よしみの北秋田市議会だより

合併して4期目の当選を果たした“福岡よしみ”が北秋田市の議会や市民の日常などを紹介します

北秋田市新医療整備基本構想(4)・・・交通アクセスは?

2010年08月31日 | 議会だより
 新構想には交通アクセスについての項目がない。これまでの基本構想にも記載がないから当然のことかもしれないが、設置場所への不便さを考えると患者数を増やすために、利便性対策、財政計画などこの項目を起こして基本計画化する必要があると強調したい。 
 開院してから、実証運行1カ月後には走らない乗り合いタクシー(9月1日から1往復再開だが)のように乗り合いタクシーは今後財政援助するのかどうか。定期バスは実証運行後どうなっていくのか。つまり、今後交通アクセスを改善していくためには財政援助が必要であるとともに、「無料巡回バス」の運行や、高齢者のための割引制度の導入などを検討する必要があると痛感する。
 そして、さらに問題なのは夜間、救急車で搬送され病院に行き、夜中に「帰ってもよい」と言われて市民病院から「追い出される」患者が結構いるような話があるが、交通アクセスからの検討も必要ではないだろうか。「帰ってもよい」と言われても簡単には帰れない市民病院、何千円もかけてタクシーで帰った患者は意外に多いようだ。

北秋田市新医療整備基本構想(3)・・・米内沢病院はどうなる?

2010年08月30日 | 議会だより
 最初に、今日から市内4カ所で移動行政懇話会が開催される。主な内容は「新医療整備基本構想」の説明のよう。30日中央公民館、31日森吉コミセン、1日合川環境改善センター、2日阿仁文化センターいずれも午後6時半開始とのこと。多くの発言を期待したい。
 さて、今日は公立米内沢病院にかかわる問題について投稿したい。
 新構想では、平成23年度からは「無床の診療所化」と強調している。理由ははっきりしないが、市内に2つの「市立」(市民病院、米内沢病院)はいらないということと財政負担が多いということだろうか。しかし、民間が要望すれば療養病床(最大65床)の病院を継続と記載されている。
 この構想から読み取れるのは、この地域で療養病床を必要としているし、民間でも経営が成り立つことを示唆していると考えられる。それを何故無床にしてしまうのか、説明が不十分。地域の医療を充実する観点ではなく、はっきりした方針を提起しないのは問題。
 更に重大な問題は、一部事務組合を解散すると言っていながら、職員の処遇をどうするのか、構想に示さず、説明もせず、団体交渉にも応ぜず、一方的にクビを画策しているなら大問題。

北秋田市新医療整備基本構想(2)…財政計画はどうなる

2010年08月29日 | 議会だより
 今度の新医療整備基本構想には、財政計画の記載がない。まえがきでは、医療にかかわる財政は厳しく市の財政にも影響を及ぼしそちらも厳しい。と述べ詳細については一切なし。
 医師確保の計画がなく、財政計画もない基本構想は意味がないと全員協議会の際に発言した。
 財政計画は、かつての基本構想では、納付金として39年間にわたり合計約73億円厚生連から北秋田市へ支払うことになっていた。
 ところが津谷市長が就任してまもなく、納付金は当面免除、赤字負担分30年で約90億円は北秋田市が厚生連に支払う。と、北秋田市にとって毎年、約1.8憶円収入の予定であったのが逆に3億円が支出されることになった。これが、新基本構想でどうなるのか説明をしないのは理解できない。
 新構想では、市民病院のベッドは新規に療養病床設置などで全部活用したい。米内沢病院をどうするのか。在宅医療と介護の連携、保健包括センターの設置など新たな政策も出ている事と、政策医療が縮小されているので交付金は予定より少なくなるのではないかなどから財政支出が多くなるように感じた。
 財政計画なしひとつとっても基本構想作成の意味がない。

北秋田市新医療整備基本構想(1)・・・医師確保の計画は?

