとおすことにする」と。で、なぜか兼たんを呼び出して、ウソのことを打ち明けて、「この秘密を知るのはわたくしたちと兼続殿だけ」と一方的に秘密を共有させ、「景勝殿には決して悟られてはならぬ」と脅迫します。
三匹の蛇ににらまれたカエルのような兼たんは、ハハーッと平伏するしかありません。そのうえお船ちゃんに「なにかあったら貴方を頼りますから!」と脅されたりしちゃあ…。
かくして、樋口兼続はこの女たちのパシリという、男の一本道に踏み出しました。「引き返すのは恥でございます!」…そうかもしれないけど、ちょっと引き返したそうに見えたのは、気のせいか?
さてライバルの景虎王子のほうですが、「わたしは北条から来た子なので、上杉家の当主にはふさわしくない、ご辞退します」とみんなの前で一旦いうんですけど、うちに帰って明らかに未練タラタラな顔をして、それでも殊勝らしく「わたしはお屋形様のご遺言に従うだけ」とか言ってんですね。
その迫害された王子様の傷ついた顔に、胸キュンキュンになってた景虎派のムサいオッサンふたりのとこに、「景虎様からです」といって、酒樽が届けられます。「お味方になってくれたお二人のおこころはゆめ忘れぬとの仰せ」と意味深な言葉をそえて…。
で、酒樽でコロッと転がされたオッサンどもは、どうも酒乱の気もあったらしく、そのあととんでもない暴挙にでます。
兼たんが景勝さまに「夜空に輝く北辰の星は貴方様、紛れもない上杉の御大将にござります。まわりを囲む北斗の七星はわが星なれば」とかなんとか言ってヨイショして、このときよりふたりは長く続く戦いの道に踏み出したのでございました…というその夜。贈り物の酒を喰らった柿崎晴家が、景勝邸に乱入し、火を放ったから大変!
…ということで、まだ御館の乱には間があるはずなんですが、エライことになってますね。まあ、つじつまさえ合えばこれはこれで大河ドラマらしくて良いのです。次回もちゃんと大河ドラマらしく展開してね、と願いつつ。
また来週!
>昔むか~し、4人の姉(岸田今日子・越路吹雪・淡路恵子・横山道代)にイジメられる坂本九の弟(それに確か毎週一人ずつゲストの男が来てイジメられるんだけど)という、元祖M系のようなドラマ
マジですか!!
いや~、さすがです。目から鱗が落ちました。そういうのは、イマドキの男が軟弱化しているという世相の反映ではなく、すでにテレビ界てせは古典的なネタだったのですね!
あえていうなら、そーゆーベタな定番を堂々とやる臆面のなさが凄いと申せましょうが(笑)。
それにしてもその四人の姉の顔ぶれが凄いですね。今年の大河の三人の猛女(笑)も負けてない気がしますが。
古語辞典での調査ありがとうございました!(わたしのはどこにいったんだろう…やっぱりなにかの台になっていそう)
今の意味での「愛」とは違う気がすると漠然と思ったとおりで、すっきりしました。
でも
>(4)子供の機嫌をとる、あやす
…これは当たっていなくもないか?(笑)
>頼りない予備校生がきつめのお姉さんたちに囲まれ、色々翻弄されたりするM系ドラマ
……そのまんまじゃないですか(脱力)。
ていうかそういうのは昔ながらの少女漫画の定石じゃないですかね。
>典型的脱力コメディー・・・つまりこれを大河でやっちゃたんですねぇ~!
