配信で見た『嵐が丘』、これは比較的新しい映画(1992年)で、音楽は坂本龍一さんです。
嵐が丘 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2005-10-21 |
キャシー・キャサリン二役のジュリエット・ビノシュ、ヒースクリフ役レイフ・ファインズ、配役のイメージは二人ともこれ以上ないくらいぴったり。嵐が丘屋敷や風が吹きすさぶ荒野を映像で再現してもらって私には感動ものでした。音楽も背景に完全に溶け込んでいて素晴らしかったです。
小説では語り部の役割も担っている、召使でもあり彼らの「友人」でもありこの物語の一部始終を見届けるネリーは、この物語の見えない中心なのかもしれません。彼女を見るとホッとし、キャシーやヒースクリフや嵐が丘の全ては現実には強烈に「過ぎ去ってゆくもの」であり、しかしそれにもかかわらず、荒れ果てた「地」に時を越えて残っていくのだろうと、感じさせてくれるのが「ネリー」の存在でした。
物語の背景の自然「荒野」は、このお話のとても重要な要素です。昔読んだ原作の中のまだ見たことのない「荒野」のイメージが、私がこの小説を忘れなかった大きな理由だったので、映画を見ても、個人的には、不穏な雲が流れる荒野を二人が馬で駆けるシーンやら、岩だらけの荒野に伸びた木や、木の黒い枝や、風が吹きすさぶ嵐が丘屋敷や、ついそんなものの方に目がいってしまうのでした。
ヒースクリフのキャシーへの強烈な愛はよく描かれていたと思いました。彼はキャシーが死んだ後、彼女が亡霊になってでも自分に会いに来ることを望み、待ち続け、たぶん20年後に現れたキャシーの亡霊とともに逝ってしまったのでした。
嵐ヶ丘(サントラ) 価格:¥ 3,059(税込) 発売日:1992-09-30 |
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