【記者ブログ】行く川のながれは絶えずして…(1) 福島香織 (4/5ページ) 2009.9.14 01:29
(一部抜粋)
■ある田中氏支援の尼崎住民がこう指摘する。 「田中さんはキャラクター的には嫌なヤツだと思う(おいおい)。しかし、既存のしがらみや利権構造などを徹底的に破壊してくれそうな気がする。嫌なヤツと人に思われるのは、人の都合お構いなしに、右顧左眄せずに、信念のとおりにやるから嫌われれるのだ。3期目に長野県知事選で落選したのは、そのせいだろう。麻生さんがブレたとか言われるのは、麻生さんが、周りに気を使ういい人すぎるから。でも、今回の選挙ではいい人なんかもとめられていない。政治家がいい人である必要ない。日本の官僚システムだとか、産業界とのなあなあの関係だとかを切り裂いて膿をだしきる鋭利な刃物のような政治家がほしい」
■そんな過激なことを本当に多くの有権者は望んでいたのか。しかし、それが本当なら破壊屋、壊し屋と呼ばれた小沢一郎氏や小沢ガールズの快進撃も納得できる。職業で人を差別するのはいけないが、元風俗ライターのおねえさんに政治ができるのかねぇ、とやっぱり先入観で思ってしまう。(まあイタリアの政治家にはチチョリーナという人もいたのだけれど)。だが、既存の秩序やシステムを破壊するだけなら、彼女らにもできるかもしれない。
■ただし。破壊は創造のはじまり、とはいうものの、破壊と創造の間には混乱のタームがあると思う。民主党の勝利に寄与した有権者の方々はそういった混乱を覚悟の上なのか、本当に。
■と、いうような疑問を、たまたま最近乗ったたタクシー運転手(東京の人)にぶつけると、こんな答えが。 「私は、小泉郵政選挙のときは小泉さんに入れました。郵政民営化したら、世の中が良くなると言っていましたから。でも、ひどい目にあいました。特にタクシー運転手は、規制緩和のおかげで本当にひどい目にあいました。だから、今度は民主党にいれました。とにかく現状をかえてほしいと思って。お客さん(私)は、民主党が政権とったら混乱するんじゃないかとおっしゃるけれど、私は今以上に悪くはならんと思いますよ。今が最低すぎますよ」
■今以上に悪くなりようがないと思うほど現状がひどいと思っている運転手さんと、悪いことは悪いけど、下手をうって現状以上に悪くなってほしくないなあと思う私との間の差、その認識の差はどこからくるのか。収入の差、暮らしの充実度の差?
■私は留学も含めて10年近く日本を離れていたから実感できていなかったのだけれど、日本はいつのまにやら格差社会になり、暮らしに不満を抱えている人間の方が、そこそこ満足している人間よりずっと多くなっていたのだ。1億総中流と呼ばれたそこそこ豊かな国はもうすぎさりし過去なのだ。私は中国の農村で子供うらなきゃ生きていけません、というような暮らしを見てきた後だから、日本、平和でいい国じゃん、と思ってしまうのだが、まあそんなレベルと比較してもしかたない。
■おなじように、戦後の焼け野原の風景を覚えている老いた保守派議員たちも、あのころに比べりゃ、まだまだこんなもん悪くなったうちに入らん、とか内心おもっている。もんだから、日本の未来は明るいんです!と訴えるのだが、今が最悪と信じ込んでいる人の心には届かない。そういう社会の空気というか気分が読めないほど、自公政権がのっかっているシステムは風通しが悪くなっていたのだろう。
■民主党政権は、既存のシステム、古臭い政治秩序を切り裂き、風通しを良くして利権だのなれあいだのも全部ぶっこわして、新しい秩序とシステムも打ち立てることを掲げて国民の負託を受けた。革命的選挙と鳩山さんはいったけれど、政権交代してぶっ壊して創造する、まさにこれは民主主義の作法にのった革命なのかもしれない。