まさしく。
でも、そういうものだと思ってみれば楽しめますしストレスになることもない。わたしもすでにストレスを脱する境地に至っております。
あとは、どう最後までこの脱力感を維持できるかだな…半端にふつうの大河にシフトチェンジすると、とてつもない凡作になってしまいそうなので、せめて大河史を飾る珍作への道を、雄雄しく進んでいただきたいものです。
>孤高で琵琶を奏で、生涯独身だった かっこいい謙信も、、、阿部ちゃん というフィルターを通すと、何か過去の作品のパロディーみたいで
それわかります~! なんか、毘沙門堂でシリアスな顔をして琵琶を奏でるたびにフツフツと笑いがこみ上げ、先日の合戦シーン(らしきもの)なんか大笑いだったんですが、それでわかりました。
難はといえば、仲間由紀恵や竹内結子のようなキャラがそばにいないのでオチがつかずにギャグとして成立しないところだな…と、微妙にスッキリしない違和感の正体も、おかげさまでわかりました(笑)。
下北ネタって若者にウケそうでいて、映像では、なぜか流行らないんですよね~石田衣良原作の「下北サンデーズ」も全く視聴率取れなかったようだし(けっこう面白かったんですけどね)
しかし、なるほどね~~女5人…お船、その母、女中あき竹城、仙桃院、それに女忍者!
深く納得ですわ。
そういえば、昔むか~し、4人の姉(岸田今日子・越路吹雪・淡路恵子・横山道代)にイジメられる坂本九の弟(それに確か毎週一人ずつゲストの男が来てイジメられるんだけど)という、元祖M系のようなドラマもあったなぁ…なんて誰も知らない世界だと思いますが。
ところで「愛」なんですが、娘の高校時代の三省堂古語辞典(娘は専らコーヒーカップ置場として使っていたので、カバー箱だけ汚れていて中身はキレイ~)を見ましたら
「愛す:(1)人や生き物を可愛がる(2)物事を強く好む、すばらしいと思う(3)惜しむ(4)子供の機嫌をとる、あやす」
とあり、やはり、今の感覚とは少し違うようです。また、「愛着」「愛敬」などの語はあっても「愛」のみでは名詞としての意味が載っていないというのも初めて気付きました。
神奈川県の「大河に早雲」は結構以前からの運動で、2002年にすでに要望書が出てるそうです。北条早雲観光推進協議会という所が中心に動いているようです。他の土地でも結構いろいろあるようで、検索すると大河ドラマ誘致運動リストなんてのも出て来ます。
真面目に見てたらなんとなく居心地悪かった今の大河(前々回までですよ)
それでいて、どこかで見たことあるぞ!という奇妙なデジャブ感
此処でのコメント読んでたり、過去を思い出して何か分かりました
天地人は下北 GLORY DAYSだったんです!!!
下北 GLORY DAYSといっても、お分かりにならないと思いますが2,3年ほど前放送されてた お色気コメディー番組です
検索していただければ、今でも動画見れますし HPもまだあったような気がします。
どんな番組かというと 女ばっかり(5人)共同生活してるハイツに何かの間違いで、頼りない予備校生が一緒に暮らし始めるという物語。
庵主さま風に言えば、とても偏差値の高い番組とは言えず 当時 私も筋なんかどうでもよく お色気シーン目的で見ていました。
頼りない予備校生がきつめのお姉さんたちに囲まれ、色々翻弄されたりするM系ドラマです。
これと天地人 もう言わんとすることはお分かりだと思いますが・・・・主人公の顔といいシチュエーションといい実に似ております。
何故、ぴんときたかというと此処でのコメントで知った 「妻ブキ君の泣き顔がキュートだから、演出がそういう方向性」
実は下北 GLORY DAYSの主人公もなにかというとピーピ-泣くんです 女軍団になんだかんだ責められて。
典型的脱力コメディー・・・つまりこれを大河でやっちゃたんですねぇ~! 今までの違和感が分かりました
つまり今の大河、、、下北 GLORY DAYS時代劇版と思えばそれなりに楽しめます
よく考えれば去年は「あんみつ姫とバカ殿」モードで、割り切って見てた時期もありましたから。
それに阿部ちゃん 彼はいい役者というより私の中の位置づけは怪優なんですね!
