はじめに大事なことを書いて見ると、
「現在意識を「全一」なる「心」から個的に分離しているものと考えてはならないのである。何故なら客観を対象とする機能は、潜在意識の中に潜んでいるからである。」
ということである。
次に要点をまとめるが、
この大事な点を踏まえての要点となる。
・吾々が現在意識を発達させることが出来るのは、あらかじめそれが潜在意識中に潜勢的に横たわっていたからである。
・然らば個性的「自我」とは吾々個性的霊が、形式的顕現となって現れ出たところのものを云うのであり、「他」から離れているものとしての「自我」の意識である。
・それは選択し意欲する個体であると自覚する程度に於いて、「他我」及び「他人」から自己を区別するところの「自我」であり、「意識」である。
・他から区別するために現在意識が発達したとしても、「全一」なる「心」と分離したものと考えてはならないのである。
(心と運命 谷口雅春)
【併したとい現在意識なるものが、客観世界に対する必要によって、発達せるものであるにしても、吾等は決してそれを個体が有するところの「全一」なる「心」から分離しているものと考えてはならないのである。何故なら客観を対象とする機能は、潜在意識の中に潜んでいるからである。そして吾等がそれを兎も角も発達させることが出来るのは、あらかじめ其処に既にそれが潜勢的に横たわっていたからである。然らば個性的「自我」とは単に吾々の各々が‟それ”である所の個性的霊が、形式的顕現となって現れ出たところのものを云うのである。それは「他我」及び「他人」から離れているものとしての自我の意識である。即ちそれは各個の自我が各々独立せる自我として、選択し意欲する個体であると自覚する程度に於いて、「他我」及び「他人」から自己を区別するところの「自我」であり、「意識」である。】
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