2010年08月28日 | 議会だより
 能代に170歳が「生存」などのニュースが余りに多くてこの点について投稿するつもりでいたが、来週、住民説明会もありやはり新医療整備基本構想について。
 議会全員協議会で発言した、「医師確保の計画が明示されていない」点について第1に述べたいと考える。
 説明では、市民病院の常勤医は現在15人(歯科医2人含む)これに2人確保できているとのこと。米内沢病院の医師は2人退職予定とのこと。阿仁、合川診療所は変更ない模様。
 この体制がどうなるのか、どうしようとしているのか、市民病院の31人体制をどうするのか、救命救急センターはどうするのか、精神科は?療養病床、在宅医療を計画しているがその医師数は?科ごとの医師数も説明されていない等々と基本構想では全然わからない。
 医師数がはっきりしない基本構想は意味がないと考える。
 そして、医師確保の方策が記載しないとしても確保が厳しいときどのようにしていくかは説明すべきである。
 米内沢病院は、とにかく、無床の診療所化にこだわり、医師確保はまず市立病院と米病の医師を確保しようとする考えは毛頭ないようだ。地域医療はこれでよいのだろうか。

新医療整備基本構想で議会全員協議会

2010年08月27日 | 議会だより
 昨日の投稿でも記載しているが、策定委員会で答申したのが一昨日、その答申(医療整備基本構想)を翌日議員に配布してすぐ協議するということは「議員を何と思っていいるのか」疑いたくなるような感じの議会全員協議会であった。
 私は基本構想の中身は2,3日前にきいて、基本構想策定委員会傍聴の際に(案)を頂いていたので目を通すことができたが、当日配布された議員は大変であったと感じる。
 議会全員協議会でよしみ議員は、厳しい「財政」「医師不足」を言いつつ、基本構想には「財政計画」もなければ「医師確保の計画」もないことから不備であることを指摘している。
 発言をしなかったが、さらに大事なのは、医業収益を上げようとするならば、そして患者が通院しやすいようにするならば交通アクセス計画を充実させるための項目設定が必要であったと考える。この地域特有の問題であり、市民病院への不便さを考えるなら、「交通アクセス改善」の項目を設けるべきと気付かなければならない筈と思っていたが、そこまでは考えが及ばなかったのか。必要ないと判断したのかわからないが、これだけでも基本構想が不備と言わざるを得ない。

今日は臨時議会、議会全員協議会

2010年08月26日 | 議会だより
 臨時議会は議案が2件、そのあとに議会全員協議会が開かれます。
 協議案件は、昨日医療構想策定委員会が答申した「北秋田市新医療整備基本構想」について。
 議会運営委員会でも発言しましたが、協議会を開く前に事前に資料(答申文)を配布したうえで協議会を行うべきところ、都合により当日配布となっています。
 これでは、協議することができません。議会軽視と言っても過言ではないでしょう。
 これで議会が「了解」したものと理解されては困ります。
 来週月曜日から、住民説明会を行うため、議会に対しては「形式的」に「協議」してもらうとなれば禍根を残すことになります。
 議会での協議を行う日程を具体化して充分に検討する機会を保障すべきと考えます。
 昨日。投稿しましたように、問題があり過ぎると感じていますので、要望し続けていかなければなりません。
 地域医療が充実できるのか、住民の健康を保障していけるのか、いろいろな角度から検証が必要と考えます。

基本構想策定委員会終了・・・構想の中身は?

2010年08月25日 | 議会だより
 第4回北秋田市医療構想策定委員会が今日(25日)開かれ、北秋田市新医療整備基本構想(案)が協議され、最終的には答申がなされる運びとなりました。
 傍聴して手渡された基本構想を熟読したわけではありませんが、一言でいえば、平成17年の基本構想と比較して内容は不親切、言いかえれば、基本構想の体をなしていないように感じます。
 具体的に指摘すれば、第1に、北秋田市の財政が厳しいと言い、かつ市民病院の財政も厳しいと言いながら、財政計画が全くありません。策定委員も質問していましたが、実施計画で予算化すると言う答弁で呆れてしまいました。
 第2には、医師不足を言って、「現状にあった見直し」として基本構想を変更しているものの、医師確保の具体的な計画がないこと。何科の医師が何人必要なのか。救急救命の体制を作るにはどうするのかなど記載がありません。
 第3には、医師を含めて職員定数は何人なのかも説明なし。
 その他、データは不十分。精神科は?療養病床は?等々問題だらけの感じがします。
 そして心配なのは、医療圏特有の交通アクセスについて議論が必要な筈ですが勿論ありません。

津谷永光管理者は真摯に対応しているか?