なんといってもトリック上田教授だし、、、(笑)
だから、やはりその残像が・・・ 真面目に演じれば演じるほど、高尚な理屈をこねればこねるほど(義とか)、上田教授がフラッシュバックしてしまいます。 難解な物理理論の能書きだけたれるけど中卒の山田の足元にも及ばない役立たずぶり。 そのギャップが笑いの種
孤高で琵琶を奏で、生涯独身だった かっこいい謙信も、、、阿部ちゃん というフィルターを通すと、何か過去の作品のパロディーみたいで笑えてしまいます。
トリックより 山田「友達いないんだ!」
上田「俺みたいに優秀で選ばれた人間は、対等に付き合える人間はいないんだ そんな雑事にかまけてる時間はない」
・・・と妙な強がり & 「結婚しない男」でもなんだかんだ理屈をつけて結婚しない理由を正当化 本当にはまり役でした!
こうやってみると今の天地人、、、下北 GLORY DAYS&怪優 阿部ちゃん ものすごく楽しい番組になる要素あり。
堤幸彦さんあたりで、もういっぺんリニュアルしてもらいたいもんです(笑)
>すごいですね!暗転&スポットライトの効果って!!
ですよね、よもやあれが「ほかの回をまともな大河ドラマらしく見せる」ということに貢献するとは!もしかして計算?(笑)
>阿部ちゃんの眼球の動きとか舌がうまく使えない感じ、半身不随の人っぽくてすごい演技力
あれはもう技術ですよね。なんか、全体的にぐだぐだしたドラマの中で、ひとり渾身の俳優魂を見たようで、そういう意味で感動しました。
>いくら脚本家が妻夫木君の泣き顔を絶賛して気に入っているとはいえ、あんなワンパターン
ご本人も納得いくまいと思うんですがねえ…。なんか、「またやらされて…」って気の毒になってきますよね。
泣き演技を買われたのは、チビ与六役の子役もそうだっていうんですが、言われるままにベーベー泣いて何ぼなのは、子役と一緒の扱い? 大人の俳優としてはプライドが傷つくんじゃないかと、心配です。
>いまだ大して功労もなく何故信頼を勝ち得ているのか謎な兼続が、お屋形様の看病の一人に加えてもらえたこと
お屋形様の特別なお気に入りということは、家中で周知だったのでしょうか(どういう意味で…笑)
でも、ありえませんよね。しかも大して役にたってなかった。お灯明に油を足すとか、手ぬぐいを絞るくらいしか。あんなん誰でも出来ますって(笑)。
>あんなデタラメを容認していいのかな???と疑問が
これは根本的な問題に発展しそうですね(笑)。泣かないと約束したのに泣いて駄目じゃん。そして、義とか言いながらウソに加担しちゃだめじゃん、という。
武士道でいう義というものと、主君への絶対忠節と、どちらを優先するかというのは、けっこう、江戸時代後期の武士道哲学のテーマだったりするんですが、そういうので悶々としている時代でもないと思うので、こういう深遠な疑問に視聴者をイタズラに引きずり込むような演出は、できればやめて欲しかったと…。
ようは、そういう矛盾が発生するくらいのことは理解して脚本を書いてよ、って話なんですが(笑)。
>自己表現の下手な主人と人当たりのいい能弁な部下、この主従の絆
これからそうなっていくのでしょう。今のところとても頼りないですけど…。
むしろガキすぎて話にならない部下を自己表現の下手な主人が必死でフォローしている、みたいな。これはこれで微笑ましくは見えます(笑)。
>NHKのほうでも切り札として残してると睨んでるんですが、、、国盗り物語の斉藤道三を、さらにスケールアップした早雲
そう、大河ドラマの残された大ネタは他に無いかな。「鱗・北条五代」ですね(笑)。40歳前後の実力十分な俳優さんに早雲と氏康の二役を演じていただきたい希望!
