新規制基準の「世界最高はウソ。再稼動向けのリップサービス」とは自民党幹部の言。「汚染水はコントロールされている」同様、総理の発言に党内からも異論の声が上がっています。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)
安倍政権が今月、閣議決定した「エネルギー基本計画」には、原発の再稼動の条件として、「世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合」と明記されているそうです。しかし、民主党の菅元首相が質問主意書で糾(ただ)したところ、「諸外国の規制基準を参考にしながら世界最高水準となるよう策定した」とのみの答弁で、菅氏は「根拠は何も示されなかった」としています。
当然ながら、「世界最高水準となるよう策定した」ことイコール「最高水準」であるわけではありません。再稼動に賛成の民主党(元経済産業大臣)の直嶋議員ですら、「閣議決定している文書で根拠がないのはおかしい」と指摘しています。元東芝の技術者だった後藤氏も、コア・キャッチャーの設置や、格納容器の二重化など、「欧州では日本にない安全対策が始まっていて、後れを取っている」と指摘しています。
(私もこれまで何度も)安倍首相の「認識」は事実とは違っている、間違いだということを書いてきました。それでも、自国の首相を、「ウソ」つき呼ばわりすることは憚(はばか)られました。でも、(自民党幹部の言うように、)意図的に間違ったことを言えば、それは確実に「嘘」を言っていることになります。実効的な避難計画すらなくても稼働できる「基準」が、「世界一厳しい」基準であるはずもありません。「基本計画」に殉(じゅん)ずるならば、(基準が世界で最も厳しい基準ではないのですから)再稼動の条件を満たしていない、再稼働はできない、そういうことだと思うのですが・・・
P.S. 福島県の佐藤知事が「地下水バイパス」計画を了承し、放出基準(トリチウムで1ℓ当たり1,500ベクレル、ベータ線を出す放射性物質で30ベクレルだったと思います)以下であれば、来月中旬にも放出を開始するそうです。米NRC元委員長のヤツコ氏も、(放射性物質を含んだ)地下水の放出は(増え続ける汚染水問題に対応するためには)仕方がないとの考えでした。同計画が順調に行けば、1日約20~100トンの(建屋に流入する)地下水を減らせるとのことです。只、その地下水も放射性物質を含んでいるということは否定できない事実だと思います・・・
P.S.2 (TV番組を観てましたら)「技能実習制度」の問題点を特集していました。中国から来た実習生・研究生が、低賃金(酷い所は月3万円)で長時間労働させていたり、賃金の不払いや毎日夜勤をさせたり、賃金から食費や寮費として抜いたりしている企業が全体の約8割に及ぶとありました。(番組では言っていませんでしたが、レイプもありますし、逆に実習生による犯罪もありますが)本来、彼らに適用されるべき「労働法」が殆ど無視されていることが大きな問題だと思います。管理団体があるそうですが、全く機能していません。米国はこうした労働搾取に対して「強制労働」だと「人身売買報告書」にて批判しています。正しく、「強制労働」を強いられた中国の方々が「集団訴訟」を起こしている最中、この新たな(と言いますか、制度ができてからずっとこの状態ですが)「強制労働」が(勿論中国国内にもバイヤーがいて、借金をさせて中国人が中国人を売っているわけですが)中国国内で「問題化」するのは時間の問題だと思います。早く、改善措置を取るべきだと思うのです・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月26日)
安倍政権が今月、閣議決定した「エネルギー基本計画」には、原発の再稼動の条件として、「世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合」と明記されているそうです。しかし、民主党の菅元首相が質問主意書で糾(ただ)したところ、「諸外国の規制基準を参考にしながら世界最高水準となるよう策定した」とのみの答弁で、菅氏は「根拠は何も示されなかった」としています。
当然ながら、「世界最高水準となるよう策定した」ことイコール「最高水準」であるわけではありません。再稼動に賛成の民主党(元経済産業大臣)の直嶋議員ですら、「閣議決定している文書で根拠がないのはおかしい」と指摘しています。元東芝の技術者だった後藤氏も、コア・キャッチャーの設置や、格納容器の二重化など、「欧州では日本にない安全対策が始まっていて、後れを取っている」と指摘しています。
(私もこれまで何度も)安倍首相の「認識」は事実とは違っている、間違いだということを書いてきました。それでも、自国の首相を、「ウソ」つき呼ばわりすることは憚(はばか)られました。でも、(自民党幹部の言うように、)意図的に間違ったことを言えば、それは確実に「嘘」を言っていることになります。実効的な避難計画すらなくても稼働できる「基準」が、「世界一厳しい」基準であるはずもありません。「基本計画」に殉(じゅん)ずるならば、(基準が世界で最も厳しい基準ではないのですから)再稼動の条件を満たしていない、再稼働はできない、そういうことだと思うのですが・・・
P.S. 福島県の佐藤知事が「地下水バイパス」計画を了承し、放出基準(トリチウムで1ℓ当たり1,500ベクレル、ベータ線を出す放射性物質で30ベクレルだったと思います)以下であれば、来月中旬にも放出を開始するそうです。米NRC元委員長のヤツコ氏も、(放射性物質を含んだ)地下水の放出は(増え続ける汚染水問題に対応するためには)仕方がないとの考えでした。同計画が順調に行けば、1日約20~100トンの(建屋に流入する)地下水を減らせるとのことです。只、その地下水も放射性物質を含んでいるということは否定できない事実だと思います・・・
P.S.2 (TV番組を観てましたら)「技能実習制度」の問題点を特集していました。中国から来た実習生・研究生が、低賃金(酷い所は月3万円)で長時間労働させていたり、賃金の不払いや毎日夜勤をさせたり、賃金から食費や寮費として抜いたりしている企業が全体の約8割に及ぶとありました。(番組では言っていませんでしたが、レイプもありますし、逆に実習生による犯罪もありますが)本来、彼らに適用されるべき「労働法」が殆ど無視されていることが大きな問題だと思います。管理団体があるそうですが、全く機能していません。米国はこうした労働搾取に対して「強制労働」だと「人身売買報告書」にて批判しています。正しく、「強制労働」を強いられた中国の方々が「集団訴訟」を起こしている最中、この新たな(と言いますか、制度ができてからずっとこの状態ですが)「強制労働」が(勿論中国国内にもバイヤーがいて、借金をさせて中国人が中国人を売っているわけですが)中国国内で「問題化」するのは時間の問題だと思います。早く、改善措置を取るべきだと思うのです・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月26日)