2010年08月24日 | 議会だより
 昨日(23日)米内沢病院職員は、「整理解雇は職権乱用」として米内沢病院組合(管理者・津谷市長)に分限免職(整理解雇)差し止めを求め秋田地裁に提訴しました。
 記者会見で配布された訴状によると、米内沢病院労働組合が、3月から7月まで5回にわたって「分限免職問題について」団体交渉を請求したにもかかわらず一度も応じていない(返答なし)ことが、このような裁判問題に発展させた原因とよしみ議員は感じました。
 団体交渉請求に一度も応じていないのは、労使協定違反、信義則違反の団交拒否であり許されることではありません。
 「職権乱用許さず」これひとつとっても今度の裁判について、職員のみなさんは並々ならぬ決意であったと考えます。
 全国的に例がないという法令違反は黙って許しておくわけにはいきません。
 弁護人によると、事前に分限免職を言いつつ職員に誠意を示さない例はほとんどないと言うことで、分限免職処分に対する事前の差し止め請求訴訟も全国的に珍しいという管理者にとって不名誉な裁判になりそうです。
 津谷管理者の真摯な対応が求められます。

今朝米内沢病院労働組合のチラシを読む

2010年08月23日 | 議会だより
 公立米内沢病院労働組合のチラシが新聞折り込みではいっていました。
 タイトルは「市民病院の医療体制充実のためにも公立米内沢病院の存続を」、「津谷市長(管理者)は、職員との約束を踏みにじらないで!」となっています。
 医療にかかわっては、いろいろ述べて来ていますので今日は、管理者(津谷市長)と職員との関係についての感想を述べたいと考えます。
 チラシによれば、前管理者(岸部前市長)とは医療整備基本計画で触れているように「公立米内沢病院は市立病院として統合し、職員は米内沢病院に残るものと、市立病院に勤務するものとに再配置する」、「病院職員の身分・地位を守る」と何度も約束してきたと記されています。
 それに対して、津谷管理者は、「身分保障の約束はない。前管理者の話は、過去の話だ」と言い、以来半年間、再三の話し合いの申し入れにも応じていないようです。
 これが事実であるならば、労働条件にかかわる重大な問題ですから、憲法第28条、労働関係法に違反するのは明白のように考えられます。
 管理者ですから、話し合いの場も設けず敵対関係の状態にするのは、労使関係として異常としか言えません。

議会全員協議会は単なる通過点?

2010年08月22日 | 議会だより
 昨日も投稿して、北秋田市新医療整備基本構想は北秋田市医療構想策定委員会が25日行い成案を答申する予定を紹介しましたが、議会全員協議会は26日、臨時議会終了後新基本構想について「協議」する予定になっています。
 なぜ、事前に資料も届けず当日の説明にするのか、資料を事前に届けられないとすれば全協を延期すべきと議会運営委員会で発言したが受け入れられませんでした。
 今朝の新聞報道から、延期できない事情が分かったが、議会で十分協議できるのかが危惧するところです。
 新医療構想は、不備な答申になることが予想され、今回も議会での十分なチェックが必要と考えるのだが配慮が足りないことは問題です。
 いずれ報道によると、新構想を住民のみなさんに説明するための「移動行政懇話会」が30日中央公民館、31日森吉コミュニティセンター、9月1日合川農村環境改善センター、2日阿仁ふるさとセンター(時間はいずれも午後6時半開始)でそれぞれ開かれるそうです。積極的に発言していただければ地域医療を守る世論となるはずです。
 そして、よしみ議員にもご意見を頂ければありがたいです。電話78-3525