>主人公の特権なのね
でしょうねえ…まさか謙信の遺言を耳元で聞くとは思わなかったですけど。
下手くそなドラマの主人公は、いろんな人の最期の言葉をいちいち聞かなきゃならないから大変だな…この間はおかあさん、そのまえは名前も知らない敵の兵隊とか(笑)。
>キーワードが「愛」「義」「真」ときて。今に「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」と言い出しそうな気がする。ちょうど北斗の七星だし
わははは。ひとり七役。たいへんですな。
周りのお取り巻きで分担してくれればいいんですけど。あ、でも数えると、芸能人は歯が命、パパイヤ、葛山君、影が薄いヤツふたり、小泉ジュニア、これで足して7人!…なんか頼りない…。
>でもこれどうやらフィクションじゃないそうですよ。上杉家の史料に記録が残されてるみたいです
でしょうねえ、事実は小説よりもなんとやら(笑)。
あれが原作、ましてや脚本で捻出した話だったら「なんて安っぽい作り話を!」と世の中の袋叩きに遭ってしまうに違いなく、そんなリスクはいくら歴史センスが無くても冒さないと思うし(笑)。
ただ、おっしゃるように演出が大バカでしたよね。あそこに関係ない兼続を無理やり絡ませたのも無意味。「義」とかなんとか、あんまり意味わかってなく振りかざした結果、自縄自縛に陥ってしまった気がします。
ホントならここで景勝のグレーな立場を正当化するため、パーッと胸のすく合戦などを挿入するといいんですが、そういうのも期待できないしな…。
>小松帯刀の映像がフラッシュバックしました
うっ悪寒!!(笑)
>「ぎぃ~ごぉ~」とか何のこっちゃ?
(笑)不明です。
たぶん、義を…、とかだと思うんですが、一緒にみていた母親がいま何つったの?なになに、なんで泣いてるの?とかうるさかったので確認できず。日本全国に??マークを振りまいたと思います。
「篤姫」の『朱』(上様死去の時)の時みたいに、鳴り止まぬ疑問の電話に答えて回想シーンで字幕を入れるとか、してほしい。
私も至極真っ当な45分間に思えましたよ。先週までは親までツッコミ入れてましたが、親も穏やかな心境で視聴していた様子です。
阿部ちゃんの臨終演技にはなかなか圧倒されましたが、結局何も言えんのか!と思って脱力もしました(苦笑)。妙椿尼が遺言を家来衆に伝える役だっていうのは知っていたので、きっと世継ぎ問題について何か残してくれるんだと期待していたので。…違ったみたいですね。
でも、ホント阿部ちゃんの眼球の動きとか舌がうまく使えない感じ、半身不随の人っぽくてすごい演技力(技?)だな、と思いました。
それに対して兼続はやっぱり泣くだけで、主人公とはいえホント萎えますね。ホント皆さん指摘されているので私が言うのは繰り返しになるだけで嫌なんですが、それでも言いたくなるくらいに「あの泣かないという誓いはなんだったんだ!」と。妻夫木君も本心からあの演技やってるのかなー?と疑問に思えてくるくらいです。いくら脚本家が妻夫木君の泣き顔を絶賛して気に入っているとはいえ、あんなワンパターン、誰だって嫌になってきそうなもんですけど。視聴者にも飽きられそうなの、容易に想像つきそうですが…
私的には、お家のことを考えれば仙桃院様が嘘をそのままつき通すのは理解できなくはないし、景勝の家来であり臨終の際に居た兼続が秘密を共有させられるのも納得はできるかな…という感じですが、納得いかないのはいまだ大して功労もなく何故信頼を勝ち得ているのか謎な兼続が、お屋形様の看病の一人に加えてもらえたことですね。仙桃院様のお気に入りだから…か。
>昔の作品は見方によっては今以上に作る側の情熱やら意欲(こういったものを作りたい、表現したいと言った感じの)というものに強さがあった
そうですね、そしてそれを、製作者側が視聴者のきげんをとるとか、視聴率にふりまわされるような作り方って、昔は考えられなかったですからね。
