よしみの北秋田市議会だより

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橋下暴言 首相否定せず・・・参院予算委員会

2013年05月16日 | 日米安保条約と憲法改悪問題
 日本共産党の井上哲士議員は15日の参院予算委員会で、閣僚の靖国参拝と日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)の「慰安婦は必要」発言をとりあげ、侵略戦争と植民地支配を美化することは許されないと追及しました。

 井上氏は橋下氏の発言を、「人間の尊厳をおとしめる暴言だ。決して許されない」と批判。閣僚が「タイミングが非常に悪い」(下村博文・文科相)、「従軍慰安婦は当時は必要性を感じていたからこそあった」(谷垣禎一法相)と述べていることについて、「タイミングは悪いが、内容は問題ないというのが安部内閣の立場か」とただしました。安倍晋三首相は、「他党の代表として立場が異なる」と繰り返すだけでした。

 井上氏は、マスコミも「強制連行認めず 安倍首相の認識踏襲」と書いていることを示し、「橋下氏と総理の発言は連動している。違うというなら、従軍慰安婦は必要というのは間違っていると述べよ」とただしましたが、首相は最後まで橋下発言を否定しませんでした。

 井上氏は、靖国神社の軍事博物館「遊就館」で開催中の「大東亜戦争70年展」を紹介。この中で「アジアの解放と共存共栄の新秩序を確立するという先人達の事跡を拝観いただく」とのべているとして、同神社が過去の侵略戦争を「アジア解放の戦争」と美化する特殊な施設だと指摘しました。そのうえで閣僚の参拝は、「安倍内閣の立場を侵略戦争肯定の立場におくことになる」と強調しました。

 安倍首相は、「コメントすべきではない。歴史については歴史家に任せるべきだ」と靖国神社の歴史観を否定しませんでした。

 (しんぶん赤旗5月16日付)