プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

「新電力族」の台頭

2013-12-30 10:07:59 | 日記
 自民党内では「新電力族」とも言われる議員が台頭しているようです。(以下、引用・参照は『朝日新聞』)今年5月にできた「電力安定供給推進議員連盟」(実質的な原発推進議連)は、発足当時数十人だったものが、現在では140人を超えています(自民党の国会議員の約3分の1)。衆参の選挙に大勝した自民党には、原発立地県をはじめ、多くの原発推進の新人議員が誕生し、原発再稼動を目指しています。

 この「電力議連」は12月、「原発の新増設や、運転開始から40年を超える原発も動かすよう求める提言」を茂木経産大臣に提出しています。電力会社を含む彼らの思惑は、(原発を)廃炉にせずに再稼動を目指す、現在の(審査に時間をかける)原子力規制委員もいずれ任期が来て入れ替わる、次の人選でより原発推進のメンバーを選ぶ、ということのようです。今後数年の後には、こうした「思惑」は現実のものとなる可能性は高いかと思われます。

 東電が「フクイチ」の尻尾を切り、脱「国有化」計画を立てています。やはり数年後には東電復活、そして、原発輸出も本格的な軌道に乗りそうです。(哀しいですが)脱原発では「飯が喰えない」のがこの世界の潮流です。 国民がどれほど願っても戦争や紛争がなくならないように、それで儲けている人がいる以上、それで儲けている人が支配的なポジションにいる以上、原発もなくならないというのが現実のようです・・・

P.S. 軍部のクーデター後、エジプトのムルシ大統領は訴追され、一方でムバラク前大統領は釈放されました。ムスリム同胞団のデモはテロへと過激化し、軍による粛清が本格化しています。「アラブの春」は極寒の「厳冬」に転じました。「構造」が変わらない限り、いつでも揺り戻しがくるという現実の典型のように思いました。原発も同様でしょう。事故で避難し、また被曝による被害者が出ようと、原発はなくならない、どれ程危険でも、どれだけ被害が出ようとも、それを動かし続ける、(自動車もそうでしょうが)それがこの世の「利益」になる構造がある限り、何も変わらない、そう思うのです・・・

P.S.2(明日書けるかどうか分からないので、本日書かせていただきます)今年も、私の拙いブログにお付き合い下さり、有り難うございました。暗いニュースばかりで、またどうしようもない現実ばかりで、どうしても悲観的な内容になってしまいます。申し訳のないことだと思います。ただただ感謝申し上げます。(無責任ですが)良いお年をお迎え下さい。ありがとうございました・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年12月30日)