「政宗」も、かなり世相(バブル初期の)を意識している感じはしますけど、それはもっと、いまのこういう時代だから、こういう筋の通った男、男の苦悩、あるべき父親像といったものを世に問いたいんだという、高い理想があったように思えます。
>もっと違った形で悲しみを表現出来ないかと
なんでもかんでも「政宗」と比べるのはホント悪いんですけど、当時28歳の渡辺健さんは、当時すでに、後姿の背中だけで、悲しみややるせなさをセリフなしに表現できていました。
演技力の差じゃないと思うんですよね。あえていうなら、時代はかわったというか。
>現在ドラマスペシャルとして放送されている「白洲次郎」の方が面白く感じられたりしてします
わたしも面白く見ています。ああいう硬派なドラマをみると安心する(笑)。
伊勢谷さんもいいですが、奥方役の中谷さんの男気(?)も宜しく、次回がほんとに楽しみです。こういうのできるのに、大河ドラマはなぜあんな…(泣)
ご指摘ありがとうございます。訂正しました。
(こういう凡ミスってしょっちゅうやってる…)
今まではコメントすらする気もなかったけど、いちおう辛口であれコメントしようという気になっただけの内容ではありました。
まぁ、、やはり歴史的イシューが、からんできたのが見てて楽しかったです。
特に御館の乱は、今まで大河でも取り上げられていない新鮮な物件ですので見てるほうも探究心がわくし、ikasama4さんの解説を読む楽しさも増えました!
前回、出てくる人物が凡庸でつまらんとこぼしましたが、今回 格闘家と ずうとるびが動いてくれたので何はともあれ腰を据えてみる気に。
ただひっかかるところも、、もっとも、これとて以前のコメントする気さえなしと比べればドラマに食いついてる分だけ進歩なのですが、、、このドラマのテーゼって「義」ですよね!
なのに、あんなデタラメを容認していいのかな???と疑問が。
侘助さんご指摘の通り、、、直江未亡人の遺言状の件 史実らしいですね
そしてドラマの展開のように、これが直江未亡人の捏造ということも十分可能性ありです。
なんか美人の役者と主人公の間での決め事なのでなんとなくスルーしてるけど、これって かつて自民党の古狸たちが 国民不在で勝手に後継者を決めたようなもの、、、いえ捏造して対抗者を排除した分もっとひどいことかも。
それが「義」がテーゼのドラマでこうも、はやばや破られると何とも・・・・
ただ、、、これは変な脚本のせいでなく史実なので避けようがなかったのかもと思っています。
仙桃院の「現実と偽りの狭間に真実がある」、、、これもそう思えば苦肉の策というか、きわめて現実的な処理だったんでしょうね。
さすがに、あの後 実は嘘でした とも言えないし、、、、 それになんだかんだ言っても実の血を分けた子に継いでほしいものだし。
などと、あれこれ考えたあげく 今ではけっこう練られた脚本なのかなと肯定しています。
つまり「義」一辺倒のドラマ化と思いきや、そうはいっても現実にはそうとばかりはいってられないのよという視点を仙桃院に言わせてるあたりが。
仙桃院先頭きって捏造してない分だけ今回のケース ぎりぎりセーフかなとも思いました。
それと単体でみると、けっこう辛い主人公 余に子供っぽくて、、、
でも、これもセットでみるとなかなかいいですね! つまり自己表現の下手な主人と 人当たりのいい能弁な部下
この主従の絆、関係 けっこう個人的にはツボになりつつあります。
それと景勝と景虎の対比 無口で鈍重な者と利発ではきはきしたものの後継者争い どこかで見た覚えありません?
徳川3代目を決める争いもこのパターンなんです 無口で鈍重な家光と利発ではきはきした弟
そして偶然にも大奥では、このときの母親も高島さん お江与の方 役でしたっけ。
ただし、この時は利発なほうを後押しし、思いっきり性格悪い女でしたけどね(笑)
最期に北条早雲の大河化、、私も賛成です
なにより大河のバイブル 司馬さんの原作本 「箱根の坂」があるじゃないですか!
