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国費外国人留学生について  〈2〉

2008-04-28 | 政治〈国内〉

(続き)

〈その2〉

 

 

2.国費外国人留学生制度の在り方と今後の方向(検討用資料)

中央教育審議会大学分科会
留学生部会(第6回) H15.5.2

 

(2)

主要国における留学生受入れ状況

1

留学生(受入れ)総数

ア メ リ カ:
547,867人(2000年)
(昭和58年当時: 311,882人(235,985人増))
イ ギ リ ス:
224,660人(1999年)
( 〃 :
52,899人( 17,161人増))
ド イ ツ:
187,027人(2000年)
( 〃 :
57,421人(129,606人増))
フ ラ ン ス:
140,849人(2000年)
( 〃 :
119,336人( 21,535人増))
オーストラリア:
107,622人(2000年)
( 〃 :
12,104人( 95,518人増))
日 本 :
95,550人(2002年)
( 〃 :
8,116人( 87,434人増))

2

国費留学生(受入れ)数

ア メ リ カ:
3,553人(2000年)
(国費留学生の割合:
留学生総数の0.6%)
イ ギ リ ス:
4,663人(2001年)
(   〃   :
〃 2.1%)
ド イ ツ:
6,233人(2000年)
(   〃   :
〃 3.3%)
フ ラ ン ス:
11,537人(2000年)
(   〃   :
〃 8.2%)
オーストラリア:
3,387人(2000年)
(   〃   :
〃 3.1%)
日 本 :
9,009人(2002年)
(   〃   :
9.4%)

 

日本は、留学生全体における国費留学生の比重が

圧倒的に大きい。
絶対数でも、米英独等よりも遙かに多い

 

フランスの国費留学制度は、

国ごとに留学生に対する奨学金等が異なり、支給期間が短い。

従って、

日本の一定期間、全額負担の国費留学制度とは異なる。

 

 

( 参 考 )
日本の学習奨励費受給者を国費留学生担当として整理した場合

日本:19,909人のうち

内訳は、

国費留学生(2002年):9,009人学習奨励費:10,900人)
国費留学生の割合:留学生総数の20.8%

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/007/03050201/002.htm

 

 

 

※ 学習奨励費とは 

私費外国人留学生学習奨励費給付制度(文部科学省)〉のことで、

外国人に対する「育英奨学制度」です。金額を試算してみますと、

(50000円×7450人)+(70000円×3,550人・大学院生)×12か月

=合計年額約74億5200万円

http://www.jpss.jp/life/scholarship/4-2scholarship1.html

http://www.jasso.go.jp/scholarship/documents/h20youkou.pdf

 

 

 

3. 留学生交流の推進について 

 出身国(地域)別留学生数(主要国・地域のみ)(平成17年5月1日現在)
 

 中国からの留学生が昨年に引き続き増加。

韓国・台湾からの留学生を加えると全留学生に占める割合は82.4(83)パーセントに達する。

国(地域)名留学生数構成比うち国費外国人留学生構成比
中国 80,592人
かっこ77,713
66.2パーセント
かっこ66.3パーセント
1,736人
かっこ
1,810
17.6パーセント
かっこ
18.5パーセント)
韓国 15,606人
かっこ15,533
12.8パーセント
かっこ13.2パーセント)
1,011人
かっこ
1,021
10.2パーセント
かっこ
10.4パーセント)
台湾 4,134人
かっこ4,096
3.4パーセント
かっこ3.5パーセント)
0人
かっこ0
0パーセント
かっこ0パーセント)
マレーシア 2,114人
かっこ2,010
1.7パーセント
かっこ1.7パーセント)
245人
かっこ255
2.5パーセント
かっこ2.6パーセント)
ベトナム 1,745人
かっこ1,570
1.4パーセント
かっこ1.3パーセント)
531人
かっこ530
5.4パーセント
かっこ5.4パーセント)
タイ 1,734人
かっこ1,665
1.4パーセント
かっこ1.4パーセント)
611人
かっこ622
6.2パーセント
かっこ6.3パーセント)
アメリカ 1,646人
かっこ1,456
1.4パーセント
かっこ1.2パーセント)
135人
かっこ132
1.4パーセント
かっこ1.3パーセント)
インドネシア 1,488人
かっこ1,451
1.2パーセント
かっこ1.2パーセント)
643人
かっこ600
6.5パーセント
かっこ6.1パーセント)
その他 12,753人
かっこ11,808
10.5パーセント
かっこ10.1パーセント)
4,979人
かっこ4,834
50.3パーセント
かっこ49.3パーセン
ト)
121,812人
かっこ117,302
100パーセント
かっこ100パーセント)
9,891人
かっこ
9,804
100パーセント
かっこ100パーセント
かっこ内は平成16年5月1日現在の数

 

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/015/06060910/002.htm

 

 

日本は私費国費留学生全体で10万人を目指してきたそうですが、平成16年に12万人で既に達成しています。

ここでは国費留学生に焦点をあててみましたが、日本の国費外国人留学生は9891人(平成17年調べ)で、これは、主要国の中でも圧倒的な水準とのことです。国別内訳は、中国約17%、韓国約10%で、2国だけで27%にのぼります。台湾が0人(上記H17年資料においては)なのには驚きました。誰がどのような基準でこれを決めているのでしょうか。

一人当たりの費用は、(生活費13万~17万円、国立大学授業料約50万円入学金約28万円は免除、私立大はおそらく最低100万円以上文科省負担、渡航費用、渡日一時金。宿泊補助は今はないようです。)と至れり尽くせりです。一人当たり年間約300万円位(授業料国立不徴収・私立文科省肩代わり分含むとして)として×約1万人で、大雑把な計算ですが、外国人留学生に国費が年間約300億円程度投入されていることになります。(私費留学生給付制度に文科省)約74億円位)。日本は外国人の教育に大変熱心な国ですね。2国で3割近くを占めている中国韓国には甘すぎだと思います。地方から都会に子供を出している日本人の親にとっては、同様に教育費を1年間300万円捻出するのは大変な苦労だと思うのですが・・。日本人への奨学金は貸与が多いのではないでしょうか。

 

※上の数字は資料から単純試算したもので、政府発表の正確な数字ではありません。

  



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