櫻井よしこ氏らのシンクタンク始動 北朝鮮テロ支援指定国家解除反対で提言
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080121/plc0801211956005-n1.htm
昨年、「PRIDE OF JAPAN」さんのエントリーで、このシンクタンク発足の話を知り、心待ちにしていました。大変嬉しいニュースです。
わが国は、情けないことに、政府が、日本の立場や国益をまともに主張できていません。これが原因で、どれほど大きな国益が損なわれていることでしょうか。
会見で企画委員の島田洋一福井県立大教授は、昨年11月に拉致被害者家族らと訪米した際、米政府元高官から「ライス国務長官やヒル国務次官補はブッシュ大統領に『安倍晋三前首相は拉致問題にこだわりが強いが、福田康夫首相はそうではない。指定解除しても(日米関係が)シリアスになることはない』とアドバイスしていた」と聞いたエピソードを明かした。 (記事より引用)
安倍政権から福田政権へ、拉致問題に対する態度の微妙な変化を、アメリカ政府高官は見逃さなかった。それが、アメリカの北朝鮮に対する態度を軟化させた原因の一つになったかもしれないということでしょう。
昨年末、演出された友好モードのもとでの訪中、福田首相はわが国に何の成果を持ち帰ったのでしょうか。エネルギー、環境問題での(中国への)具体的な支援や、日中交流を4000人に拡大と提案するなど、中国に対しての日本の協力を示しただけで、わが国の国益に直結するガス田問題では何の成果をあげることもできませんでした。このような、相手の欲しがるものを与え、嫌がることをせず、相手のいうがままに国民の血税をつぎ込む、外交のお粗末さ。本来ならば、政府がしなければらならないことを、民間の組織に期待し頼らなければならないわが国の状況が、腹立たしさをとり越して物悲しくなります。
国の安全保障、経済、日本を取り巻く状況は厳しく切迫しています。日本は、「独立自尊の国家建設への寄与を目指し」、国の活路を見出してしていかなければなりません。櫻井氏らのシンクタンク「国家基本問題研究所」の活動に大いに期待し、応援したいと思います。
それとともに、政府福田政権には、今一度政府のなすべきこと、拉致問題がわが国と北朝鮮との間の最重要課題であると再認識し、この問題に全力をあげて取り組んで頂きたいと思います。