個人的のは、NHKのほうでも切り札として残してると睨んでるんですが、、、国盗り物語の斉藤道三を、さらにスケールアップした早雲、、
これは是非とも見てみたいですね 地元で、そういうムーブメントが起きてるとは心強い限りです。
ツッコミどころ、いちいちごもっとも(笑)。
下っ端の兼たんがケンシロウ様の看護班にいたり、仙桃院様たちに秘密を共有するよう迫られたり…。主人公の特権なのね。
若干脚本に「ムリヤリ感」を感じてしまいました。これから、兼ねんは嘘から出た「真」と「義」のはざ間で悩むんですかね…。
で、キーワードが「愛」「義」「真」ときて。今に「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」と言い出しそうな気がする。ちょうど北斗の七星だし。違う?
侘助さま。
>それと柿崎晴家はなんでいっつも杖持ってるのでしょう?外だけでなく、部屋の中でも持っていたので「危ないよ。」と言ってあげたいです。
吹き出しちゃいました。座布団3枚進呈いたします。
でも前回までで強烈な虚脱感を負ってしまったのでなんかもうどうでもよくなってきてしまいザッピング視聴でした。
妙春尼のシーンは私もすごく吃驚しました。「貴方何様だい!?」って。
でもこれどうやらフィクションじゃないそうですよ。上杉家の史料に記録が残されてるみたいです。
だとしたらこのシーンはちょっと演出が良くなかったですね。あんな上座から登場させるのはよろしくない気がします。
例えば家中の重臣たちが跡目について議論する中で、「遺言状がなくとも、臨終の際に詰めていた者が聞いたかもしれない」と言って妙春尼以下を呼び出して証人喚問。そこで妙春尼が「跡目は景勝様」と言えばもっと厳かな雰囲気を出せたと思うのですが。
それを嘘だと見抜いた仙桃院に後で詰め寄られても「直江家は景勝様を支持してきた。娘婿の信綱や景勝支持派の重臣達で示し合わせてのことす。」とか言えば仙桃院も自分の息子のことなので強くは言えない。皆が段々欲得のためにブラックになってく中で「義って何?」と悩む兼続。
こんな感じで演出すればサスペンス&バイオレンス&スリリングな展開になって視聴者もグッと注目しますし、「義」と「利」の対比が出来る気がするのですが・・・。
せっかくいい題材が揃っててもうまく料理しきれてない、素材の味を殺している!
とまぁ偉そうに言ってしまいましたが、なんかもっと上手いやり方があるんじゃないの?と思いました。
シリアスな展開になったらなったで今度は妻夫木君の貫禄が全くなくて、だからと言って大器の片鱗が見えるかと言えばそうでもなく・・・・小松帯刀の映像がフラッシュバックしました。杞憂であって欲しいです。
ついでに謙信が最期何て言ったか全くわからなかったのですが、庵主様聞き取れましたか?「ぎぃ~ごぉ~」とか何のこっちゃ?と不謹慎にもちょっぴり笑ってしまいました
それと柿崎晴家はなんでいっつも杖持ってるのでしょう?外だけでなく、部屋の中でも持っていたので
「危ないよ。」と言ってあげたいです。
庵主様が挙げられているように私も今回は暗転スポットライトのトンデモ演出が無かっただけに普通に見れる展開になっていたなと思わされました。
本題からは外れてしまいますが、当ページにおける往年の名作のレビューを読むと昔の作品は見方によっては今以上に作る側の情熱やら意欲(こういったものを作りたい、表現したいと言った感じの)というものに強さがあったようにも思う所があります。実は昔の作品は経済的余裕や時間的余裕が現在乏しかったりする事もあって、レンタルショップに通う事が出来なかったりします(敢えて言うなら自宅の最寄のツ○ヤが自分の生活圏から離れた所に存在するという事もあったりするのですが)。往年の名作をじっくりと見る事が出来るのが比較的近い内に来るのか、まだまだ先なのかわからなかったりします。
