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人間の実相は「円満完全」

2018-05-19 10:45:19 | 日記
今日ご紹介する正法眼蔵の部分は
人間の実相が「円満完全」であることを
示唆しているようで
面白く感じました。
(参考 正法眼蔵を読む 仏性の巻 谷口清超著)
【<無相三昧>
するとある人がきいた。
「その仏性というものは、大きいものですか、それとも小さいものですか」
尊者は答えられた。
「仏性は大でもなく、小でもない。広くも狭くもない。そんな形あるものではないのだ。又それによって幸福になるとか、よい報いが来るとかというものでもない。仏性はそんな手段や道具ではない。仏性とは、死なない“いのち”、この世に生れることもない、本来の生そのものだ」
この龍樹のすぐれた説法を聞いて、ことごとくの人がなるほどこれはすばらしい教えだと、初めて発心をおこした。すると尊者は結跏跌坐され、満円月の如き自在身を示された。これを見ていた会衆は、尊者の姿が消え、ただ師の言葉だけがきこえてきたというのである。そこで聴衆の中にいた長者の子、迦那提婆が一堂にこう言った。
「皆の者は師の御姿が見えるか」
人々は答えた。
「いえ、吾々の目には何も見えず、耳に何も聞えません。心でも分らないし、身体で体験することもできません」】

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