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イエスの受膏

2015-11-17 23:17:57 | 日記
(参考 新約聖書 1954年改訳 日本聖書協会)
<ヨハネによる福音書第11・12章
(11・55―12・50)エルサレムにおけるイエス
(12・1-11)イエスの受膏
(1)過越の祭の6日まえに、イエスはベタニアに行かれた。そこは、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロのいた所である。
(2)イエスのためにそこで夕食の用意がされ、マルタは給仕をしていた。イエスと一緒に食卓についていた者のうちに、ラザロも加わっていた。
(3)その時、マリヤは高価で純粋なナルドの香油1斤を持ってきて、イエスの足にぬり、自分の髪の毛でそれをふいた。すると、香油のかおりが家にいっぱいになった。
(4)弟子のひとりで、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った、
(5)「なぜこの香油を三百デナリに売って、貧しい人たちに、施さなかったのか」。
(6)彼がこう言ったのは、貧しい人たちに対する思いやりがあったからではなく、自分が盗人であり、財布を預かっていて、その中身をごまかしていたからであった。
(7)イエスは言われた、「この女のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それをとっておいたのだから。
(8)貧しい人たちはいつもあなたがたと共にいるが、わたしはいつも共にいるわけではない」。
(9)大ぜいのユダヤ人たちが、そこにイエスのおられるのを知って、押しよせてきた。それはイエスに会うためだけではなく、イエスが死人のなかから、よみがえらせたラザロを見るためでもあった。
(10)そこで祭司長たちは、ラザロも殺そうと相談した。
(11)それは、ラザロのことで、多くのユダヤ人が彼らを離れ去って、イエスを信じるに至ったからである。

(参考 新約聖書略解 日本基督教団出版局)
・晩餐はたぶんラザロの家で行われ、マルタは給仕をし、ラザロもともに食卓についていた。(1.2)
・3 香油をイエスの足にぬった女は、マリヤであり、兄弟ラザロを生き返らせてもらったことに対する心からなる感謝のしるしとして、それをしたのである。(ただし7節には《葬りの日のため》という動機が示されている)。
・4 このマリヤの行為は無用な浪費としか映じなかったので、非難の的になり、しかもそれを口にしたのは、《イエスを裏切ろうとしているイスカリオテのユダ》であった。ヨハネによる福音書は、ユダに対する憎悪をきわめて強く、露骨に表出している。《300デナリ》は今日の貨幣価値にすると、20万円以上の大金である。ユダが弟子団の《財布を預かっていた》こと、《その中身をごまかしていた》こと、そこから《盗人》として非難されたことは、ヨハネによる福音書のみに出ているのである。
・7 イエスの静かな愛の言葉が目立つ。イエスはマリヤの行為を、自分に対する《葬り》の用意と見(マルコとマタイの両福音書も同様)、そのために高価な香油を今まで保存していたマリヤの心根を比類なく尊いものとして、賞賛された。
・9~11 ラザロの復活が大評判となり、首都に集まっていた群集は、好奇心にかられて、ベタニアにまで押し寄せて来た。しかし彼らの中には、イエスに対する信仰をいだいていた者もできていた。祭司長たちは、そのゆえにおこるかもしれない騒ぎを気にして、《ラザロも殺そうと相談した》。ヨハネによる福音書は全体としては、イエスの活動は成功であったとみている。

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