さて本題に戻りますが、今回はやっぱり謙信公の最期だけあって、阿部ちゃんの臨終演技は私もすごいなと思ってしまいました。変に過剰(かの演出の事です:笑)に描くのではなく、声にならぬ声で遺言を残そうとして絶命という描き方はインパクトがありました(ただその後に兼続が「もう泣かない」という約束を反故にすぐグダグダ泣きを披露した事にはガッカリさせられましたが。もっと違った形で悲しみを表現出来ないかと言いたくなりました)。
ここまでストーリーが展開してきて、ツッコミを入れたくなるようなトンデモな所も存在したドラマを何とか支えてきた阿部ちゃん謙信がお亡くなりになったとなると、話が今まで以上にグダグダになってしまわないかという不安が残ります(ちょうど謙信のカリスマ性で何とかまとまっていた越後が謙信の死によって混沌としていったように)。ただでさえ主人公が頼りにならないだけに。兼続が「上杉家は一枚岩の結束が…」と言った所は「ハァ?どういう事???」という感じになりました。
これからは御館の乱という周辺の強豪勢力も何らかの形で巻き込み上杉家にも大きな影響を残す後継者争いへとストーリーは向かっていきますが、政治抗争劇や合戦シーンにどれだけのものを描けるのか不安要素の方が多く感じられてなりません。
ちなみに現在ドラマスペシャルとして放送されている「白洲次郎」の方が面白く感じられたりしてします。こっちの方がイギリスロケや登場人物の描き方等々に天地人以上に力が入っていると感じられる所があって、第一回放送を見た限りでも見応えがあるなぁと思えたりもしました。
…あのぅ。信綱さんはまだ生きてますよ?
阿部ちゃんの臨終演技、すごかったですね。純粋に技術としてすごいな~と思いました。目の焦点のあってない感じとか、どうやって作るんでしょう。驚異の顔筋(笑)。
>この人がいるために、人名がフリガナ付きになったんでしょうね:ホージョーvsキタジョー
あ、そうか(笑)。
それにしてもルビつき字幕は親切すぎで、視聴者バカにしてんのかなと思うこともありますね。「政宗」とか、「このくらいは解ってて当然」みたいに字幕すら出さない昔の大河を見てると、特にそう思う。
とにかく元ずうとるびの人は見てくれが汚すぎて、私的にはNGです。見た目をコザッパリさせ、山下スニーカー真司さんと役交代したらよかったのにと思います。
>小田原では今「北条早雲を大河に!」というポスターが出ています
ホントに!!
なんか、まじで「龍馬」の次あたりで来そうなかんじ。ぜひやってほしいですね。「炎立つ」のように、ひとり二役とかやって欲しいです。
渋い男の大河ドラマよもういちど…!!
>妙椿尼は景勝、景虎より上座に構えていいもんなのかと
あ、そうそう!わたしもあれ気になりました。「篤姫」で、天皇の使者が将軍を下座に平伏させて上意を伝えたシーンを思い出しましたけど、あのばあい、オバサンのいうことにそれほどの権威があったのか。いくら「お屋形様の遺言」っていっても。
>だって私にはそう聞こえました!夫はそう言ってました!と自己正当化したがるところがそっくり
そうか~(笑)、そんなことでお世継ぎに仕立て上げられた景勝様が、真相を知ったらそりゃショックでしょうねえ。
オレは妄想癖のおばさんのウソを正当化するために仕方なく世継ぎにされたのか!とか思って、戦なんかやってられないかもしれません。
>景虎が謙信公に愛されていたというセリフにひっかかったもので
そうですね…手元に古語辞典が見つからないので、わからないですが、たしかに、少々違和感があるかも。
兼続の愛の兜の解釈もすごいズレているんですよね。愛染明王の愛はフラットなLOVEの意味じゃないのに…。
