プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

原発は自然エネルギー?

2013-12-28 10:24:36 | 日記
 イギリスでは、25年ぶりに(ヒンクリーポイントに)原発を新設するそうです。受注したのはアレバで欧州加圧水型炉(EPR)2基、総事業費は約2兆6,900億円、フランス電力公社(EDF)や中国の電力会社2社が出資するとのことです。(参照・引用は『朝日新聞』)

しかし問題はコストで、巨額の建設費用がネックでしたが、自然エネルギー普及の為に作られた「固定買取制度」を原発に適用し(確かにウランも鉱物資源ではありますが)、新設することにしました。買取価格は、1千キロワット時当たり約15.5円(市場価格の約2倍)で、通常15~20年の買取期間なのですが、異例の35年も買い取り続けるとのことです。実質的な税金の投入に「補助金」との批判も上がっています。

(50円のものを2倍の100円で買わないと)「ペイ」しないというのが原発だということを、いみじくも証明してしまっているわけです。米国も30数年ぶりに原発を新設しますが、やはり高い建設費用がネックとなってきました。「原発は安い」というのは、「安全神話」と同じく「神話」(嘘)だったということだと思います・・・

P.S. 東北電力は女川原発2号機の再稼動のための適合審査を申請しました。震災時には惨事の手前だった同原発、燃料費がかさむとの理由で再稼動を望んでいますが、最終的に廃炉や使用済燃料などの処分費用を考えると、火力発電は安全かつ安いことは明らかです。コンバインド・サイクルなど、さらに安くて効率の良い発電に切り替える良い機会になると思います。(このために電気料金が一時的に上がっても構いません)大型の設備投資をすれば、景気の浮揚にもなります。「原発依存」より「火力依存」で良いではないかと思うのです・・・

P.S.2 靖国参拝の波紋は世界中に広がりました。EUは「近隣国との関係改善には繋がらない」と指摘、ロシアも「第2次世界大戦の結果を巡り、世界で受け入れられている評価から、日本社会を離れさせようとする試みが強まっている」との警戒感を表わし、中国の「戦後秩序への挑戦」との指摘に賛同しています。安倍首相の「修正主義」、戦後のレジームを修正しようとの試みは、受け入れられないというのが、世界の一致した考えではないかと思うのです・・・

P.S.3 米国外交問題評議会の上級研究員のシーラ氏は、この「参拝は日本を傷つけることにな」った、「地域の国々だけでなく、米国の考えも読み違えてい」ると指摘、「日本の政治的な選択肢を狭める」上に、「新しい安全保障環境への戦略的な適応が極めて重要な時期に、日米の同盟関係を複雑なものに」すると懸念を表明しています。有り体に言うと、米国の「戦略」とはかけ離れている、日米同盟も危うくなると指弾しているわけです。日本が孤立し、国の存亡すら危ぶまれる状況を安倍さんは招来しているのです。そのことを、安倍首相は自覚されているのでしょうか?甚だ疑問です・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年12月28日)