■ただし、ぶっ壊すのもパワーと勇気がいるが、創造はそれに加えて知恵やテクニックやチームワーク、経験値が必要だ。本当にぶっ壊すのか?ぶっ壊したあと本当に創造できるのか?小泉さんは自民党をぶっ壊すといって、本当にぶっ壊して、新たなものを生み出しきれずに去っていった。知っている?革命のあとって、一時的に独裁があらわれたりするんだよね。混乱するから強権によるひきしめや統制で抑えつけようとする。
■だから民主党政権になれば、確実に増税ターゲットの筆頭になる独身子ナシ中流所得者の私は、本当にものすごい不安感をもって成り行きを見守っている。 <2009/09/13 00:46> (MSN産経)
この政権交代は国レベルで大変なことを引き起こしてしまうだろうと、とても不安を感じています。
マスコミやテレビがなんと言おうとも、麻生政権はこの一年、景気回復に全力を尽くされたし、他の政権では決してできなかっただろう成果も残しています。麻生首相は「周りに気を使ういい人」だとも思います。(ほとんどのマスコミやTVや民主党は、今もそれを見ようともしませんが)
一方で、この記事はよく取材されているなあと納得する部分もあります。 「1億総中流と呼ばれたそこそこ豊かな国はもうすぎさりし過去なのだ」ということは多くの国民の実感で、有権者は「現在の生活」に不安を持っていて、中流階層が地滑りのように崩れていくのを国民は肌で感じていたのだと思います。 与党自民党の意識と対策は、現実を後追いしていただけ。でもきっともう駄目なのじゃないかと国民は思ってしまったのだと思います。 その結果、民主政権という「危険な罠」に嵌ってしまったのです。
しかし、絶対に、民主政権がこの現実をよい方向に変えられるわけがありません。 民主政権は、徐々に小沢氏の手の内に絡めとられつつあるように見えます。 国民が知らなくても、鳩山民主党の中で後ろで、旧社会党一派や外国人勢力が、「国のあり方」を変えてしまおうと手ぐすね引いて待っています。
民主・小沢氏は、まだ政権も発足していない現在、早くも、「(韓国朝鮮人中国人など)外国人地方参政権」について意欲を示しているそうです。 私も、(福島記者と同じく)この「交代」をものすごい不安をもって、息をつめて成り行きを見守っています。
但し、私の「普通の国」と言うのは、世界200カ国の内、70~80%以上がやっている様な事は、日本もやる。世界200カ国の内、20~10%以下しかやっていない様な事はやらない。(当然日本の国情に合わないことは、此の限りでは有りませんが)
その規準から言えば、外交は国益中心。外国から押し付けられた憲法など、直ぐに改正。武器はどんどん輸出して、国民の仕事をつくり潤す。自衛隊などと言う、不思議な何処の国にも無いようなものは、即時廃止し、軍隊にする。外国人参政権などやらない。
そのほかにもいろいろ有りますが、普通の国規準で考えてやっていけば、国を誤る事はすくないでしょう。
それにしても小沢さんはどうしてしまったのでしょう。
私は以前の小沢氏が考えていたことは知らないのです。昔はいろいろ思っていたことがあったけれども、もしかしてもう「忘れてしまった」とか?
これは単に私の「感想」ですが、
現在の小沢氏を見ていると、権力欲の権化で、エネルギーは怨念(負)のように見えます。国益のために動いているとは、到底思えません。
自分のやりたいように国を動かしたいと思っている(独裁?) それ自体が目的になっているように見えてしまって、・・結構恐いです。
鳩山氏は最良の「駒」で、ポイントは小沢ガールズというのか(=数)だと思います。数がポイントとは「民主主義」そのもの?皮肉なことです。
自民党議員も(当選落選にかかわらず)、民主党議員でさえも、「国益第一」に集結できるような気持ちを持っておいてもらいたいなあと願っています。