そのあたり、確信犯ならまだしも、あきらかに時代物を書くための基礎学力の不足ってかんじがして。毎度小さく萎えるんですわ(笑)。
>高橋さんの演出でなければ
それなりに大河には見えるかもしれませんが
やっぱり?(笑)
あのトンでも演出って、ほかの平凡な出来の回を「あ、これでやっと大河ドラマらしく…」と過大に評価させ、全体の印象を底上げするためだったりして。
>景勝の小姓で敵兵も殺せない
クチだけみたいな男の兼続を
どうしてそんなに頼れるのかが不思議でなりません
そういう軟弱な男だから信用できる、優しい人、純粋な人、義に厚い……みたいに過大評価するところが、今の時代を反映しているのかもしれませんが、昔の大河ドラマ見ていると「男は黙って…」という風潮が本当に廃れてしまったなあと寂しさを禁じえません。
まあ、今年のにも黙っている男はいるけど(笑)、いまのところ、影が薄くてねえ。これから昔の大河のヒーローを髣髴する男臭さをみせてくれるのかしら。見せてほしいですね。
昨日は私も「平均的な大河」に戻った感じで、素直に見られました。何しろ先週までの数回、45分が長くて長くて…やっぱり阿部ちゃんの臨終演技に拍手です。
後継ぎに関する謙信の遺言でっちあげの所はドラマ化に苦労するところだと思うんですが、妙椿尼のクセ者ぶりに関する伏線が弱かったと思いますね~万田さんみたいな美人女優じゃなく、庭田@メイコとまでは言わないけど、怪女系のキャストにするべきだったのでは?
ところで、北条高広(この人がいるために、人名がフリガナ付きになったんでしょうね:ホージョーvsキタジョー)役の新井康弘さんって「慶喜」の頃から大河脇役で良い味を出してますが、そういえば元ずうとるびだったんだ~「座布団運びの山田くん」と奇しくも日曜日に競演してるんですね。あとの2人は今どうしているのかなぁ。
ミニ紀行に小田原北条が出てきたのも嬉しかったですが、小田原では今「北条早雲を大河に!」というポスターが出ています。いずれ実現するんじゃないかと思いますが、やるなら早雲だけじゃなく北条五代で滅びるまでやってほしいんだけどね。
後半、妙椿尼は景勝、景虎より上座に構えていいもんなのかと。いくら謙信の遺言でも、あの偉そうな態度はなんなんだ。
庵主様の指摘通り、誰かが嘘だ!と騒ぎ出さないのが不思議でした。百戦錬磨のおっさんたち何してんの。
言動がうちの祖母の認知症初期とまったく同じだったので怖かったです。
だって私にはそう聞こえました!夫はそう言ってました!と自己正当化したがるところがそっくり。
いいから謝れ。
仮にそう聞こえたとして、仙桃院にも娘婿にも相談せず、世を捨てた身であんなに出しゃばるもんなんですか?
で、一人で泥をかぶるといいつつ、若輩の兼続にどえらい秘密を開かす仙桃院がまた意味不明だし無防備すぎる。床下に長澤まさみが潜ってるかもしれないのに。
兼続は後半から意外なほど良くなってきましたが、とにかく妙椿尼への憤りでいっぱいです。
どうせ争いになるのに、いったい何の為に・・・。
あとですね。
古文には詳しくないのですが、愛されていたという表現が始まったのはいつごろからなのでしょうか?
今回、景虎が謙信公に愛されていたというセリフにひっかかったもので。
めでられていた、いつくしまれていたなら違和感なかったんですが。
なるほど(笑)
まぁ自分としては高橋さんの演出でなければ
それなりに大河には見えるかもしれませんが
一昨年の大河を見たり
最近は昔の大河を見たせいで
あれらと見比べるとやはり薄いですねぇ。
特に主人公が(爆)
女性陣に頼りにされてるみたいなんですが
景勝の小姓で敵兵も殺せない
クチだけみたいな男の兼続を
どうしてそんなに頼れるのかが不思議でなりません。
とりあえず、次回は
大河らしい展開を私もお願いしてます(-人-)