(報道によると)東電は、ALPSのB系統において、(汚染したタンクなどを洗浄するのに使われる)放射性物質を吸着させた「吸着材」を含む汚染水が約1トン漏れたと発表しました。吸着材は粒状で、水で押し流して放射性物質を吸着させた後、HICという容器に回収するそうで、その容器から汚染水が溢れ出たということです。放射能汚染水には、セシウムで1ℓ当たり9,300ベクレル、ベータ線を出す放射性物質で1ℓ当たり380万ベクレル含まれていたとのことです。(これは単純なヒューマン・エラーだと思います)
またつい先日も、プラスティック製のタンクから、約1トン放射能汚染水が漏れていたとの報道もありました。濃度はセシウムが排出基準の40倍とのことでしたが、どの処理過程の汚染水なのか、何故、プラスティックのタンクで保管していたのかも不明とのことでした。
さらに、本来は使わないはず4台のポンプが動いて、203トンの未処理の汚染水が少なくとも2日間(某報道では4日間にわたり)本来の移送先ではない(集中廃棄物処理施設の中の)「焼却工作建屋」に流れ込んでいたとのことでした。本来水位が上がるはずのタンクで水位が下がっているのを作業員が発見したのは11日ですが、現場の調査は12日に、4台のポンプを全て止めたのは13日午後になってのことです。
汚染水には1ℓ当たり3,700万ベクレルの放射性セシウムが含まれていました。同建屋の地下は外部と繋がる貫通部はなく、汚染水の漏洩はないとのことですが、このポンプの始動は手動式でスイッチを入れないと動きませんが、(近くに同型の空調用のスイッチがあるとのことで)単純な操作ミスなのか、誰かが意図的に始動させたのかは、依然不明です。
また、今月2月に100トンの高濃度汚染水がタンクから流出しましたが、本来開くべき弁が閉じ、閉まっているべき弁が開いていたトラブルの原因もまだ分かっていません。規制委員会は、(同建屋は配管等が通っていて施錠できず、スイッチを収めた分電盤も施錠されていないとのことで)分電盤の施錠や監視カメラの設置など、監視の強化を指導しました。こうした続発する不明のトラブルが、単純なヒューマン・エラーではなく、意図的なヒューマン・エラーだとすると、(それが一人だとしても)作業員の「モラル・ハザード」が危惧されます・・・
P.S. (某週刊誌によると)先日福島第1原発内で掘削中に、作業員が生き埋めになって死亡した事故がありましたが、病院に到着するのに3時間も掛かっていたそうです。救助ヘリが来ないために時間が掛かり、手当てが遅れた可能性があります。ヘリは法的には福島第1原発に着陸できるそうですが、ヘリの運営会社に出動権限があり、(パイロットの被曝問題があり)実現しなかったそうです。こうした作業員の救命体制の不備や杜撰な被曝管理、過酷な労働環境(手当ての減額もあったかと思います)など、作業員の間に不満やストレスが溜っているのではないかと思います。実際に汚染水などと闘っているのは原発動労者、作業員の方々です。特に救命環境については、早急に改善して戴きたいと思うのです・・・
P.S.2 朝の連続ドラマ「花子とアン」で、主人公の花が[palpitation]という単語を辞書で調べるシーンがありました。(私も英語を教えていたので気になって調べたのですが)平常より少し早い「鼓動・動悸」としか載っていませんでした。大辞典も同様で、動詞の[palpitate]には「胸騒ぎがする・そわそわする」とありました。「ときめき」と訳したのは、脚本家のセンスでしょうか?また、花と帝大生が見つめ合う「親指姫」のシーンでは、[Will you marry me ?]に、花は[I am already yours]と答えていました。50を超えたオッサンですが、「ときめいて」しまいました(済みません、これが精一杯の「落ち」です。笑って戴けたでしょうか?・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月17日)
またつい先日も、プラスティック製のタンクから、約1トン放射能汚染水が漏れていたとの報道もありました。濃度はセシウムが排出基準の40倍とのことでしたが、どの処理過程の汚染水なのか、何故、プラスティックのタンクで保管していたのかも不明とのことでした。
さらに、本来は使わないはず4台のポンプが動いて、203トンの未処理の汚染水が少なくとも2日間(某報道では4日間にわたり)本来の移送先ではない(集中廃棄物処理施設の中の)「焼却工作建屋」に流れ込んでいたとのことでした。本来水位が上がるはずのタンクで水位が下がっているのを作業員が発見したのは11日ですが、現場の調査は12日に、4台のポンプを全て止めたのは13日午後になってのことです。
汚染水には1ℓ当たり3,700万ベクレルの放射性セシウムが含まれていました。同建屋の地下は外部と繋がる貫通部はなく、汚染水の漏洩はないとのことですが、このポンプの始動は手動式でスイッチを入れないと動きませんが、(近くに同型の空調用のスイッチがあるとのことで)単純な操作ミスなのか、誰かが意図的に始動させたのかは、依然不明です。
また、今月2月に100トンの高濃度汚染水がタンクから流出しましたが、本来開くべき弁が閉じ、閉まっているべき弁が開いていたトラブルの原因もまだ分かっていません。規制委員会は、(同建屋は配管等が通っていて施錠できず、スイッチを収めた分電盤も施錠されていないとのことで)分電盤の施錠や監視カメラの設置など、監視の強化を指導しました。こうした続発する不明のトラブルが、単純なヒューマン・エラーではなく、意図的なヒューマン・エラーだとすると、(それが一人だとしても)作業員の「モラル・ハザード」が危惧されます・・・
P.S. (某週刊誌によると)先日福島第1原発内で掘削中に、作業員が生き埋めになって死亡した事故がありましたが、病院に到着するのに3時間も掛かっていたそうです。救助ヘリが来ないために時間が掛かり、手当てが遅れた可能性があります。ヘリは法的には福島第1原発に着陸できるそうですが、ヘリの運営会社に出動権限があり、(パイロットの被曝問題があり)実現しなかったそうです。こうした作業員の救命体制の不備や杜撰な被曝管理、過酷な労働環境(手当ての減額もあったかと思います)など、作業員の間に不満やストレスが溜っているのではないかと思います。実際に汚染水などと闘っているのは原発動労者、作業員の方々です。特に救命環境については、早急に改善して戴きたいと思うのです・・・
P.S.2 朝の連続ドラマ「花子とアン」で、主人公の花が[palpitation]という単語を辞書で調べるシーンがありました。(私も英語を教えていたので気になって調べたのですが)平常より少し早い「鼓動・動悸」としか載っていませんでした。大辞典も同様で、動詞の[palpitate]には「胸騒ぎがする・そわそわする」とありました。「ときめき」と訳したのは、脚本家のセンスでしょうか?また、花と帝大生が見つめ合う「親指姫」のシーンでは、[Will you marry me ?]に、花は[I am already yours]と答えていました。50を超えたオッサンですが、「ときめいて」しまいました(済みません、これが精一杯の「落ち」です。笑って戴けたでしょうか?・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月17日)